ストリーミングとは?ダウンロードとの違いを分かりやすく解説

映像や音楽など、数え切れないコンテンツを自宅や外出先で楽しめる現代。配信サービスで見かけることの多い「ストリーミング」や「ダウンロード」は、コンテンツを再生する方式です。どちらにもメリットとデメリットがあり、上手に使い分けないと通信量の使いすぎや、スマートフォンなどのストレージ容量を圧迫してしまうことも。この記事ではコンテンツ配信の主流であるストリーミングの仕組みとダウンロードとの違い、両方のメリット・デメリット、状況に応じた使い分け方を紹介します。

ライター:荒井 啓仁

ストリーミングとは?仕組みを解説

ストリーミングとは、インターネット上の映像や音楽などのコンテンツを再生・配信する方式のことを指します。従来はダウンロード方式が主流でしたが、通信環境の高速化に伴いストリーミングが主流になりました。ストリーミングは、データを端末に保存してから再生するダウンロードと違い、データを受信しながらコンテンツを再生できるのが最大の特徴です。端末にデータを保存しないため、コンテンツのダウンロード完了を待つ時間や、スマートフォンなどの端末のストレージ容量を気にしなくて良い点で優れているといえるでしょう。
ストリーミングは、データを小分けにし、暗号化してから配信するので、受信先でデータのコピーが難しいのも特徴。セキュリティ面での安全性が高いので、著作権の関係で配信が難しかったコンテンツをストリーミング限定で配信できたり、音楽ライブ映像を中継したりとユーザー側だけでなく配信元にとってもメリットが大きいのがストリーミングです。
ストリーミングの語源は“流れ”や“小川”を意味する「Stream」+「ing」。インターネットから端末にデータが絶え間なく流れる様子を表していると考えるとイメージしやすいかもしれません。

ストリーミングとダウンロードの違いは?

PCやスマートフォンにデータを直接保存するのがダウンロード、データをダウンロードしつつ再生するのがストリーミングです。
ストリーミングとダウンロードの大まかな違いは以下の表を参考にしつつ、詳細は下記をご覧ください。

ストリーミングダウンロード
ストレージの空き不要必要
データの保存できないできる
オフライン再生できないできる
すぐに視聴できるかできるできない
データ読み込み都度、連続して一度で

ストリーミングのメリット・デメリット

インターネット接続さえあれば、データ受信の完了を待たずに空き容量を気にせずコンテンツを楽しめるのが、ストリーミングのメリットです。
すぐにコンテンツを再生できるので、音楽やドラマなどの映像作品を快適に連続で視聴できます。写真などで容量が埋まりがちなスマートフォンでも、ストレージ容量を気にせずコンテンツを楽しむことも可能です。

ストリーミングのデメリットは、インターネット接続の有無と品質に左右される点と、通信量が増えてしまう点が挙げられます。インターネット接続が無い状態ではストリーミングでコンテンツを再生できません。通信速度が低い状態ではコンテンツのスムーズな視聴ができない上に、映像などの容量の大きいコンテンツの場合は品質が低下してしまいます。
Wi-Fi環境下や、有線でのインターネット接続なら問題ありませんが、モバイル通信でのストリーミング利用にはご用心。

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ダウンロードのメリット・デメリット

かつて主流だったダウンロード方式のメリットは、ダウンロード後はインターネット環境に左右されない点が挙げられるでしょう。一度データをダウンロードしてしまえば、インターネット接続が無い状態や、通信環境が悪くてもコンテンツを楽しめます。モバイル契約の無いタブレットにWi-Fi環境下でコンテンツをダウンロードし、外出先でコンテンツを楽しめるのはダウンロードならではのメリットです。

ダウンロードのデメリットは、ストレージ容量を圧迫してしまう点と、再生できるコンテンツが限られてくる点です。音楽データは5分の曲で1曲あたり約10MB、12曲入りのアルバムなら単純計算で約120MB程度の容量になってしまいます。スマートフォンやタブレットなど、ストレージの容量は限られており、撮影した写真や動画で容量が埋まっている場合はコンテンツをダウンロードするために空き容量を確保する必要が出てしまいます。コンテンツをダウンロードするのに、まとまった時間が必要な点にも注意しましょう。40Mbpsの高速環境でも、3GBの映画をダウンロードする場合約10分、通信速度が低い場合はさらに時間がかかってしまいます。
ダウンロードは著作権上の問題で、コンテンツが限られてくる場合も。動画配信サイトでもストリーミングでしか再生できないコンテンツもあるので注意しましょう。

ストリーミングとダウンロード、おすすめの利用状況を説明

インターネット環境があればコンテンツが楽しめるストリーミングとダウンロード。状況によってどちらを利用した方が良いのか説明します。

ストリーミングがおすすめな状況

自宅やWi-Fi環境下など、通信速度が安定していて通信量を気にしなくて良い場合はストリーミングがおすすめです。
ドラマやアニメなど話数の多いコンテンツを快適に楽しみたい場合も、待ち時間無くスムーズに視聴できるストリーミングを選ぶと良いでしょう。自宅でBGMを流す場合なども、ストリーミングなら通信量やデバイスのストレージ容量を気にする必要もありません。

ダウンロードがおすすめな状況

外出が多い場合や、自宅の通信速度が遅い場合はダウンロードがおすすめです。タブレットやPCにあらかじめコンテンツをダウンロードしておけば、通信量の消費を気にせずコンテンツが楽しめます。寝ている間など、空いている時間にコンテンツをダウンロードしておけば、通信速度や待ち時間も気にならないでしょう。コンテンツ配信サービスによっては、ストリーミングとダウンロードを使い分けられる場合もあるので、通信量が気になる月末だけダウンロードを利用するのもおすすめです。

まとめ

ストリーミングとダウンロード、どちらにもメリットとデメリットがあるため、特徴をしっかり把握して状況によって使い分けるのがポイントです。そしていずれも快適に利用するためには、高速で安定した通信環境が大切です。もし通信速度に問題があるようなら、回線の変更もおすすめです。動画や音楽などを存分に楽しむための快適なインターネット環境を手に入れてくださいね。


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※上記掲載の情報は、取材当時のものです。掲載日以降に内容が変更される場合がございますので、あらかじめご了承ください。

  • ライター

    荒井啓仁

    映画・アニメ・漫画が大好きで、Web漫画を15年以上ヘビーに毎日読み続ける。俳優として活動中で、演技者の目線からコラムを書く。

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