操作ミスなどでうっかり大事なデータを消してしまい悲しい思いをしたことがある人は多いと思います。消えてしまったデータの復元はできるのでしょうか。
削除してしまったデータは、実は画面上に見えなかったとしてもパソコンのデータ領域に残っていれば復元できる可能性があります。
この記事では、Windowsパソコンで消してしまったデータを復元するために無料でできる簡単な方法を紹介していきます。
ライター:黒澤結衣
パソコンのデータは復元できる?
パソコンでの作業中に誤ってデータを削除してしまったとしても、実際は削除したデータはパソコンの中に見えない形で存在していることが多くあります。状況にもよりますが、対処が早いほどデータを復元できる可能性が高まります。
パソコンからデータを復元するときに注意すること
パソコンからデータを復元する際にいくつか注意点があります。完全にデータが消去されてしまうことがあるので以下の点に気をつけましょう。
1.削除後フォルダを移動しない
2.パソコンをフォーマットしない
3.強制終了や再起動はしない
4.システムの復元は行わない
5.再セットアップやリカバリーは行わない
Windowsパソコンのデータを自分で復元する方法
削除してしまった状況に合わせて、いくつかのデータ復元方法があります。実際の手順をご紹介します。
1.ごみ箱からのデータ復元方法
消えたデータはごみ箱に入っていないでしょうか? ごみ箱を空にする前であれば復元ができます。ごみ箱の中にある復元したいファイルをダブルクリックして元に戻すボタンを押すと、ファイルがあった場所に復元されます。
2.以前のバージョンを使用したデータ復元方法
ファイル名やデータを削除した日時が分からないときは「以前のバージョン」を使うことで復元ができる場合もあります。
1.
今回は「デスクトップ」上に消えたファイルを保存していたと仮定します。
任意のフォルダをクリックし、左のサイドバーに出てきた「PC」→「デスクトップ」を右クリック。「デスクトップのプロパティ」を開きます。
他の場所に保存していたときも同様の方法で保管場所のプロパティを開きましょう。
2.「以前のバージョン」のタグの中から、復元したい時間を選んで「復元」ボタンを押します。
3.ファイル履歴を利用したデータ復元方法
Windows10以降は「ファイル履歴」機能をオンにしておけば自動でバックアップをすることができます。変更のあったファイルは日付ごとに管理されています。
ファイル履歴をオンにする方法
1.「スタート」メニューから「Windowsシステムツール」→「コントロールパネル」を開きます。
2.「ファイル履歴」→「ドライブの選択」のあと、利用できるドライブを選択し「オンにする」を選択します。
ファイル履歴から復元する方法
1.「コントロールパネル」→「個人用ファイルの復元」を選択します
2.バックアップした日付ごとにフォルダやファイルが表示されるので、復元したいデータを選んで「復元」を選択
3.「ファイルを置き換える」を選択すると、データが復元されます
4.「システムイメージの作成」など、バックアップから復元をする方法
データ削除に備えてバックアップをしていた場合、保存していた状態のところまで復元することが可能です。
システムイメージの作成から復元する方法
まずはWindowsの「システムイメージの作成」でバックアップをしていた場合の復元方法です。
システムイメージの作成では、ファイルやユーザーデータなど、お使いのWindowsのCドライブ上にあるすべてのシステムをバックアップされています。バックアップに時間がかかることと、保存先の容量が必要になるので注意しましょう。
1.「スタートボタン」を右クリックして「設定」を選択します。
2.「回復」をクリックし、「PCの起動をカスタマイズする」から「今すぐ再起動」を選択します。
3.再起動後、しばらくするとオプションの選択画面が表示されるので、「トラブルシューティング」を選択します。
4.「詳細オプション」→「イメージ」→「システムを回復」を選択します。
5.ドライブを復元するアカウントを選択後、パスワードを入力します。
6.「システムイメージを選択する」を選び、「次へ」をクリックします。
7.復元したいデータ、日時を選択し、「システムドライブのみ復元する」を選択して完了です。
似たようなバックアップ方法に「復元ポイント・システムの復元」があります。Windowsの動作に必要なシステムファイルとインストールしたプログラムをバックアップする方法です。通常のファイルはバックアップされないので、混同しないようにしましょう。
保存メディアのバックアップから復元する方法
外付けHDDなどの保存メディアやクラウドサービスへバックアップしていた場合は、そこから簡単に復元することができます。
万が一に備えてこまめにデータを保存しておくと良いでしょう。
バックアップの方法については下記の関連記事に詳しく紹介されているので、あわせてご覧ください。
関連記事:
パソコンのバックアップ方法。システムの復元とおすすめ保存メディアも
パソコンのデータ移行方法。「パソコン工房」がおすすめする下準備やツール
5.復元ソフトを使用したデータ復元方法
ハードディスク自体が壊れている場合や、なくなったデータが破損している場合は残念ながらご自身の手では復元をすることが困難です。有料・無料で使える復元ソフトがありますが、ソフトをダウンロードするだけでデータの上書きをしてしまうなど、本来復元できたかもしれないデータを完全に消してしまうリスクもあります。その場合はデータ復旧を専門とする業者に依頼することも検討しましょう。
まとめ:データはこまめにバックアップを取っておくと復元が簡単
データを誤って削除してしまった場合、まずは落ち着いて対処することが大切です。焦って操作をしてしまうと本来であれば復元できたはずのデータを上書きしてしまったり、完全に消去してしまったりする恐れもあります。データを消してすぐであれば復元できる可能性もありますので、今回の記事を参考に対処してみてください。
誤操作での削除だけではなく、予期せぬエラーによりデータが消失してしまう場合もあります。不安にならないためにも、こまめにデータをバックアップしておくと安心できます。
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