「元祖」家電芸人・ヒデが想像する、未来のIoT家電とは?

2020年10月23日、5G(第5世代移動通信システム)に対応したiPhone12が発売。遅延が少ない大容量通信が日常生活でどんどん使われていくようになり、「IoT家電」もさらに驚くべき進化を遂げることになりそうです。 CLIPでは今年の5月に「便利な世の中を妄想!勝手にIoTを考える委員会」を公開。今回は家電芸人としても知られる、お笑いコンビ、ペナルティのヒデさんに、芸人の視点からIoT家電の未来を想像していただきました。

ライター:CLIP編集部

「元祖」家電芸人ペナルティ・ヒデが家電にハマったきっかけはウォークマン

まずは「アメトーーク!」で家電芸人という企画を発案した、家電芸人の生みの親ともいえるペナルティのヒデさんにお話を聞いていきたいと思います。

「元祖」家電芸人・ヒデが想像する、未来のIoT家電とは?-画像_01

――本日はよろしくお願いいたします!

ヒデさん:よろしくお願いします。

――ヒデさんが「アメトーーク!」で家電芸人を発案されたんですよね!

ヒデさん:そうですね。番組内でプレゼンしてそれが通って、その年には流行語大賞にもノミネートされるという思わぬ展開になりました。僕が提案はしたんですけど、家電が好きな芸人はたくさんいたので、どんどん派生してIoTのようにいろんな人と繋がっていった感じですね。

――「家電芸人」は今や「アメトーーク!」を代表する看板企画になりましたよね。そもそもヒデさんが家電を好きになったきっかけは何だったのでしょうか?

「元祖」家電芸人・ヒデが想像する、未来のIoT家電とは?-画像_02

ヒデさん:初代ウォークマンですね。僕が小学生の時に大学生の親戚のお兄さんに初めて見せてもらったんですが、音楽をポケットサイズで外に持ち歩くということが衝撃でした。さらにスーパーカーブームとか、刑事ドラマが流行って、車にカーナビゲーションシステムが搭載されるようになって、メカニック系から入っていって、どんどんのめり込んでいきました。子どもの頃は欲しい家電が自分では購入できないので、チラシの裏とかに妄想した家電を描いたりしてましたね。

――今好きな家電のジャンルは何でしょうか?

ヒデさん:いわゆる白物家電(※)ですが、やっぱり贅沢ですし、あまりお金をかけられないのと、そこにお金をかけるんだったら家族で美味しいもの食べようよってなりますよね(笑)。

※白物家電(しろものかでん)……日常的によく使われる家電、冷蔵庫・洗濯機・エアコンなどのこと。 これらの家電普及時に白色のものが多かったことから。

――確かにそうですよね。

ヒデさん:実家から大学のサッカー部の寮に引っ越す時に持って行ったのはウォークマンと小さいラジカセだったんです。当時はバイトもできない状況で、みんながお小遣いとかお年玉でサッカー用品を買っている中、僕は家電にお金をかけていました。みんなより大きいサイズのコンポを買ったり。4人部屋の寮の自分のスペースに、スペースといってもベッドの大きさしかないんですけど(笑)、そこに木枠を組み立てて自分の手の届くところに全部家電が置けるようにしてましたね。

――小さい頃から一貫して家電が大好きなんですね。

ヒデさん:でも実は、この世界に入った時、まったく家電がない状態でスタートしたんですよ。はじめは恐ろしく給料が安くて買えなくて(笑)。一人暮らしを始めた部屋は、バイトの住み込みで入ったところで。1DKで広めだったんですけど、お金がないからテレビも何もなかったです。吉幾三さん状態ですよね。「テレビもねぇ! ラジオもねぇ!」で(笑)。

――大学時代に集めていた家電は持ってこなかったんですか?

ヒデさん:そう思いますよね。というのも売っちゃったんです。お金ないから。大学時代は寮生活だったので、生活必需品がまったくなくて、それを購入するために家電を売ったんですよ。ガラーンとした部屋だったんですけど、バイト代となけなしの給料で初めてテレビを買いました。そこから自分のモチベーションを上げるために、一つ一つ仕事を頑張って、家電に埋もれていく生活を夢見ていましたね。戦後の闇市みたいなところで洗濯機買ったり。だから僕は「家電芸人」ではなくて、「家電買うため芸人」ですね(笑)。

家電芸人・ヒデが想像する未来のIoT家電とは?

――今後の家電の進化はどのように予想されますか?

ヒデさん:大きく2つに分かれると思うんです。若者の車離れじゃないですけど、より若者は「スマホ1台あればいい」という感じになっていく。テレビの代わりにノートPCを使ったりだとか。腕時計なんかは、昔は売れたら高級なものを買う文化があったんですけど、今は時計なんかスマホで見ればいいってなってたり。今の若者に合わせた家電が多くなっていくんじゃないかなと思います。あとはそれとは逆で、高齢になっても安心して使えるもの。詐欺に遭いにくくなるものとかが出てくるんじゃないかなと思いますね。

――ありがとうございます。それでは本題に移って、ヒデさんが欲しい、未来のIoT家電を想像していければと思います!

ヒデさん:僕は頸椎を2カ所損傷してて、さらに腰痛持ちでヘルニアでもあるので……。

――満身創痍ですね……。

ヒデさん:そうなんですよ。だから僕が「あるといいな」と想像するIoT家電は、寝るだけで体の状態が分かって、その人の骨格に合わせて柔らかさを調整してくれて、寝返りをサポートしてくれたりとか、枕の高さが変わってくれたりとか、朝まで良い睡眠をとれる「IoTベッド&枕」ですね。さらにスマホに連動して睡眠のデータが記録されていく機能もあれば、なお良しです。ベッドに限らず、1日1回使うものは何か進化してほしいです。

――今おっしゃっていただいたことをイラストに起こしてみたのですが、こんなイメージでしょうか?

【体調管理型IoTベッド&枕】

体調管理型IoTベッド&枕

ヒデさん:いいですね(笑)。そういうことです! ありがとうございます!。

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――確かに睡眠の質を向上させてくれるIoT家電があればいいなと思います。他に何かあったら便利だなと思うIoT家電はありますか?

ヒデさん:そうですね。最近USBを指すと温かい飲み物を温かいまま飲めるマグカップがありますけど、それの冷却版が欲しいですね。キンキンのビールをキンキンのままおいしく飲めるような「IoTグラス」。このままだとIoTではないので、スマホと連動してその日の気分を入力すると材料のリストが出てきて。そのグラスにリキュールと材料を入れるとグラスの中で勝手にシェイクしてカクテルを作ってくれる機能みたいなのもあれば、より嬉しいですね。それでいうと、ワインも勝手につくってほしい。ブドウを入れたら発酵させてくれて、一晩寝かせたらうまいワインになってくれたらいいですね。そのグラスの中でスワリングしてくれるとかも。いちいちかっこつけてくるくる回す必要もなくなりますし(笑)。あとはスマホに登録されている有名銘柄の味を再現してくれるとか最高ですよね。

【急冷グラス】           【自動カクテルメイカー&ワインメイカー】

急冷グラス 自動カクテルメイカー&ワインメイカー

――嗜好品にまつわるIoTがお望みですかね?

ヒデさん:そうですね、こういうのって元々無くてもいい物ですから、遊び心としてこういうIoTがあってもいいのかもと思いますね。

家電芸人・ヒデにとっての家電とは。人間も進化しないといけない

――今回、ヒデさんの家電との歴史や、欲しいIoT家電を想像していただきましたが、今後、家電とはどのように付き合っていきたいと思いますか?

ヒデさん:幼少期は分厚い箱型のテレビや、ショルダーバッグみたいな携帯電話に憧れたりしてましたけど、今や、超薄型のテレビになってたり、スマホになっていたり、子どものころの憧れが形を変えて進化し続けていますよね。よく「人間が想像できるものは形にできる」っていいますけど、今想像して話したIoT家電もそんな遠くない未来にできあがってるんじゃないかと思っています。やっぱり家電は今の時代、生きていく上でのパートナーみたいなもので、なくてはならないものです。家電は進化し続けますけど、進化に置いていかれないように、我々人も進化していかなければいけないなと思います。AIも進化して、喋る家電なんかはうちの相方より面白いことを言いだすかもしれませんし(笑)。

――ありがとうございます。我々もこの企画を何回かやって、いいものができたらメーカーさんに案を持っていきたいなと思っています。

ヒデさん:それいいですね! そのロケしましょうよ! そのときに急に霜降り明星をブッキングするとかやめてくださいよ(笑)。

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――そこはやはり家電芸人の原点のヒデさんにお願いします(笑)!本日はありがとうございました。

今回は家電芸人の発案者、ペナルティのヒデさんのお話を伺いましたが、やはり家電の歴史が深く、愛が伝わりました。想像するIoT家電もバリエーションに富んでいて、とても面白かったです。ペナルティ・ヒデさん、ありがとうございました。


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