パソコンの文字入力装置として必要不可欠なキーボード。なぜアルファベットの配列がバラバラなのでしょうか。キーボードの種類、各キーの役割、便利な機能、突然起こるキーボードのトラブルの対処方法を紹介します。
ライター:CLIP編集部
104・109やUS・JIS…代表的なキーボードは8種類!
普段何気なく使用しているキーボードにはいくつか種類があります。
101キーボード
主に英語圏のパソコンで使用される英字のみのキーボード。キーが101個配置されていることから101キーボードと呼ばれます。1980年代にIBM社が自社パソコン向けに開発。日本語の使用を想定したものではないため、あまり馴染みのない方も多いかもしれません。
104キーボード
101キーボードにWindowsキー2個、アプリケーションキー(メニューキー)1個を追加し、キーが104個あるキーボード。Windowsの操作に適した仕様で、101キーボードと同様、英語圏で主に使用されています。
106キーボード
101キーボードの配列を基本に、45個のキーに「かな」を刻印。また、「半角/全角」「カタカナ/ひらがな」「変換」「無変換」「濁点/@/`」の5個のキーが追加され106キーボードと呼ばれます。日本語環境に向けて開発されたキーボードなので馴染み深いものではないでしょうか。
109キーボード
106キーボードの配列を基本に、Windowsキー2個、メニューキー1個を追加し、合計109個のキーが配列されたキーボード。今、日本で販売されるコンピューター製品の多くがこのキーボード配列です。
現在日本で販売されているWindows系のパソコンは、106、109キーボードが主流ですが、さらにキーを追加したり、削除したキーボードも存在しています。109キーボードからテンキー17個を削除した92キーボードや省電力や音量制御に使う3個のキーが追加された112キーボードなどがあります。
なぜキーボード配列は「QWERTY」なのか?
現代のキーボード配列の多くは「QWERTY(クワーティー)配列」と呼ばれています。英字最上段の左から6文字がQWERTYの並び順であることが名前の由来です。
この配列になった経緯として、「セールスマンが製品のプレゼンテーションを行う際に、”TYPE WRITER”と打ちやすくした(すべて最上段のキーで打てる)」などいくつか説があるので、気になった方は調べてみてください。
Windowsでキーボードの配列を日本語/英語に変更する方法
Windowsでは、キーボードの配列を日本語配列から英語配列に変更できます。
やり方はWindows10で「設定」を開き、「時刻と言語」で「言語」を選択。
「日本語」の文字をクリックするとオプションボタンが表示されるので、オプションの中で「レイアウトを変更する」ボタンをクリック。
これで日本語キーボード(106/109キー)を英語キーボード(101/102キー)に変更できます。
いろいろなキーの役割
キーにもたくさんの種類があります。今回は特殊キーを中心に紹介します。他のキーと組み合わせることで、様々な便利な機能を使用できます。
Windows
Ctrlキー
Windowsの特殊キーの中で頻繁に使用するであろう「Ctrl」キー。マウスでの操作が格段に減り、作業効率が上がります。「Ctrl+C」で「コピー」、「Ctrl+V」で「ペースト」などCtrlを使用するショートカットキーをマスターすれば、基本的な作業はまかなえると思います。
Shiftキー
文字入力時に、種類の一時的な切り替えなどで使用します。「Shiftキー」を押しながら文字入力すると小文字から大文字入力(a→A)に入れ替わったり、数字キーを押すとキーの上に刻印されている記号(1→!)を入力できます。
Altキー
「Alt」は「alternate」の略で、英語で「別の」「代わりの」「代替の」という意味です。
「Alt+F4」はアプリの終了、「Alt+Tab」でアプリの切り替えを行います。
「Ctrl+Alt+Delete」を同時に押すとタスクマネージャーを呼び出し、アプリの強制終了や再起動の操作を行うことができます。
CapsLockキー
「Caps」は「Capital letters」の略で、「大文字」のことを意味します。つまり「CapsLockキー」はアルファベットを大文字で入力できるようにキーボードを固定するためのキーです。「Shiftキー」と同時に押すことで有効にします。ただし、日本語入力では関係がないため、あまり使用することはないかもしれません。
Escキー
「Esc」は「escape」の略で、「逃げる」ことを意味します。実行中の操作を中止する際に使用します。たとえばブラウザでWebサイトの表示に時間がかかっているときに押すと、読み込みを中止します。
Insキー
「Ins」は「insert」の略で、「挿入する」を意味します。文字入力の際に「挿入モード」か「上書きモード」の切り替えで使用します。「挿入モード」は、普段使用している入力方法をイメージすると分かりやすいです。
Windowsキー
キートップにWindowsのロゴマークが刻印されたキー。そのまま押すとスタートメニューを表示。「Win+L」で画面のロック、「Win+M」ですべてのウィンドウを最小化するなど、さまざまな場面で力を発揮します。
Mac
commandキー
Mac用キーボードで「command」と刻印されたキー。Windowsの「Ctrlキー」に似た機能があります。
controlキー
Windowsの「Ctrlキー」と混同してしまいそうですが、Macの「controlキー」の機能はWindowsとは異なり、文字入力の際に便利なショートカットが振り分けられています。おすすめは「control+H」。文字を削除する際の「backspace」の役割を担います。ホームポジションからそれほど手を動かさずに文字の削除を行えます。
optionキー
「optionキー」は、「Finder」を表示しているときに「ファイル」「編集」「表示」「ウィンドウ」「移動」のどれかのメニューを開き、「optionキー」を押し続けているとすべてのメニューを表示させることができます。
文字入力がおかしい!キーボードのよくあるトラブルと対処法
文字を入力したいのに数字になってしまう!
文字を入力したいのに数字が入力されたり、数字を入力したいのにカーソルが動いたりすることはありませんか?
それは「NumLockキー」にロックがかかっているのが原因かもしれません。「NumLockキー」を押すか、「Fn+NumLockキー」で解除ができます。「NumLockキー」がないパソコンはメーカーによって解除の方法は異なるため説明書やメーカーのWebサイトをご確認ください。
入力すると文字が消えてしまう!
文字を入力していくとどんどん後ろの文字が消えていく現象になったことはありませんか?Insertキーを誤って入力していた場合「上書きモード」になっていて、カーソルより後ろの文字は上書きされて消えていきます。そんなときはもう一度「Insertキー」を押して「上書きモード」から「挿入モード」に切り替えましょう。
まとめ
キーボードには便利な機能がたくさんあります。各キーの便利な使い方を学んで作業効率をアップしてみてはいかがでしょうか。
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