PowerToysは、Microsoftが提供する無料のオープンソースソフトです。活用することで、Windowsパソコンの仕様をカスタマイズできますが「インストール方法や使い方が分からない」とお悩みの方もいるでしょう。この記事では、PowerToysでできることや使い方、業務効率化につながるおすすめの機能について紹介します。
ライター: CLIP編集部
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PowerToysとは。日本語版は?

PowerToysは、デフォルトのWindowsパソコンにはない機能を追加したり、仕様をカスタマイズしたりできる無料のオープンソースソフトです。
Windows95時代から存在していたソフトですが、Vista以降は一時的に提供がストップし、2019年5月からWindows10向けに提供が再開されました。以降は、アップデートを繰り返しながら、現在に至っています。
以前は英語版しかなかったこともあり、一部の利用者だけが活用するソフトでしたが、日本語対応が進んだことで注目を集めています。
PowerToysのインストール方法と使い方
PowerToysを活用するには、まずソフトをパソコンにインストールする必要があります。ここでは、Microsoft StoreとGitHubの2通りのインストール方法を紹介します。
(※)PowerToys のインストールには、Windows10以降のパソコンが必要です
【Microsoft Storeからインストール】
Microsoft StoreからPowerToysをインストールできます。その他のアプリをインストールする方法と変わらないため、初心者の方におすすめです。
- スタートボタンから、「Microsoft Store」を起動する
- 検索バーに「PowerToys」と入力
- 「PowerToys」が表示されたらインストールをクリック
- インストールの許可案内画面が表示されたら「はい」をクリック(→ダウンロードが開始される)
- インストールが完了したら画面を閉じる
- 「PowerToys」の設定画面が表示されたのを確認
【GitHubからインストール】
GitHubとは、プログラマーがソースコードを保存・公開・共有するためのWebサービスです。
Microsoft Storeよりもスピーディーにインストールできますが、さまざまなファイルが用意されているため、初心者の方はどのファイルを選択すればいいか迷ってしまうかもしれません。
一般的なWindowsパソコンでインストールする場合は、以下の方法で行ってみてください。
PowerToysのダウンロードページにアクセスする
- Installer Hashesにある「Machine wide – x64」(PowerToysSetup~-x64.exe)のリンク(最新バージョンのもの)をクリック
- ダウンロードしたファイル「PowerToysSetup」をクリックして立ち上げ、利用規約の同意にチェックを入れて「Install」をクリック
- インストールの完了画面が表示されたら、「Close」をクリック
- 「PowerToys」の設定画面が表示されたのを確認
【インストール後の使い方】
PowerToysはインストールが完了すると画面右下の「タスクトレイ」にアイコンが表示されます。
タスクトレイのPowerToysアイコンをクリックし、クイックアクセスを表示すると、そこから各機能をオンにしたり、立ち上げて使用したりすることができます。

クイックアクセスに表示された機能以外を確認したい場合は、右上にある「その他」をクリックしてみてください。
ただ、PowerToysをインストールしたばかりだと「どのような機能があるのか? それぞれの機能はどうやって使うのか?」と混乱してしまうかもしれません。
以下にPowerToysのおすすめ機能5選と個々の特徴や使用方法を簡単に紹介するので、まずはそれらの使い方を覚えてみてください。
PowerToysのおすすめの機能5選

PowerToysを活用することで、標準のWindowsにはなかったさまざまな操作が可能になります。 ここでは、PowerToysのおすすめ機能5選とそれぞれの使い方を紹介します。
(※)一部の機能はオフになっている可能性があるため、クイックアクセスの「その他」から機能一覧を確認し、利用したい機能が有効になっているかを確認しましょう。各機能の右にあるトグルを動かすことで、機能のオン・オフを入れ替えられます。
1. Power Rename(ファイル・フォルダ名を一括変更)
通常のパソコンでは、ファイル・フォルダごとに名前を変更する必要がありますが、PowerToysをインストールすれば、複数のファイル・フォルダ名を一括変更できる「Power Rename」が利用できます。
【Power Renameの使い方】
- 名前を変更したいファイル・フォルダを選択して右クリック
- メニューからPower Renameを選択する
- 最上部の欄に置換したい文字を入力する
- 下の欄に置換後の文字を入力する
- 「適用」をクリックする
2. lmage Resizer (画像データの解像度変更)
画像の解像度を変更する場合、通常は画像編集ソフトが必要ですが、PowerToys の「lmage Resizer」で実現できます。
【lmage Resizerの使い方】
- 画像ファイルを右クリックする
- 「画像のサイズ変更」をクリックする
- 画像の選択画面から好みのサイズ(※)を選択する
(※)画像サイズのメニュー
Small | 854×480 |
Medium | 1366×768 |
Large | 1920×1080 |
Phone | 320×568 |
カスタム | 任意の解像度を設定 |
3. Text Extractor (画面上のすべてのテキストをコピー)
画像や動画をはじめ、モニター上に表示されたテキストであればなんでもコピーできる機能です。ただ、コピーによって生成されたテキストは不完全なケースがあるため、内容に誤りがないか確認するようにしましょう。
【Text Extractorの使い方】
- ショートカットキー「Win + Shift + T」でText Extractorを立ち上げる
- モニターに表示されたオーバーレイでテキストをコピーしたい範囲を指定する
- 「Esc」でText Extractorを閉じる
- クリップボードに保存されたテキストを確認する
4. PowerToys Run(パソコン内の検索を一括表示)
PowerToys をパソコンにインストールすれば、ファイル、アプリ、ソフト、インターネットなど、パソコン内のあらゆる検索結果を一括表示する機能「PowerToys Run」を使用して、検索をスピードアップできます。
【PowerToys Runの使い方】
- ショートカットキー「Alt + Space」で検索ボックスを立ち上げる
- 検索ボックスに検索したいキーワードを入力する
- 一覧表示された検索結果を確認する
5. FancyZones(ウィンドウ配列を設定できる)
PowerToys をインストールすれば、ウィンドウの配列を設定できる機能「FancyZones」を使用できます。
FancyZonesでウィンドウの配列をあらかじめ設定しておけば、ウィンドウの被りなどによる作業効率の低下を予防できます。各ウィンドウのサイズ調整が不要になるため、作業効率が高まるでしょう。
【FancyZonesの使い方】
- ショートカットキー「Win + Shift + @」でレイアウトエディターを立ち上げる
- カスタム画面右下にある「新しいレイアウトの作成」をクリック
- レイアウト選択画面に任意の名前を入力する
- グリッド(表示したウィンドウ同士が被らない)・キャンバス(ウィンドウ同士が一部被る)を選ぶ
- 好みのレイアウトを作成し保存をクリック
- カスタム画面に戻り、作成したレイアウトをクリック
- Shift+ドラッグで、レイアウトの好みの場所にウィンドウを配置する
PowerToysにはこのような便利機能が多数搭載されており、Windowsパソコンを自分仕様にカスタマイズできます。
この他にもさまざまな機能が搭載されているため、どのような機能があるのかを確認したい方は公式サイトを確認するとよいでしょう。また、適宜新機能がアップデートされるため、最新情報もチェックしましょう。
まとめ
PowerToysは、Windows10以降のパソコンであれば誰でも無料でインストールできるオープンソースソフトです。
「フォルダ・ファイル名の一括変更」「画像解像度の変更」「ウィンドウレイアウトの設定」など、個別のアプリやソフトがなければ対応できなかったことが簡単に行えるようになるので、パソコンの操作性や機能に不満を感じている方にぴったりなツールです。
パソコンの作業効率を高めたいという方は、今回紹介した内容を参考に、PowerToysをインストールしてみてはいかがでしょうか。
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