日々発達している生成AIサービス。文章作成に役立つ対話型AIサービスは、小説やストーリーの執筆にも役立ちます。サービスによってはタイトルやあらすじ、登場人物、文体など小説に特化したカスタマイズも可能です。
この記事では、小説執筆に役立つAIサービスを5つ紹介します。
ライター:荒井啓仁
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生成AIとは?

生成AIとは、データを学習し新たなアイデアやコンテンツを生み出すことができる人工知能(AI)のこと。画像や動画、音楽、文章など、AIの性能は日進月歩の進化を遂げています。従来のAIは学習したデータを基に予測や回答を出すだけでしたが、生成AIは学習したさまざまな要素を指示通りに自ら組み立て、新しいものを作り出せるのが特徴です。
・関連記事:【Q】生成AIってなに?
小説執筆にAIは使える?
文章作成も生成AIの得意分野。昨今では、生成AIで作成された小説が文学賞を受賞したり、芥川賞受賞作家がAI活用を公言したりと、高水準の創作分野でも生成AIが役に立っています。もちろん、すべてをAIが執筆した作品が受賞・入賞したわけではなく、執筆者が自ら考えたプロットや設定のブラッシュアップなどでの利用がほとんど。生成AIには著作権上グレーとも呼べる部分もあるので、あくまで執筆の支援として活用するに留めた方がよいでしょう。
小説執筆に役立つAI5選

1.AIのべりすと
「AIのべりすと」は、数行の導入文を入力するだけで小説を自動生成してくれるサービスです。
文章の傾向や参考にしたいジャンル、作者名の設定も可能です。文章をそのまま生成してくれる小説モード以外に、対話形式で文章を生成してくれるチャットモードも搭載。文章生成前の土台作りにおすすめです。
会員登録をするだけで、誰でも無料で利用できますが、出力回数に制限がある点は注意しましょう。有料プランでは出力回数以外に、AIが同時に認識できる文字数や、専用サーバーが利用可能になるなど、より便利に使えるようになります。ある程度作りたい小説の設定が固まっていて、導入文を書ける程度には文章力がある方にはおすすめのサービスです。
プラン | 無料会員 | ボイジャー会員 | ブンゴウ会員 | プラチナ会員 |
料金 | 0円 | 1,166円/月 | 1,980円/月 | 3,465円/月 |
専用サーバー | なし | 6,000回/月 | 6,000回/月 | 無制限 |
一度に出力できる文字数 | 60トークン (約150文字) | 80トークン (約200文字) | 120トークン (約300文字) | 150トークン (約375文字) |
・公式サイト:AIのべりすと
2.Xaris
「Xaris」は、主にライティング業務などで使われている生成AIサービスです。
記事や資料の作成以外にも、プロンプトを送れば小説の執筆も行えます。他のAIサービスと違い、小説執筆に特化していないので、世界観や登場人物など、詳細なプロンプトを送る必要がある点は注意しましょう。出力された文章について、AI対話形式でストーリーを練ったり、改善点や文章意図を聞くことで、文章のブラッシュアップも可能です。小説執筆以外にも、幅広く文章生成AIを活用したい方にはおすすめです。
プラン | STARTER | ADVANCE | PRO |
料金 | 1,980円/月 | 5,980円/月 | 19,800円/月 |
リクエスト数 | 100回/月 | 400回/月 | 1500回/月 |
・公式サイト:Xaris
3.AI BunCho
小説執筆に特化した生成AIサービスが「AI BunCho」です。
シナリオ作成支援をうたっており、小説を書くための細かい設定が多数用意されています。「タイトル」「あらすじ」「プロット」など、生成できるジャンルが小分けされており、キーワードを10個ほど入力することで好みに沿った生成も可能です。「SF・恋愛・文芸」などのジャンルと「宇宙・ホラー・ヒューマンドラマ」などのサブジャンルを組み合わせることで、より出力の精度を高められるでしょう。無料でも利用可能ですが、本格的に利用するには有料プランの加入が必要です。
プラン | フリートライアル | 止まり木 | 水やり | シード | 焼き肉 |
料金 | 無料 | 500+税/月 | 1,500+税/月 | 3,000+税/月 | 5,000+税/月 |
広告停止 | ☓ | ○ | |||
共用サーバー回数制限 | 5回/1日 | 制限なし | |||
生成トークン | 32 | 64 | 192 | 512 | |
プロット生成機能 | ☓ | ○ | |||
OpenAI モデル利用 | ☓ | ○ |
・公式サイト:AI Buncho
4.Chat GPT
生成AIの代名詞ともいえる対話型AIサービス「ChatGPT」。
画像生成や文章生成、表作成などさまざまな用途のあるAIサービスですが、小説執筆にも利用可能です。小説執筆に特化したサービスではないため、文章を生成させるために必要なプロンプトはすべて自分で用意する必要があります。無料でも高性能なAIモデルが利用可能ですが、1日のうちの生成数には限界があるので注意しましょう。生成された文章を基に、対話形式で設定や生成文を調節していく使い方がおすすめです。個人向けの有料プランはPlusとProの2種類あり、生成数の引き上げや最先端モデルが使えるようになります。
プラン | 無料プラン | Plusプラン | Proプラン |
月額 | 無料 | $20/月 | $200/月 |
・公式サイト:ChatGPT
・関連記事:ChatGPT有料版でできること。無料版との違い
・関連記事:chatGPTの活用術15選!ジャンル別おすすめの使い方
5.Magic Write(Canva)
「Magic Write(マジック作文)」は、画像編集アプリ「Canva」で使える文章生成機能です。
5つの単語をキーワードとして入力するだけで、文章を生成してくれます。小説作成に特化していないので、理想通りの文章を生成するには細かい指示が必要です。生成した文章をCanvaのドキュメント上に配置できるなど、画像編集との連携が強みといえるでしょう。表紙や挿絵などを自分で作成しつつ、小説執筆支援も一挙に行いたい方にはおすすめです。無料プランでも利用できますが、50回までの制限がついているので、継続的に使いたい方は注意しましょう。
プラン | 無料版 | Canvaプロ |
月額 | 無料 | 1,180円/月 |
生成回数 | 50回 | 500回/月 |
・公式サイト:Canva マジック作文™
・関連記事:「Canva」の使い方。手軽に画像編集できるオンラインデザインツール
AIで小説執筆する場合の注意点
膨大な学習データをもとに文章を作成する生成AI。AIで生成した画像・文章などを利用する際は、利用の仕方によっては著作権を侵害する危険性がある点に注意しましょう。生成した画像・文章が既存の著作物と類似性・依拠性が認められてしまうと、著作権侵害にとみなされます。表現やストーリーの整合性などの確認も大切ですが、著作権保護の観点からもAIが生成した文章の確認は怠らないことが大切です。
まとめ
高度な文章力が必要な小説執筆。「小説を書いてみたいけどハードルが高い」と感じる方は、執筆支援に生成AIを活用してみてはいかがですか。快適な生成AIの利用には、回線速度や通信品質も関わってきます。ご利用のインターネット回線に不安を感じる場合は、回線契約の見直しを検討してはいかがでしょうか。
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