テレビの音をBluetoothで飛ばすには?Bluetoothトランスミッターの選び方・注意点

家族が寝静まっている時間にテレビを視聴しているときなど、音量が迷惑になってしまうかも……と好みの音量で楽しむことを躊躇(ちゅうちょ)した経験はありませんか? ヘッドホンやスピーカーも、有線の場合はケーブルが邪魔だったり距離に制限があったりと、使い勝手は良くないかもしれません。身軽な無線のイヤホンを使いたくても、パソコンやスマートフォンなどで使われるBluetoothの再生機器は、テレビに使えないことがほとんどです。

テレビの音などをBluetoothイヤホンやスピーカーに飛ばしたい場合は、送信機「Bluetoothトランスミッター」を取りつければ解決するかもしれません。

この記事では、テレビの音などを無線で飛ばせるBluetoothトランスミッターの概要や選び方を紹介します。

Bluetoothトランスミッターとは

ヘッドホンの画像

「Bluetoothトランスミッター」とは、Bluetoothに対応していない機器に取りつけることで、Bluetooth接続ができるようになる装置。Bluetooth非搭載(未対応)のテレビなどに接続すると、テレビの音声信号が利用中のBluetooth対応イヤホンやスピーカーに送信可能になります。

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テレビなどを高音質で楽しみたい場合も活躍!

テレビなどの音質を上げたいけれど、コードなどの配置が難しい場合もBluetoothトランスミッターが活躍します。テレビ側にBluetoothトランスミッターを接続し、コンポやアンプを内蔵したBluetooth対応ステレオスピーカーと接続すれば、ドラマや映画を高音質で楽しめるでしょう。

Bluetoothトランスミッターの選び方

選び方イメージ写真

Bluetoothトランスミッターを選ぶ際には、取り付けられる側の機器やBluetoothのバージョンなど、気をつけたいポイントがいくつかあります。

端子の規格を確認

まずは、Bluetoothトランスミッターを取り付ける機器の端子をチェックしましょう。機器によってはイヤホンを差す端子(3.5mm端子)がない可能性も考えられます。USBによる給電が必要なタイプもあるので、機器にUSB端子があるかの確認も大切です。

Bluetoothのバージョンもチェック

最近の機器では問題ない場合がほとんどですが、Bluetooth対応機器のBluetoothのバージョンも確認しましょう。使用機器のBluetoothのバージョンが「Ver.4.0」以前の場合は、現行のバージョンとは互換性が無いため注意が必要です。
ちなみに現在のBluetoothの最新バージョンはVer.5.4で、4.0以降同⼠で互換性があります。

接続台数や接続距離にご用心

機器によって接続台数や接続距離が違います。接続したいイヤホンやスピーカーの数、Bluetoothトランスミッターからどれくらいの距離で接続するのか、しっかりと確認することも大切です。

“コーデック”にも要注意!

コーデックとは、音声信号を受信器に送信する際に、データを圧縮する圧縮方式。主に4種類ありますが、トランスミッター側とイヤホン・スピーカー側で対応するコーデックが違うと遅延が発生する場合もあるので注意しましょう。

Bluetoothトランスミッターとイヤホンの接続方法

テレビなどにトランスミッターを取りつけたら、イヤホン・スピーカーと同期するための「ペアリング」を行いましょう。ペアリングとは、Bluetoothの送信機と受信機の間で機器同士を登録しあう操作のこと。一度登録すれば登録した機器同士で自動的にBluetoothの送受信を行います。
Bluetoothトランスリミッターやイヤホン・スピーカーによって手順や設定方法が異なるので、付属のマニュアルを確認しましょう。

Bluetoothトランスミッターを使う際の注意点

注意点イメージ

音と映像がズレる可能性もある

BluetoothトランスミッターやBluetooth機器のどちらかの機器が遅延の大きいコーデックにしか対応していない場合は、映像と音声がズレてしまう可能性もあります。低遅延を謳う商品を買う場合は、送信側と受信側でコーデックを合わせるようにしましょう。

主なコーデックごとの遅延(レイテンシ)はどのくらい?

各コーデックにおける遅延(レイテンシ)は、以下のとおりです。

コーデックの種類遅延(レイテンシ)(ms = 1/1000秒)備考
SBC220ms±50ms(170ms~270ms)すべてのBluetooth機器で対応しているものの、音質が劣化して聞こえたり遅延が発生する可能性がある。
AAC120ms±30ms(90ms~150ms)iPhoneやiPadで主に採用されているコーデック。
aptX60ms±20ms(40ms~80ms)高音質で遅延も少ない。
Androidスマートフォンの標準コーデックに採用されています。
aptX-LL40ms未満aptXよりもさらに品質が良い。

まとめ

わずらわしいコード無しで楽しめるBluetooth機器。手持ちのテレビなどがBluetoothに対応していない場合でもBluetoothトランスミッターを使えば、Bluetooth対応機器に早変わり! 購入する際は、規格やコーデックをしっかりと確認しましょう。

映画やドラマを手軽に楽しめる動画配信サービスをテレビで利用している場合は、回線の品質も大切です。回線の速度や品質に不安がある場合は、回線契約の見直しもおすすめです。


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※上記掲載の情報は、取材当時のものです。掲載日以降に内容が変更される場合がございますので、あらかじめご了承ください。

  • ライター

    荒井啓仁

    映画・アニメ・漫画が大好きで、Web漫画を15年以上ヘビーに毎日読み続ける。俳優として活動中で、演技者の目線からコラムを書く。

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