画像処理を担うGPUとは？CPUとの違いや人気ゲームごとのおすすめ

パソコンゲームの推奨環境を説明する時などに用いられるGPUという言葉が何を表しているかご存知でしょうか？　今回はGPUとは何か、CPUとの違いや代表的なゲームタイトルごとのおすすめGPUについて紹介します。

ライター：CLIP編集部

GPUとは？

GPUとは「Graphics Processing Unit」の略で、主に3Dグラフィックスなどの画像描写に必要な計算処理を行う半導体チップのこと。
1999年にアメリカの半導体メーカーであるNVIDIAが開発し、今ではパソコンゲームなどを中心に欠かすことのできないものとなっています。高画質機能が必要となる3Dグラフィックスなどでは、特にGPUの処理能力が重要視され、性能が高いものの搭載が推奨されます。一方、高精度になるほど価格は高くなり（コロナ禍以降の半導体不足も影響）、冷却用のファンがつくことで騒音が起こるなどのデメリットも存在します。また急速に注目を浴びているAIにおいて、その開発にもGPUは利用されています。

CPUとの違い

GPUとCPU、どちらもパソコンやサーバーが機能するために必要な計算処理を行いますが、CPUはコンピューター全体の計算処理を行う装置のことで、HDDやメモリ、OS、プログラム、キーボード、マウスなどを含む、コンピューター全体から送られている情報をまとめて処理します。

一方のGPUは基本的に3Dグラフィックスなどの画像描写に必要な計算処理を専門に行うもので、定型的かつ膨大な計算処理を行います。実際に処理を行うコア数もCPUが数個程度なのに対し、GPUは数千個。そのため、GPUはCPUの数倍～100倍以上の計算速度を実現することがあります。

GPUの種類

グラフィックボード

グラフィックボードとはGPUが搭載された基盤のことで、主にCPUから指示を受けてモニターの画面表示を行います。高性能な反面、発熱量や消費電力が多いデメリットもあります。

内臓GPU

内臓GPUとは、CPUとともにコンピューターに内蔵されているGPUのこと。グラフィックボードなどに比べると性能は劣りますが、低コストで発熱量や消費電力が少ないというメリットがあるため、外出先での利用など手軽さに長けています。

GPUクラウド

GPUクラウドとは、GPUサーバーが使えるクラウドサービスのこと。導入時や運用にかかるコストが大幅に削減できたり、インターネット環境があればどこでも利用できたりするほか、上位スペックのGPUを使用できることが多いという特徴があります。しかし、用途や目的に応じて自由にカスタマイズすることは基本的にできません。

ゲームごとのおすすめGPU

パソコンのゲームによって、GPUに求められるスペックは大きく異なります。そのため、遊びたいゲームがある場合は公式サイトから推奨環境を事前に確認しましょう。

2023年3月現在、例として挙げる人気4タイトルの推奨GPUは以下の通りです。

まとめ

今回はGPUについて紹介しました。パソコンゲームをすることが多い方は、今回の記事を参考にしてみてください。