日頃利用するパソコンやスマホのデータは定期的にバックアップを取りたいものです。どんなに気をつけていても予期せぬトラブルや不具合によって突然データが失われてしまうことがあるので、こまめなバックアップが安心です。
この記事では、パソコン・スマホのバックアップ方法とバックアップに使えるメディアを紹介します。
ライター:CLIP編集部
バックアップとは?
パソコン・スマホのバックアップとは、データを別のメディア(外付けハードディスク、USBメモリなど)やクラウドサービスにコピーして保存しておくこと。注意していてもデバイス本体の破損やシステム異常、データの破損や紛失は起きる可能性があります。たとえトラブルが発生したとしてもバックアップを取っていればその時点まで戻すことが可能です。速やかに復旧できれば被害を最小限に抑えることができます。
2種類あるパソコン・スマホのバックアップ方法
バックアップには2種類の方法があります。違いを説明します。
1.システムバックアップ
「システムバックアップ」とは、パソコンやスマホを丸ごとバックアップすること。「イメージバックアップ」とも呼ばれます。OSや設定、アプリケーションなどのすべてをバックアップするため、デバイスが故障した場合でも比較的スムーズに復旧できます。
システムバックアップにはシステムを停止して行う「オフラインバックアップ」とシステムを稼働したまま行う「オンラインバックアップ」2つの方法があります。オンラインバックアップは他の作業中でもバックアップできますが、システムへの負荷がかかりやすいので利用の少ない時間帯に行うとよいでしょう。
2.データバックアップ
「データバックアップ」とは、テキストや写真などのデータのみを複製して保存すること。手軽に行うことが可能です。
データバックアップには3種類あります。保存データすべてをバックアップする「フルバックアップ」、前回保存した時から増えたデータのみバックアップする「増分バックアップ」、フルバックアップから変更・追加した分を比較しバックアップする「差分バックアップ」です。
スマホのデータバックアップ方法
スマホをバックアップする場合、写真や動画などを保存する「データバックアップ」が多く使われます。データバックアップにはパソコンを使用する方法とクラウドサービスを利用する方法があります。
トラブルへの備えはもちろん、新しいスマホへ機種変更する際も、バックアップしておけば元のデータをそのまま利用することができるのでスムーズです。
iPhoneのバックアップ方法
iPhoneのデータをバックアップする方法を紹介します。
Windowsに保存する方法
- パソコンとiPhoneを接続
- 「iTunes」へログイン
- iTunesウィンドウ左上にあるiPhoneのマークを選択
- 「概要」カテゴリ内にある「バックアップ」欄の項目「このコンピューター」もしくは「iPhone内のすべてのデータをバックアップ」を選択
Macに保存する方法
- パソコンで「Finder」ウインドウを表示
- パソコンとiPhoneを接続し指示に従って操作
- 「Finder」のサイドバーでiPhoneを選択
- ウインドウ上部にある「一般」を選択
- 「今すぐバックアップ」を作成を選択
iCloudに保存する方法
- iPhoneをWi-Fiに接続
- 「設定」→「ユーザー名」→「iCloud」をタップ
- バックアップをしたい項目を選択し「iCloudバックアップ」をオンにし、「今すぐバックアップを作成」をタップ
Andoroidのバックアップ方法
Andoroidのデータをバックアップする方法を紹介します。
パソコンに保存する方法
- パソコンとAndroidを接続
- パソコン上にAndroidのフォルダが表示されたら保存したいデータをコピー
Googleドライブに保存する方法
- 「設定」を開き「システム」から「バックアップ」をタップ
- 「今すぐバックアップ」をタップして、Googleドライブ内にデバイスの新しいバックアップを作成
パソコンのデータバックアップ方法
パソコンのデータを別のメディアにバックアップするにはどのような方法があるのでしょうか。システムバックアップの方法と復元方法については下記の記事を参考にしてください。
Windows11をOneDriveにバックアップする場合
- 「設定」→「アカウント」→「Windowsバックアップ」の順にクリック
- OneDriveフォルダーの同期をオンにしてファイルとフォルダのバックアップを開始
Windows11を外部メディアにバックアップする場合
- パソコンに保存先の外部メディアを接続
- 「コントロールパネル」を表示する。Windows11ではスタートメニューにコントロールパネルがないため、「Windowsキー」をクリックし、一番上の検索窓に「cp」と入力して「コントロールパネル」を表示
- 「システムとセキュリティ」から「バックアップと復元(windows7)」を選択
- 「バックアップの設定(S)」を選択後、バックアップ先やバックアップ対象を選択
- バックアップするスケジュールを設定し、任意の時間に実行
Macから外部メディアにバックアップする場合
- パソコンにバックアップ先のメディアを接続
- Appleメニューから「システム環境設定」→「Time Machine」の順にクリック
- 「バックアップディスクを選択」をクリックしてバックアップ先を選択
パソコンのバックアップに使用するメディア
パソコンのバックアップに使用できる代表的なメディアを紹介します。それぞれの特徴を踏まえて用途にあったメディアを選びましょう。
HDD(ハード・ディスク・ドライブ)
HDDはパソコンやテレビなどのデータの保存に広く普及しています。大容量のデータを保存できるものもあり、容量あたりの価格が安いのがメリットです。また、ネットワーク接続型のHDDであるNAS(ナス)を使用すれば複数台でバックアップをとることもできます。インターネットに接続できる環境があれば外出先からNASに接続できるものもありますが、セキュリティには注意が必要です。
ポータブルタイプもありますが、振動や衝撃に弱いので持ち運びには気をつけましょう。
SSD(ソリッド・ステート・ドライブ)
SSDとは、HDDと同じように使える記憶装置です。内部にあるフラッシュメモリを使用してデータを記録します。
HDDに比べて衝撃に強く高速ですが、高額なのがデメリット。また、長期間使用しないとデータが消失するリスクがあります。
DVD・Blu-rayなどの光学メディア
DVD・Blu-rayなどの光学メディアは、レーザー光を使ってデータの読み書きを行います。容量あたりの単価が安く、持ち運びしやすいのがメリットです。しかし傷や太陽光、湿気などに弱いので保管場所に注意しましょう。また、パソコンによっては外付けドライブを別途用意しなければいけないものもあります。
USBメモリ
USBメモリは小さくて持ち運びしやすい記憶装置です。容量・規格にもよりますが、比較的安価なため手軽にデータを保存できる機器として使われています。ただし、デバイス間でデータを共有する際ウイルス感染したという事例も多く報告されています。定期的にウイルスソフトでチェックを行いましょう。
SDカード
SDカードは切手サイズほどの小さな記憶装置です。容量にもよりますが安価で持ち運びしやすいのがメリットです。SDカード・SDHCカード・SDXCカードと3つの規格があるため、デバイスが対応していない場合や別途アダプターが必要になる場合もあります。
クラウドストレージ
クラウドストレージは、インターネット上にデータを保存するサービスです。代表的なものにGoogle ドライブ・One Drive・Dropbox等があります。インターネットに接続しているデバイスであればパソコン・スマホなどの端末や場所を問わずにアクセスすることができますが、当然オフラインでは使用できません。また、インターネットの回線環境によってデータの読み書き速度が左右されます。
容量に応じて月額料金が発生するので、ご自身が保存したいデータ量によってプランを検討しましょう。
複数メディアへのバックアップが安心
パソコンやスマホのバックアップにはさまざまな方法があり、使用できるメディアも多岐にわたります。それぞれメリットとデメリットがあるため、ご自身にあったものを検討しましょう。
せっかくバックアップしたのに予期せぬトラブルでバックアップデータが消えてしまうことも考えられるので、万一の事態に備えて複数のメディアに保存しておくのがおすすめです。
まとめ
パソコンやスマホが予期せぬ事態に見舞われる前にバックアップを取っておきましょう。
定期的にデータのバックアップをしておくことで、トラブルの被害を最小限に抑えることができます。
【関西でネット回線をお探しなら】
eo光は17年連続お客さま満足度 No.1!※
※RBB TODAYブロードバンドアワード2023 キャリア部門 エリア別総合(近畿)第1位(2024年2月発表)
2007年~2023年17年連続受賞
※上記掲載の情報は、取材当時のものです。掲載日以降に内容が変更される場合がございますので、あらかじめご了承ください。