パソコンやスマートフォンのストレージがいっぱいになるとメールの送受信ができなくなったり、新しくファイルが保存できなくなったりして、作業がストップしてしまいます
そこで今回は、Windows10以降のパソコンやスマートフォンで、デフォルトで自動保存先として設定されているオンラインストレージがいっぱいになったときの対処方法を紹介します。
ライター: CLIP編集部
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ストレージとは
ストレージとは、ファイルやデータを保管する場所のことです。パソコンやスマートフォンのストレージには以下のような種類があります。
【ストレージの種類】
- 内部ストレージ:パソコンに内蔵されたHDDやSSDなど
- 外部ストレージ:外付けHDDやSSD、USBフラッシュメモリ、MicroSDカードなど
- オンラインストレージ:OneDrive、Googleドライブ、DropBoxなど
また、ストレージとよく似た機能にメモリがありますが、「ストレージ=データを長期的に保管する場所」「メモリ=データを一時的に保管する場所」という違いがあります。
クラウドの技術が進化した現在は、OneDrive、Googleドライブなどのオンラインストレージが主流になりつつあります。Windows10以降のパソコンやスマートフォンの場合は自動保存先がオンラインストレージになっていることも多く、容量がすぐにいっぱいになってしまうとお困りの方もいるかもしれません。
以下の項目で、OneDriveとGoogleドライブの空き容量を確保する方法について解説するので、確認してみてください。
関連記事:外付けHDDとは?テレビやパソコンなどさまざまな用途での使い方をわかりやすく解説
関連記事:Cドライブの容量を空けるには?空き容量の確認・増やす方法
【OneDrive】ストレージの空き容量を確保する方法
Windowsパソコンを利用中でOneDriveをお使いの方は、以下のステップでOneDriveのストレージの空き容量を確保しましょう。
- ストレージの残量を確認する
- ストレージの内訳を確認する
- ファイルの削除
- 他のディスクにファイルを移動する
ストレージの残量を確認する
- タスクバーのOneDriveのアイコンから「設定(歯車のアイコン)」→「設定」の順にクリック
- 設定の「ストレージ」ウィンドウの下部に「〇TBのうち〇GBを使用済み」と表示されます。
ストレージの内訳を確認する
- 「ストレージ」の下部にある容量のテキストをクリック
- ブラウザで「ストレージの管理」が開く。ストレージ概要の下部「OneDrive」をクリック
- ストレージに保存されているファイルの内訳を確認
ファイルの削除
- 削除したいデータをクリックすると、上部にタスクバーが立ち上がります。「削除」をクリックしてファイルをゴミ箱に移動します(ファイルにカーソルを合わせて右クリックでも可)。
- サイドメニューの「ゴミ箱」をクリックし、削除したいファイルをクリックすると、上部にタスクバーが立ち上がります。「削除」をクリックしてファイルを完全に削除する。全選択でまとめて削除も可能です。
以上のステップで、不要なファイルを削除することで、ストレージの空き容量を確保できます。ファイルを残しておきたい場合は以下の保存場所の変更を検討してみてください。
ファイルを移動する
- ファイル一覧の画面で移動させたいファイルをクリックし、上部タスクバーの「移動する」をクリック(ファイルにカーソルを合わせて右クリックでも可)。
- 移動させたいファイルを選択して、移動させたい場所(外部デバイス・クラウドストレージなど)を選択。
スマートフォン(iPhone・Android)の場合は?
スマートフォンの場合はアプリ使用時に一時的に保存される「キャッシュ」というデータが、ストレージの容量を圧迫してしまうことがあります。空き容量を確保したい場合は、定期的にキャッシュをクリアしましょう。
【iPhoneの場合】
- OneDriveアプリを開き、「ホーム」と書かれた文字の左にある丸いアイコンをタップ
- 「設定」をタップし、メニューから「ヘルプとフィードバック」を選ぶ
- 「ヘルプとフィードバック」の項目から「キャッシュをクリア」をタップ
【Androidの場合】
- 「設定」を開き、「アプリと通知」をタップ
- 「アプリと通知」の「アプリ情報」の項目、「〜個のアプリをすべて表示」をタップ
- 表示されるアプリからOneDriveを選び、「ストレージとキャッシュ」のアイコン下部にある「キャッシュを削除」をタップ
【Googleドライブ】 ストレージの空き容量を確保する方法
Googleドライブをお使いの方は、以下ステップでストレージの空き容量を確保しましょう。
- ストレージの残量を確認する
- ストレージの内訳を確認する
- 容量が大きなファイルを削除する
- 「空き容量を増やす」からファイルを削除する
- 節約モードに設定を変更する
ストレージの残量を確認する
Googleドライブにアクセスし、ホーム画面、サイドバーの下部の保存容量のゲージを確認
ストレージの内訳を確認する
- Googleドライブのサイドバー「保存容量」をクリック
- 各ファイルの保存容量を確認
容量が大きなファイルを削除する
- 不要なファイルにカーソルを合わせて右クリック。「ゴミ箱に移動」をクリック
- ホーム画面のサイドバーから「ゴミ箱」を選ぶ
- ゴミ箱の画面の上部にある「ゴミ箱を空にする」をクリックすると、ゴミ箱に保存されたファイルを一括削除可能。もしくは、ファイルにカーソルを合わせて右クリック「完全削除」を選択し、個別に削除も可。
ファイルを移動する
- Googleドライブのホーム画面で移動させたいファイルを右クリック。「整理」→「移動」をクリック
- 「移動」ウィンドウの「すべての場所」のタブを選択。パソコンに接続した外部デバイス、もしくは別のクラウドストレージを選択して移動を完了
節約モードに設定を変更する
Googleフォトの保存方法を「元の画質」から「保存容量の節約画質」に切り替えると、保存しても容量にカウントされず、Googleドライブの空き容量を確保しやすくなります。写真をGoogleフォトに保存している方は、Googleフォトの「設定」で「元の画質」から「保存容量の節約画質」に切り替えておくことをおすすめします。
スマートフォン(iPhone・Android)の場合は?
スマートフォンの場合は、Google Oneというアプリを使って、ストレージをクリーンアップできます。スマートフォンから空き容量を増やしたい場合は、以下の方法を試してみてください。なお、UIやアイコンなどが少し異なりますが、iPhoneでもAndroidでもステップは同じです。
【iPhone・Android】
- iPhoneでGoogle Oneアプリ を開き、画面下部の「ストレージ」→「アカウントの空き容量を増やす」をタップ
- 管理するカテゴリを選択
- 削除するファイルを選択
- 上部の削除アイコンをタップする
削除・設定変更してもストレージの空き容量を確保できないときは?
紹介した方法で削除・移動・設定変更を行ってもストレージがすぐにいっぱいになってしまうという方は以下の方法も試してみてください。
定期的にストレージを確認して容量を確保する
まずは、定期的にストレージの容量を確認しましょう。OneDriveとGoogleドライブには自動バックアップ機能があるため、意図していないファイルが保存されている可能性があります。適宜確認し、こまめに削除する習慣をつけましょう。
自動バックアップを解除する
OneDriveとGoogleドライブには自動バックアップ機能が搭載されています。自動バックアップ機能がオンの場合、すべてのファイルが自動で保存され、ストレージを圧迫してしまいます。ストレージがすぐにいっぱいになってしまうという方は、自動バックアップをオフにしてもよいかもしれません。
ただ、バックアップをオフにするとファイルを紛失したり破損したりしたときに取り戻すことができません。「容量を圧迫しやすい写真や動画のみ自動バックアップをオフにする」など、いざというときに困らない工夫をしましょう。
追加ストレージを購入する
もっとも手っ取り早いのが、追加ストレージを購入するという方法です。OneDriveの場合は、タスクバーのアイコンをクリック、メニューの下部にある「アップグレード」から。Googleドライブの場合は、保存容量のゲージの下部にある「保存容量を増やす」から、簡単に追加ストレージを購入できます。ここまで紹介した方法でも、すぐに容量がいっぱいになってしまうという方は、追加ストレージの購入を検討しましょう。
まとめ
OneDriveやGoogleドライブは、非常に便利なクラウドストレージですが、長く使用しているとどうしても容量がいっぱいになってしまいます。ストレージ不足でお悩みの方は、それぞれのストレージの内訳を確認し、不要なファイルを削除したり、設定を変更したりしてみてください。「どれも重要で削除できない……」「削除してもすぐにストレージがいっぱいになってしまう……」という方は、追加ストレージの購入を検討しましょう。
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