【体験談】初めて「WordPress」でWebサイトを作ってみた。インストールや投稿など使い方

Webやプログラミングの知識があまりなくても、ブログやWebサイトを作成できる「WordPress」。でもいざ実際に作ってみようとWordPressに触れても、何から手を付けたらいいか分からないことがありますよね。
そこで今回は、CLIP編集部の中でもプログラミング初心者の筆者が、実際にWordPressでWebサイト(ブログ)を作ってみました。

これからWordPressでWebサイトやブログを作成しようと思っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

ライター:CLIP編集部

WordPressとは?

WordPressとは、HTMLやCSSなどの知識がなくとも、Webサイトやブログを作成できるCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)の一つです。
無料から始められるブログサービスとして「note」や「Amebaブログ」、ホームページ制作が得意な「WiX」などがありますが、デザインが決まっていたり、SEO対策がしづらかったり、ドメインが固定だったりと、WordPressに比べると自由度はやや低いです。
WordPressはデザインのテーマやプラグインが豊富に揃っており、細かいカスタマイズが可能。世界中で60%以上のシェアを誇っており、最も人気の高いCMSです。

・関連記事:WordPressとは?初心者向けにメリット・デメリットを解説

WordPressでWebサイトを作ってみよう

実際にWordPressを使って、Webサイトを作っていきましょう。今回は個人ブログとして作成してみます。

「サーバー」と「ドメイン」を準備しよう

WordPressには登録してそのまま使える「WordPress.com」と、自分でサーバーを契約してインストールする「WordPress.org」との2つのサービスがあります。今回は自分でサーバーを契約して、WordPress.orgからダウンロードしインストールする方法を紹介します。

サーバーはレンタルサーバーの利用が一般的で利用しやすいため、まずレンタルサーバーを契約します。レンタルサーバーはさまざまなものがあり、月額料金などにも違いがあるので、実際に選ぶ際には自分に合ったものを選びましょう。

ドメインは「お名前ドットコム」「ムームードメイン」などのサービスで取得します。ご自身の使いたい文字列と「.com」や「.jp」などのドメインを組み合わせ、独自のものを取得することができます。ドメインによって取得料金が変わりますので注意しましょう。

・参考:WordPress.org

WordPressをインストールしよう

サーバーとドメインの準備が完了したら、WordPress.orgから最新バージョンのWordPressをダウンロードし、インストールしましょう。レンタルサーバーによっては、「簡単インストール機能」が用意されているので、その場合はダウンロード不要です。手順に沿って、インストールしていきます。

WordPressを初期設定しよう

インストールが終わったら、WordPressにログイン。ここから初期設定をしていきましょう。

WordPressにログイン

一般設定

管理画面(ダッシュボード)左の「設定」から「サイトのタイトル」や「キャッチフレーズ」などを設定していきましょう。

WordPress設定画面

テーマ設定

つぎは「テーマ」の設定です。
テーマはWebサイトのデザインのことで、WordPressにはテンプレートがたくさん用意されています。ダッシュボードの「外観」から「テーマを追加」して、自分好みのテーマを検索してみましょう。

WordPressテーマ設定

筆者は「Blog FSE」のテーマを選びました。
使用したいテーマが決まれば、インストールして有効化することで、デザインを決定できます。

WordPressテーマ「Blog FSE」

プラグイン設定

次は「プラグイン」の設定です。
WordPressはプラグインをインストールすることで機能を増やすことができます。今回はブログ形式のWebサイトにおすすめのプラグインを3つ紹介します。

1.「Contact Form 7」

Contact Form 7

Contact Form 7」は、WordPressで問い合わせフォームを作成できるプラグインです。連絡先を掲載することで読者に安心感を与えることができ、記事に誤りがあれば読者から指摘を受けることができます。そのため問い合わせ先の作成はブログを運営する上で重要だといわれています。

2.「EWWW Image Optimizer」

EWWW Image Optimizer

EWWW Image Optimizer」は、WordPressにアップロードする画像を自動で圧縮するツールです。画像のデータ容量を大きいままにアップロードしてしまうと、Webサイトの動作が重くなってしまい、読者にストレスを与えてしまうので注意しましょう。

3.「WP Multibyte Patch」

WP Multibyte Patch

WP Multibyte Patch」は、日本語の文字化け対策のためのプラグイン。基本的にWordPressの標準言語は英語です。そのため日本語を利用すると文字化けの可能性があるので、「WP Multibyte Patch」をインストールして対策しておきましょう。

パーマリンク設定

続いて「パーマリンク」を設定しましょう。
パーマリンクとは、作成した投稿(記事)のURLを差します(example.com/post/xxxの「xxx」の部分など)。この設定がされていないと、WordPressが自動的に与える数字がそのままURLになり、管理しづらいなどのデメリットもあるため、しっかりと決めておきましょう。

ダッシュボードの「設定」から「パーマリンク」を開きます。いくつかのパターンから選択できますが、「カスタム構造」を設定すれば、記事ごとに自分の好きなパーマリンクに設定が可能です。URLを見ただけで記事内容を推測しやすいようにURLを決めると管理も楽になるため「カスタム構造」を設定しておきましょう。

パーマリンク設定

SSL設定

忘れてはいけないのが「SSL設定」。
セキュリティ強化につながる設定になり、WordPressに限らずほとんどのWebサイトで適用されています。SSL化が適用されているWebサイトは、URLが「http://」から「https://」になっているので、URLで判別できます。

設定は、レンタルサーバーのコントロールパネルで設定をしたのちに、WordPress側で設定を行う必要があります。

まずサーバー管理会社の指示に従ってサーバー側の設定を行いましょう。
その後、WordPress側の設定に移ります。ダッシュボードのホーム画面に「サイトヘルスステータス」欄に、「サイトでHTTPSを使用していません」と表示されていたら、バナーをクリックしましょう。「サイトでHTTPSを使用する」というボタンが表示されるので、クリックすれば、SSLの設定は完了です。

サイトヘルスステータス画面

・関連記事:httpsとは?その仕組み、httpとの違い

これで初期設定は完了です。

WordPress「ダッシュボード」の見方

WordPressは基本的に「ダッシュボード(管理画面)」を使って更新などを行います。
そこで「ダッシュボード」の見方を紹介します。

ダッシュボード

ダッシュボードの左側には、さまざまなタブが設定されています。先ほどの初期設定時に使用したのが「設定」や「外観」「プラグイン」などです。

投稿ページ

実際に記事を投稿したり、運用したりする上で活用するのが「投稿」のページになります。これはその名の通り、新規で記事を投稿したり、投稿されている記事を再編集したりする際に使用するタブです。

デザインテーマを有効化した直後は、下の図のようにそのデザインテーマのサンプル記事が登録されています。

WordPress投稿画面

固定ページ

次に「固定ページ」は、トップページやプライバシーポリシーのページなど、あまり変更が必要ないページを管理するタブです。こちらにも有効化したデザインテーマのフォーマットとしてサンプル記事が登録されているので、イメージサンプルとして、確認してみるとよいでしょう。Webサイト公開時には、削除するか非公開にしておきましょう。

WordPress固定ページ設定画面

コメントなど

そのほか「コメント」や「お問い合わせ」は、読者やWordPress運営からの連絡を管理することができます。Webサイトの運営する際に、読者とのコミュニケーションをとるうえで必要なため、定期的に確認しましょう。

WordPressコメント画面

WordPressで記事を投稿してみよう

それでは早速記事を作ってみましょう。今回は私の一日を書き綴ってみようと思います。

1.新規投稿追加

まず、ダッシュボードの「投稿」から「新規投稿を追加」を選択します。

WordPress新規投稿

WordPress5.0から標準搭載された「ブロックエディタ(グーテンベルク)」と呼ばれる編集方式を採用しており、文章や画像などをブロック単位で管理します。メリットとしては、公開される見た目で編集することができます。
WordPress5.0以前の「クラシックエディタ」も、プラグインなどを用いれば利用可能ですが、実際のビジュアルが分かりづらいため、ブロックエディタの方がおすすめです。

2.「ブロックエディタ」を利用して記事作成

それでは「ブロックエディタ」を使って、記事を書いていきましょう。

WordPressブロックエディタ

タイトルを入力したら、その下に画像を入れてみます。右側の「+(プラス)ボタン」を押すか、「/(スラッシュ)」を入力してみましょう。すると、どのジャンルのブロックを挿入するか選択できるようになります。

今回は「画像」を選択します。画像はアップロードもできますが、ドラッグ&ドロップでも簡単に挿入できます。(もし見出しを入れたいのであれば「見出し」、本文であれば「段落」など、それぞれに応じたブロックパターンが用意されています。)

WordPress:画像のブロックエディタ

次に「見出し」をつけ、「段落」ブロックに本文を書いていきましょう。改行をすると自動的に「段落」ブロックが挿入されるので、本文を書くだけで問題ありません。途中で画像や見出しが入れたくなれば、「+ボタン」などから対応するブロックを選ぶだけ。改行位置や文字の大きさなど、見たままに編集できるため、直観的に操作できます。

WordPress:見出し・画像・本文を設定

記事が出来たら、右上から「下書きを保存」しましょう。

WordPress:記事を保存

このまま「公開」してしまってもいいですが、人気を高めるためには、ここからいくつかの設定が必要になります。

公開設定

まずは「カテゴリー」と「タグ」の設定をしましょう。
「カテゴリー」は投稿した内容によって、グルーピングができる機能です。画面右上のツールバーから「カテゴリー」を選択しましょう。事前にカテゴリーを追加している場合は、ここで選べますが、今回は「新規カテゴリーを追加」します。

WordPress:記事カテゴリ設定

パーマリンク(スラッグ)については、一度「下書きを保存」したあとに編集できます。

同じように「タグ」も追加しましょう。記事に関係する単語で、検索されやすいものを追加するとよいでしょう。

WordPress:タグ

次は「アイキャッチ」です。これは、記事一覧ページなどで表示されるサムネイル画像のことです。記事内で画像を使っている場合は一番上の画像を、使っていない場合はイメージとなる画像を設定しましょう。

WordPress:アイキャッチ画像設定

最低限、ここまで設定が完了したら終わりです。
プレビューを確認して、問題なければ「公開」しましょう。

WordPress:公開画面

公開後に修正したい場合は?

もし公開後に修正がしたい場合は、ダッシュボードの「投稿」タブから編集可能なので、ご安心ください。

WordPress:修正画面

Webサイト運営に推奨される設定

Webサイト運営する際に、役立つ2つのサービスを紹介します。この2つのサービスは、よりよいサイト運用を行う上で、設定が推奨されています。

1.「Googleアナリティクス」

Googleが無料で提供しているアクセス解析ツールです。ユーザーの滞在時間やアクセス数の管理はもちろん、外部からどのような経路でアクセスしたのか、また自分のWebサイトの状況などを知ることができます。

2.「Googleサーチコンソール」

Googleが無料で提供している管理・分析ツールです。検索キーワードごとでの表示回数や、検索順位を確認できるため、Webサイトの改善に役立てることができます。

まとめ

今回、実際にWordPressでブログサイトを作成してみましたが、最初の設定ではわからない部分がいくつかあったものの、サーバー管理会社やWordPressのヘルプページから解決することができました。また記事投稿では、直観的な操作で作成できるため、悩むことなく公開まで進められました。

Webサイト制作が初心者の方にとっては、最初は躓くことはあるかもしれませんが、初期設定さえ終えられれば、比較的簡単にサイト構築できると思います。
運用ではセキュリティなどの観点からWordPressのアップデート作業が必須となり、ハードルが高いと感じられるかもしれませんが、少しでも興味があればこの記事を参考にぜひWordPressにトライしてみてください。

・関連記事:WordPressとは?初心者向けにメリット・デメリットを解説


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※上記掲載の情報は、取材当時のものです。掲載日以降に内容が変更される場合がございますので、あらかじめご了承ください。

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