入門編!FPS・格ゲーの頻出ゲーム用語を解説

オンラインゲームで遊んでいると「芋る」「漁夫る」「安全飛び」など、独特な言葉を耳にすることもあるでしょう。瞬時に状況を共有するためには、最低限のゲーム用語やスラングを覚えておくとスムーズに連携が取れ、オンラインゲームがより楽しめるかもしれません。
この記事では、頻出するゲーム用語をジャンル別に紹介します。

ライター:荒井啓仁

オンラインゲーム全般で使われるゲーム用語

オンラインゲーム全般で使われるゲーム用語-画像

bot

ロボット(robot)が語源でAIが操作するキャラクターのこと。プログラミングした動きを繰り返すことで、プレイヤーの操作なしでゲーム内のアイテムや通貨を稼ぐ行為を指すこともあり、ほとんどのゲームではアカウント削除などの重い措置が取られる。

DCG

デジタルカードゲーム(Digital Card Game)の略称で、PCやスマートフォン、ゲーム機で遊べるカードゲームのこと。『マジック・ザ・ギャザリング』や『遊戯王OCG』など、有名なカードゲームが気軽に遊べることもあり人気を集めている。

FPS

操作キャラクターの手元以外映らない一人称画面でのシューティングゲームのことで、ファースト・パーソン・シューティングの略称。『Call of Duty』シリーズや『Battle Field』シリーズ、『Apex Legends』などが有名。

gg

グッドゲームの略で、チャットでコミュニケーションが取れるゲームで頻出する単語。ゲーム後に「お疲れ様」という意味合いで使われることが多い。主に海外のプレイヤーと遊ぶゲームで使うことが多いが、チャットの簡略化のため国内プレイヤー同士でも頻繁に使われる。

NPC

「No Player Character」の略で、人が操作していないキャラクターを指す。RPGの村人やゲーム内のキャラクターを指すこともあれば、ゲームによっては「bot」をNPCと表記している場合もある。

ping

回線の応答速度を示す数値。データを送信してから返ってくるまでの速度を表しており、ping値が高いと反映されるまで時間が長くなってしまう。

・関連記事:ping値とは?回線速度との違い、測定・改善方法も解説

RTA

「リアルタイムアタック」と呼ばれる「ゲームをいかに速くクリアできるか」を競うゲームのプレイスタイル。海外では「Speedrun」と呼ばれている。

TPS

サード・パーソン・シューティングの略、一人称視点のFPSに対し、TPSは操作キャラクターが見える三人称視点のシューティングゲームのこと。『バイオハザード4』や『スプラトゥーン』シリーズ、『フォートナイト』などが有名。

オーバーキル

戦闘不能になった相手に攻撃を加えるなど、必要以上に攻撃を加える行為。

落ちゲー

『テトリス』や『ぷよぷよ』に代表される、上から下にブロックなどが落ちてくるパズルゲームのこと。

落ちる

退席や終了を指すスラング。「今日は落ちます」と言えば「今日は終わりにします」という意味で伝わる。また、回線が不安定になり接続が切れることを「回線が落ちる」と表現することもある。

キック

ユーザーをパーティーやルームから追放すること。マナーの悪いプレイヤーや迷惑なプレイヤーを追い出す際に使われる。

k

数字の単位として使われており、1k=1,000。英語圏のプレイヤーは「OK」の略で使うこともある。

コンシューマー(CS)

コンシューマソフトウェアの略で、一般的な家庭用ゲーム機全般を指す言葉。クロスプラットフォームに対応しているゲームでは、CSとPCでハードのスペックが違うため、差ができてしまうこともある。

初狩り(初心者狩り)

ある程度の実力を持つプレイヤーが意図的に初心者ばかりと戦うこと。「スマーフ」とも呼ばれる。

台パン

「台パンチ」の略で、負けたストレスを机などを叩くことで発散させようとする行為。もともとはゲームセンターで筐体を激しく叩く行為を指す言葉だった。

タワーディフェンス

自陣に押し寄せる敵から、陣地やゴールを守ることを目的としたゲームジャンル。

Tier(ティア)

「層」を指す英単語。ゲーム用語としては、キャラクターや道具の強さをランキング形式で分ける際に用いられる。一般的にTier1が最も高く、例外的な強さを表す場合Tier0と表現することもある。

ナーフ

弱体化や下方修正を表し、NERFという銃型のおもちゃが語源。「バランス調整でおもちゃ(NERF)になってしまった」という発言がきっかけとされており、現在では弱体化全般を指す言葉になった。

バフ/デバフ

一時的にキャラクターを強化することをバフ(buff)と呼ぶ。反対に、一時的に弱体化させることをデバフという。

ラグ

自分や相手の入力(操作)と画面に表示される結果にズレが生じること。

・関連記事:「ラグい」の意味とは?ゲームのラグの原因と解消法

FPS/TPS/バトロワゲーム用語

ADS

「Aim Down Sight」の略で、サイトを覗いて照準を合わせること。ほとんどのゲームで、正確な射撃のためにADSが用意されている。

IGL

「In Game Leader」の略称。チーム制のゲームにおいて、作戦の決定やチームへの指示を出す役割のこと。

WASD

キーボードの「W」「A」「S」「D」キーのこと。キーボードで遊ぶ場合、この4つのキーが移動キーとして使われることが多い。

安地(安全地帯)

主にバトロワ系ゲームでの、ダメージを受けないエリアのこと。バトロワ系ゲームでは時間ごとに安全地帯が狭まっていくので、どのように縮小するか予想することを「安地を読む」という。

まったく攻めに回らず、動かずに待ち続ける戦法のこと。待ち続けるプレイヤーの多くが被弾しにくい寝そべる姿勢で待つことが多く、移動すらもほふく前進で行うさまを芋虫に例えられたことが由来。

裏取り

チーム戦のゲームで見られる、敵陣の後方に回り込む戦法やプレイスタイル。うまく決まれば虚を衝くことができるが、正面で対峙している味方が数的不利に陥るため一長一短な戦法といえる。

エイム

「狙う・銃を向ける」という英単語が元で、相手に照準を合わせる行為や照準を合わせる能力を指す。

確キル

ノックダウン状態の相手にとどめを刺すこと。ノックダウン状態では戦闘に参加できないものの、復活されてしまう可能性もあるため数的有利を確実にするために重要。確キルを狙っている間に、他の敵から撃たれてしまうこともあるので状況に応じた判断が必要になる。

角待ち

室内など見通しの悪い曲がり角や部屋の隅などで相手が来るのを待つ戦法。不快に感じるプレイヤーも多いため多用は厳禁。

キャリー

自分よりも実力の高いメンバーでチームを組み、実力以上のランクに到達すること。または、実力の低いプレイヤーを勝利に導くことを指す。

キャンプ

芋や角待ちのように、マップ上で有利な場所に居座るプレイスタイルのこと。見通しがよく遮蔽物に囲まれた高台などは、一方的に相手を撃てるうえに攻略も難しいため嫌われやすい。

漁夫

主にバトロワ系で使われる用語で、戦っているチーム同士が消耗したところに第三者として攻撃を加えること。ことわざの「漁夫の利」から来ていて、「漁夫る/漁夫られる」という使い方が一般的。

キルレ(キルレート・キルレシオ)

自身のキルとデスの比率のこと。レートが高ければ高いほど戦闘が上手いプレイヤーということが分かるので、プレイヤーの腕前を測る1つの指標になっている。

クリアリング

一定のエリアに対し敵が潜んでいないか確認をすること。敵が隠れやすい室内などでは重要なテクニックであり、安全が確保できた場合は「クリア」と味方に伝える。

クロスヘア

ADSしていない場合に画面中央に表示される十字マークのことで、レティクルと呼ばれることも。ゲームによっては表示されていない場合もある。

腰撃ち

照準器を覗き込まず(ADSせず)そのまま射撃すること。ADSに比べて精度が低いがADSは射撃まで時間がかかり移動も遅くなるため、咄嗟の撃ち合いには腰撃ちしたほうがよい局面も多い。

射線

「射線を切る」「射線を通す」という使い方をされる、相手の銃口と自分を結ぶ線を指す概念。多対多が基本のFPSでは、被弾を避けるために射線をいかに減らすかが立ち回り上重要とされる。

野良

あらかじめチームやパーティーを組んでいたメンバー以外の仲間を指す用語。または、チームを組まず1人でオンライン対戦に入ることを指す。

ハイド

主にバトロワ系で使われる、戦わずに隠れる戦法のこと。バトロワ系では生き残った順位によって報酬が決まるため、1人残された場合や装備が貧弱で戦闘を避けたい場合に順位を上げるために使われる。

ヘイト

敵集団からどれだけ意識を集めているかを指す言葉。ヘイトを「買う」「集める」という使い方をする。味方を動きやすくするために、あえてヘイトを集めることで囮になる戦法も存在する。

偏差

銃口から発射された弾丸の着弾地点を予測しながら撃つこと。距離や重力などがほとんどのFPSでは設定されており、距離や相手の移動速度に応じて相手から照準をズラして撃つ必要がある。

リスポーン

死んだプレイヤーが生き返ること。プレイヤーのリスポーン位置が固定されている場合は、復活地点自体をリスポーンと呼ぶこともある。

強ポジ

撃ち合いや生存に強い位置や場所を指す。高台や室内など、こちらからの射線を通しつつ、相手からの射線が切れるような場所は強ポジとされる。

格闘ゲーム用語

格闘ゲーム用語-画像

フレーム

1秒を等間隔に60分割した単位のこと。格闘ゲームのすべての行動には、発生するまでの時間や動作が終わるまでの時間がフレームで計算されている。

当て身

コマンド入力から一定期間、相手の攻撃を受けることによって、自動で反撃する技のこと。相手の攻撃を読んで当てれば形勢逆転のチャンスにもなるが、読まれると膨大な隙を晒すことになる。

暴れ

自分が不利な状況にも関わらず技を出すこと。発生の早い技や無敵時間(攻撃を受けなくなる時間のこと)のある技を相手の連携の間に出すことで無理やり状況を打破できる。攻める際は相手が暴れを出す隙間を作らないように攻めることが大切。

安全飛び

ダウンしている相手が起き上がる瞬間にジャンプ攻撃を出すことで、
・相手が何もしなければ攻撃が成立し、有利な状況を継続できる
・相手が無敵技で反撃しようとしても発生前にこちら側のガードが間に合う
という非常に強い状況を作れるジャンプ攻撃。細かいフレーム計算が必要なため難しいが、使えると勝率が上がるテクニック。「詐欺飛び」ともいう。

起き攻め

ダウンした相手の起き上がりに攻撃を仕掛けること。投げ・下段・中段など、相手のガードを揺さぶる攻撃を合わせることで攻めを継続できる。安全飛びも起き攻めのテクニックの1つ。

重ね

ダウンした相手が起き上がった瞬間に攻撃を合わせること。攻撃が当たるようになった瞬間に当てる必要があるため、フレームの知識が必要。

グラップ

相手の投げを外すこと。『ストリートファイター6』では、自分と相手の投げが重なると、投げ抜け=グラップが発生して仕切り直しとなる。

シミー

相手の投げ抜けを読んで少し後ろに下がること。投げ抜けを狙って外した場合の隙に攻撃を叩き込めるため、近距離ではグラップとシミーの読み合いが発生する。

柔道

投げを当てた後、起き上がった相手を再び投げること。投げた後の間合いが狭い、歩きやダッシュでちょうど相手の起き上がりに投げが重ねられるキャラは「柔道が強い」といわれる。主に『ストリートファイター6』で使われている用語。

中足

しゃがみ中キックのこと。『ストリートファイター6』では、間合いの広いしゃがみ中キックからコンボにつなげられるキャラクターが多く、攻めの起点として使われることが多い。小足はしゃがみ弱キックを指し、大足はしゃがみ強キックを指す。

バッタ

ジャンプ攻撃を多用するプレイヤーやプレイスタイルを指す言葉。格闘ゲームでは、一気に距離を詰められるうえに、攻撃を当てたあとに大幅に有利になるため、ジャンプ攻撃は非常に強力なアクション。ジャンプ攻撃に対応できない初級者帯での対戦でよく見られる。

ピヨる

攻撃を受け続けるなどして気絶すること。ゲームによってシステムが異なり正式には「スタン」と呼ぶ。『ストリートファイターⅡ』で、気絶したキャラクターの頭上にひよこが飛んでいたことが語源。

ぶっぱ

確実にコンボが出せる状況や相手の隙を確認せずに技を出すこと。立ち回りのセオリーを無視して強引に技を出すことで、相手の意表を突けることも。

めくり

ジャンプなどで相手を飛び越える際に攻撃を出すことで、ガード方法を狂わせるテクニックのこと。

リバサ

ガード直後やダウンした側が起き上がった直後に技を出すこと。相手の起き攻めや連携を潰すために、判定が強い技や無敵判定のある技を使うことが多い。

まとめ

独特な言い回しの多いゲーム用語。ゲーム用語を知って活用することで、味方とも連携が取れるうえに、知識を共有する際もスムーズに意思疎通が行えます。またオンラインゲームで楽しく遊ぶためには安定した回線が必要不可欠です。現在ご利用の回線速度に不安がある場合は、回線契約の見直しを検討してはいかがでしょうか?


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※上記掲載の情報は、取材当時のものです。掲載日以降に内容が変更される場合がございますので、あらかじめご了承ください。

  • ライター

    荒井啓仁

    映画・アニメ・漫画が大好きで、Web漫画を15年以上ヘビーに毎日読み続ける。俳優として活動中で、演技者の目線からコラムを書く。

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