【Q】レジストリとは？ 削除しても大丈夫？

Windowsパソコンを利用していると、「レジストリ」という言葉に出合うことがあるけど、いったいどういう意味？　また「レジストリ」の肥大化がパソコンの速度低下につながるという情報も聞くけど、削除しても大丈夫？　そんな疑問に対して解説します。

ライター：CLIP編集部

【A】レジストリ=システムやソフトウェアの設定に関する情報を保存している領域

レジストリとは

レジストリとは、Windowsのシステムやソフトウェアに関する情報などパソコンに関するあらゆる情報が格納されている領域を指します。ソフトウェアなどをインストールする際はレジストリにソフトの情報が書き込まれます。

レジストリは通常、プログラムが自動でデータの記録・更新・削除などを行います。レジストリエディタという専用ソフトで編集することもできますが、基本的にユーザーは触れる必要のない領域です。またPCの設定に関わる部分なので、知識がない状態で編集しようとすると、PCが起動しなくなるなど重大な不具合が発生する危険性があり、注意が必要です。

レジストリを削除すると動作が軽くなることもある一方、起動しなくなる可能性も

レジストリを消すとどうなる？復元方法は？

レジストリを編集・削除する必要性があるケースは、主にソフトウェアのアンインストールが上手くいかない場合などが考えられるでしょう。ソフトをアンインストールする際、何かしらの不具合が発生することで、「インストール時の情報と現在の情報に齟齬が生じる」こともあります。「ソフトウェアをアンインストールしたのに、メニューからアイコンが消えない」ケースなども当てはまるでしょう。

他にもパソコンの速度低減の原因ともなるレジストリ肥大化を解消するため、レジストリのクリーンアップを実施する場合もあるでしょう。

不具合の解消、動作軽量化どちらの目的でも、レジストリ情報をいじる際は、バックアップの用意は必要不可欠です。また、不用意にレジストリを削除するとパソコンが正常に動作しない場合があるため、注意が必要です。できるだけレジストリの削除はしないようにしましょう。

万が一レジストリの編集が必要な場合は、操作直前で復元ポイントを作成し、各種データのバックアップをとったうえで作業しましょう。復元ポイントを作成しておくと「システムの復元」でレジストリの復元が可能です。ただしシステムの復元を行うと、ハードディスクの情報に不整合が発生し、システムが不安定になるリスクも考慮しておきしょう。

もし不安であれば、専門店などに持ち込み、知識のある人に任せるのも一つの手です。