休日のおでかけや外食先など、どこに行くにもスマホからインターネットに繋いで調べものをするのが当たり前。そんな昨今、CLIP編集部はふと思った。「ネットなしじゃ旅行なんてできないんじゃ?」気になったらやってみよう精神の我々、誰に頼まれたわけでもないのに、新人スタッフを連行し晩秋の大分旅に行ってきました!
ライター:CLIP編集部
ネット禁止旅 ルール
・AM7:00新大阪駅発~翌日PM19:00新大阪着の1泊2日
・目的地は大分県・別府市
・現地で下記指令を実行すること※体験者へは旅の当日に指令を伝える
- とり天発祥の店でとり天定食を食せ
- 地獄めぐりを制覇せよ
- 九州の海鮮を味わえ
- やよい天狗を目撃せよ
- 別府タワーを見学せよ
- 鶴見岳で紅葉写真を撮れ
・旅の間はインターネットへの接触は一切禁止
・現地の人に質問できるのは、2日間で1度のみとする
ネット禁止旅 体験者
池上 昴平(27)
元自衛官という異色の経歴を持つ、CLIP編集部期待のイケメン新人スタッフ。大分へは大学野球部時代の合宿で一度訪れたことがあるらしい。ちなみに既婚。今回の企画を「仕事で旅行してくる」と説明したところ、奥さんに若干怪しまれるという、不安を抱えたスタートとなった。
<1日目> AM7:00 大分県・別府市へ出発!
7:15発 新大阪駅~小倉駅 新幹線さくら
9:50発 小倉駅~別府駅 特急ソニック
朝一番で行先が九州と知らされ驚きはしたものの、新幹線での移動・乗り継ぎはスムーズに行い、無事に大分へ。
ディレクター:移動中にスマホがなくて困ることない?
池上:暇つぶしができないのと、到着時間がわからないので気が抜けないです
と言いつつ、乗車すぐに爆睡。
10:50 別府駅着
何の銅像かわからないまま、とりあえず記念撮影。余裕を見せる池上だが、到着早々前途多難に。
「駅に行けばガイドブックがあるだろう」とタカをくくっていたらしいが、どのパンフレットも目的地への詳細な経路までは記載がない。。。パンフレットも今はスマホで調べること前提で作られているのだろうか?
指令① とり天発祥の店でとり天定食を食せ
11:00
ひとまず腹ごしらえをするため、「とり天発祥の店」を探すことに。パンフレットを見ると「レストラン 東洋軒」という店であることは分かったが、行き方がわからない。いきなり1度だけの質問チャンスを使って、駅構内にある観光案内所「WONDER COMPASS BEPPU」で行先を尋ねる。
教えてもらったバス乗り場に行き、時刻表の前でたたずむ池上。
池上:5分前に出ちゃってたみたいで、次のバスが1時間後になってます
途方に暮れる表情で、ディレクターに報告。実は他の路線でも「レストラン 東洋軒」へ行くことはできたのだが、案内所の方は極力歩かなくていい経路を教えてくれたみたい。もう人に聞くことができないため、1時間、駅の周辺をブラリ歩いて時間をつぶすことに。スマホで調べれば待たずに行ける別経路を調べられたのに。この旅、やはり移動が一番のネックになりそう。
駅前の「手湯」、老舗ミニシアター「ブルーバード」、レトロな佇まいが情緒を感じさせる「竹瓦温泉」…。別府駅周辺で普通に観光を楽しむ池上。のんきにしているが、事前に下調べをしていたディレクターは気が気ではなかった。1時間後、その心配は的中する。
12:05発 亀の井バスに乗り「レストラン東洋軒」へ
12:30 レストラン東洋軒着
店前は長蛇の列。扉を開けると、入口の受付表には37組の入店待ちが記名されていた! 2時間くらいは待ちそうな勢い。。。さすがはとり天発祥の店。事前のネットリサーチで「行列必至」とあった通りの盛況ぶりだ。この状況を想定していたディレクター、空腹もあり、キツメに当たる。
ディレクター:どうすんの? 地獄めぐりの入場締め切り17:00までだよ!
池上:すみません。お昼は諦めます。。。
別府駅から他のバスに乗れていれば、並んでも余裕で食べられたのに。イラつくディレクターの舌打ちに、反射的に謝る池上。よくよく考えれば彼もある意味被害者である。
指令② 地獄めぐりを制覇せよ
12:40 気を取り直して血の池地獄に行くため、バスを探す。
池上:とりあえず大きな道にでればバスがあるはずです
というアバウトな理由で10分ほど歩くと、バス停発見。
池上:このバス停から亀川駅まで行けば、そこから歩いて血の池地獄まで行けます
おしい! あと数十メートル先のバス停まで歩けば、血の池地獄への直通バスの乗れたのに。しかし、手元のパンフレットには大雑把なマップしか載っておらず、バスでの経路はまったく不明の状態なので、ひとまず最寄駅を目指すのは悪い判断ではない。
さらに亀川駅に着くと、そこから血の池地獄行きのバスを発見! この男、運が良いのか悪いのか・・・。
正規のルートと比べると1時間弱のロスがあったものの、なにはともあれ、ここでやっと従来のルートに乗ることができた。
13:50 血の池地獄に到着
ここから地獄めぐりスタート。受付でパンフレットを手に入れ、最短ルートを探る。ちなみに地獄は全7エリア。各地獄で400円の入場料が必要だが、2000円のワンデイパスがあったのでそちらを購入。
タイムリミットは約3時間。パンフレットだけでは所要時間がわからないので、とにかく急いで周ることに。
3分後に間欠泉がでると知り、まずは「1か所目 龍巻地獄」へ。
勢いよく湯気が噴き出る様子は、かなり見応えがあった。男女の鬼のキャラクターがいたが、池上は迷わず女の子鬼とツーショット撮影。
間欠泉を見たあと、歩いてすぐそばの「2か所目 血の池地獄」へ。本当に赤かった。
事前に知っていたのに、ディレクターもびっくり。何も知らない池上はもっとびっくり。
その後、血の池地獄からバスに乗り、海地獄エリアへと向かう
14:50 海地獄エリア着
下から登っていく形で「3か所目 白池地獄」を満喫。上から見ると池がハート型に見えるロマンチックな池を、男二人が並んで眺める。ここには熱帯魚館や県指定重要文化財の向原石幢などがあったが、作戦名「急いで周る」にのっとりスルー。もったいない。
次の地獄へ向かう道中。池上が気付く。
池上:下から周ると、ずっと上りなんでちょっとキツイですね。
そう。地獄めぐり7か所は山の中腹に点在しているため、最上部の「海地獄」からスタートして、坂を下りながら回るのがベター。元自衛官が「キツイ」と漏らすほど、逆周りの順路は足腰にくるのだ! もちろん事前の調べで分かっていたディレクターは、池上のこの一言にイラつきメーター上昇。
「4か所目 鬼山地獄」。これまでの地獄とは比較にならない湯気の量で、池の中がまったく撮れないほど。順路を進むと、敷地内の池にワニがいた。いくつもの池に、たくさんのワニ。生のワニを見て、男子2名テンションが上がる。
「5か所目 かまど地獄」。ここは1丁目~6丁目まで様々な見どころがあり、なかでも5丁目の最も大きな池は、気温や湿度によって池の色が変わるらしい。スタッフの方が実験の様なショーをしていたが、我々は「急いで周る」ためショーは見学せずに先へ。
ここで空腹に耐えかねた池上。温泉ピータン(1個70円)を食べて、足湯も堪能。温泉ピータンはアヒルの卵かと思いきや、鶏の卵を地獄の蒸気で蒸したものだった。白身がピータンのように茶色くなることから、その名がつけられたのだとか。池上曰く、味が濃厚で、めちゃくちゃ美味しいらしい。
「6か所目 鬼石坊主地獄」。これまでの地獄と違い、派手な湯気などはなく庭園風の落ち着いた雰囲気。泥が熱で沸騰する様子が坊主頭に見えたことからこの名前が付いたらしい。泥を人の頭に見立てるとは、昔の人のセンス、すごい!
16:45 地獄めぐりラストとなる「7か所目 海地獄」。
大量の湯気が立ち上るコバルトブルーの池やアマゾン原産の大鬼蓮(オオオニバス)を栽培する池のほか、カフェテリア、無料の足湯、売店コーナーなど楽しみ盛りだくさん。
池上:大きなお土産ショップがあるので、お土産を買いたい人は多少上り坂で疲れてでも、海地獄は最後にした方がいいかも知れないですね。
多少? 若者の体力に驚くディレクター。地獄めぐり達成の労をねぎらいつつ体を休めるため、地獄饅頭(15個入り550円)を買って糖分摂取。
一口サイズで食べやすいうえ、おじさんにはうれしい甘さ控えめ。ディレクターも機嫌を持ち直す。
なにはともあれ、これで地獄めぐり7か所完全制覇!
閉園まで残り15分と、かなりギリギリだった。
17:30 バスで別府駅に戻る
道中、さまざまなトラブルがあったものの、なんとか地獄めぐりは制覇!
しかし、とり天が食べられなかったのは痛かった…。
通常の旅なら、事前にイロイロ調べられて、行列ができることくらいわかっていたはずなのに。
やっぱりインターネットが使えないと、不便なことが多いです。
特に旅行中は、交通手段の検索ができないのが一番のネック。バスに乗っても、池上はずっと不安そうにソワソワ。これじゃせっかくの旅も楽しめませんね!
次回は、この度初めて味わう「大分名物」をリポート。さらに伝説の天狗様とご対面?
2日目は別府の絶景スポットへ…向かうのですが、そこでもやっぱりインターネット禁止の弊害が。
そして最後には奇跡の出会いも! ネット禁止旅別府温泉編・第2弾をお楽しみに !
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