Windows11は、見た目のデザインから操作性、作業効率、パフォーマンス、プライバシー設定まで、幅広く自分好みにカスタマイズできます。しかし、設定項目が多く「どれから手を付ければ良いのか分からない」と感じる人も多いはず。
そこでこの記事では、作業効率・外観・セキュリティーの3つの目的別に、おすすめカスタマイズ方法を紹介します。
ライター: CLIP編集部
あなたにピッタリのインターネットは?
作業効率を高めるカスタマイズ

1.スナップ機能で画面を効率よく分割
スナップレイアウトは、Windows11に搭載されている画面分割機能です。複数のウィンドウをレイアウトに沿って並べられるため、マルチタスクがスムーズになります。「設定」の「システム」から「マルチタスク」を選択し、「スナップ」をオンにすると、画面を分割できます。
またスナップレイアウトは、ウィンドウ右上の「最大化」ボタンにマウスカーソルを合わせることで利用できます。表示されるプリセットから好みのレイアウトを選択すると、残りのウィンドウ候補が一覧表示され、クリックするだけで配置が完了します。
2.仮想デスクトップで作業領域を分ける
仮想デスクトップは、1台のパソコン上に複数の作業スペースを作成できる機能です。たとえば「資料作成用」「メール確認用」「ブラウジング用」など、作業内容ごとにデスクトップを分けることで、画面が散らかりにくくなり、集中力の維持にもつながります。
画面下部のタスクバーにある「タスクビュー」を選択し、そこに表示される「新しいデスクトップ」をクリックすれば、簡単に仮想デスクトップが作成できます。
仮想デスクトップは名称や背景を変更することで、切り替えがスムーズに行えるので設定しておくとよいでしょう。「タスクビュー」を選択し、作成した仮想デスクトップ上で右クリックすることで、名前と背景を変更できます。
3.クリップボード履歴を有効化
Windows11では、クリップボード履歴を有効にすることで、過去にコピーしたテキストや画像を一覧で管理できます。「設定」の「システム」から「クリップボード」で機能をオンにし、「Windowsロゴキー + V」で履歴パネルを表示することで利用できます。
また「クリップボード」の「デバイス間のクリップボード履歴」をオンにすることで、クリップボードの内容を複数のデバイス間で同期できます。たとえば、デスクトップでコピーしたテキストをノートパソコンでそのまま貼り付けることが可能になり、端末間の作業がスムーズに。ただし、同じMicrosoftアカウントでサインインしていることが条件となる点は注意しましょう。
4.フォーカスアシストで通知を抑制
「フォーカスアシスト(または単に「フォーカス」)」は、通知やアラートを一時的に非表示にし、作業に集中できるようにする機能です。「設定」の「システム」から「フォーカス」を選択し、セッションの継続時間を設定。「フォーカス セッションを開始します」をクリックすれば、その時間中は通知をオフにできます。
「フォーカスアシスト」は、タスクバーの右端にある予定表からも設定できます。予定表をクリックし、スケジュールの下部から、時間を設定し、「フォーカス」をクリックすれば、その時間内は通知をオフにできます。
5.よく使うアプリ・フォルダを即アクセス
「ピン留め」機能を利用することで、よく使うアプリをスタートメニューのトップに表示できます。タスクバーの「スタート」をクリックし、すべてのアプリを表示します。ピン留めしたいアプリを右クリックし、「スタートにピン留めする」を選択しましょう。
アプリと同様に、フォルダも「ピン留め」でスタートメニューのトップに表示できます。「エクスプローラー」をクリックし、ピン留めしたいフォルダにカーソルを合わせ、右クリックします。「スタートにピン留めする」を選択すれば、トップメニューに表示されます。
6.音声入力・AI(Microsoft Copilot)の活用
文章作成や指示を音声で
Windows11でWordやメモなどを立ち上げ、「Windowsロゴキー + H キー」を押し、音声入力パネルを表示すると、音声入力で文章を作成できます。タッチキーボードの場合は 、Space キーの横にあるマイクキーを押しましょう。音声入力を使用することで、キーボードを使用せずに文章を入力できます。
Copilotで作業の自動化
Windows11には、AIアシスタントツール「Copilot」が標準搭載されています。Copilotに指示を出すことで、文章や画像の生成、Webページの要約、商品の比較など、さまざまな業務を自動化できます。有料版は、Windowsツールの連携機能を持っており、パソコンで行うさまざまな業務を効率化できます。
7.不要アプリ・スタートアップの整理
Windows11では、パソコン起動時に自動で立ち上がるアプリが多いほど、起動時間が長くなりやすくなります。「設定」の「アプリ」から「スタートアップ」をクリックし、使用頻度が少ないアプリを「オフ」にしましょう。
タスクバーの「スタート」を右クリックし、「タスクマネージャー」を立ち上げサイドバーの上部にある「ナビゲーション(3本線のアイコン)」の「スタートアップアプリ」から、有効か無効かを確認できます。また、表示されているアプリ上で右クリック、「無効化」を選べば、立ち上げ時の起動をオフにできます。
8.ストレージの最適化
ディスククリーンアップ
ディスククリーンアップを実行すると、一時ファイルや不要になったシステムファイルを削除でき、ストレージ容量を確保できます。タスクバーの検索ボックスに「ディスククリーンアップ」と入力してアプリを立ち上げ、「削除するファイル」を選択して「OK」をクリックしましょう。
ストレージセンサーの活用
ストレージセンサーは、不要なファイルを自動で削除してくれる機能です。「設定」の「システム」から「ストレージ」を選び、「ストレージセンサー」をオンにしましょう。また、実行のタイミングやごみ箱内のファイルの保存期間なども設定できます。
OneDriveで容量削減
OneDriveを活用すれば、ファイルをクラウド上に保存し、パソコン本体の容量を節約できます。使用頻度の低いファイルをオンライン専用に設定することで、必要なときだけダウンロードして利用でき、ローカルストレージの圧迫を低減できます。
フォルダオプションで拡張子を表示する
ファイルの拡張子を表示するとファイルの種類を正確に把握でき、意図せず誤ったプログラムを開くのを防げます。jpeg、pngなどの画像やmp4、mp3、wavなど映像・音楽のファイル形式の違いも把握可能です。エクスプローラーの上部タブにある「表示」をクリックし、下部にあるメニューの「ファイル名拡張子」をオンにしましょう。
外観を整えるカスタマイズ

9.テーマカラー・モードを変更
ダーク/ライト切り替え
「設定」にある「個人用設定」の「モードを選ぶ」から、「ダーク/ライトの切り替え」が行えます。目が疲れやすい、見にくいなどの場合は、ここからモード「ダーク」に変更してみてもよいでしょう。
アクセントカラーの調整
アクセントカラーとは、ウィンドウ枠やボタン、スタートメニューなどの色のことです。「個人用設定」の「アクセントカラー」から、好みや視認性に合わせて、カラーを変更できます。
10.壁紙・スライドショーの設定
好きな画像に変更
「個人用設定」の「背景」から、壁紙を好みの画像に変更できます。「背景をカスタマイズ」を「画像」に設定し、右端のメニューを開いて「写真の選択」から好みの画像を選択しましょう。
スライドショーで自動切替
「背景をカスタマイズ」を「スライドショー」に変更することで、壁紙を「スライドショー」にできます。右端のメニューから、スライドショー向けの写真を選択したり、画像の切り替え間隔を設定したりできます。
11.デスクトップアイコンの整理
PC/ごみ箱など基本のアイコン表示を設定
デスクトップに表示するアイコンを設定・変更できます。デスクトップ上で右クリックし、「個人用設定」をクリック。「個人用設定」の「テーマ」にある「デスクトップアイコンの設定」から、表示・非表示を変更しましょう。
ショートカットの追加
デスクトップにショートカットを作成すれば、ワンタッチで目的のフォルダやアプリを開くことができます。フォルダやアプリを右クリックしたままデスクトップにドラッグ&ドロップし、「ショートカットをここに作成」を選択しましょう。不要になった際は、ショートカットを右クリックして「削除」を選択します。
セキュリティーを強化するカスタマイズ

12.サインイン方法の強化
PIN設定
PIN設定は、サインイン簡略化やセキュリティー強化のために行う暗証番号のことです。「設定」から「アカウント」に進み、「サインインオプション」の「PIN(Windows Hello)」から設定できます。
Windows Hello(指紋・顔認証)は、指紋・顔認証でサインインするための設定です。PIN設定と同様に、「サインインオプション」の「顔認識(Windows Hello)」「指紋認識(Windows Hello)」から設定できます。
二段階認証
Windowsの二段階認証は、Microsoftアカウントのセキュリティー設定として有効化できます。アカウントのセキュリティー設定ページで「二段階認証」を有効にし、サインイン時にパスワードに加えて、Microsoft AuthenticatorアプリやSMSなどによる追加の本人確認を行うことで、不正アクセスを防ぎます。
まとめ
Windowsにはさまざまなカスタマイズ機能があり、これらを有効活用することで、作業効率や利便性を高められます。「Windowsパソコンがなんとなく使いにくい……」と感じている方は、ぜひ今回紹介した方法を試してみてください。
さらに、以下の記事ではパソコン初心者が遭遇しやすいトラブルの解決法と、Windows11を使いやすくする設定をまとめて紹介しているので、併せてご活用ください。
【関西でネット回線をお探しなら】
eo光は18年連続お客さま満足度 No.1!※
※RBB TODAY ブロードバンドアワード2024 キャリア部門 エリア別総合(近畿)第1位(2025年1月発表)
2007年~2024年18年連続受賞。
※上記掲載の情報は、取材当時のものです。掲載日以降に内容が変更される場合がございますので、あらかじめご了承ください。
