引越してすぐWi-Fiを使うには？手続きの方法や注意点

引越し後すぐにWi-Fiを使いたいと考える方は多いことでしょう。現在使っているWi-Fiをそのまま使う、新規で契約するなど、引越し先でWi-Fiを使うにはさまざまな選択肢があります。引越しの準備はやることが多く忙しいうえ、時期によっては手続きが間に合わずWi-Fiをすぐに使えない場合もあります。
引越し先ですぐにWi-Fiを使いたい人は、この記事を参考に事前にどのような準備が必要か確認しておきましょう。
ライター：CLIP編集部

Wi-Fiの契約について

自宅でWi-Fiを利用するためには、回線事業者との契約が必要です。
一般的に提供されている回線には固定回線とモバイル回線の2種類があります。

固定回線の場合

固定回線は自宅などまで有線のケーブルを利用した回線で、主に光ファイバーケーブルなどが用いられます。天候など外的環境による影響が少なく、速くて安定した通信が可能です。
固定回線を利用するには基本的に工事が必要になります。回線事業者との契約のほか、回線からインターネットに接続してくれるプロバイダーとの契約が別途必要になる場合があります。なお、回線とプロバイダーが一体となった事業者であれば、一つの契約で問題ありません。

またWi-Fiを利用するには別途Wi-Fiルーターを設置する必要があります。Wi-Fiルーターは自分でも購入できますが、事業者によっては格安でレンタル提供しているところもありますので確認してみましょう。

モバイル回線の場合

モバイル回線とは、スマホのように基地局からの電波を端末が直接受けてインターネットに接続する回線のこと。モバイルルーターなどを利用し、工事の必要がなく手軽に始められるのがメリットです。さらに、回線と接続サービスをまとめて提供しているためプロバイダーとの契約を必要としません。ただし電波状況によっては通信が不安定になる場合もあります。

引越し先でWi-Fiを使う4つの方法と注意点

引越し先でWi-Fiを使うにはどのような方法があるのでしょうか。それぞれ注意点とともに紹介します。

1．契約している固定回線を継続して利用する

まずは現在契約している固定回線のサービスを継続して利用する場合です。新規契約には何かと手間がかかるので、料金や通信速度に満足している方はそのまま利用する手続きを行うのがいいでしょう。業者によっては「引越し手続き」「移転手続き」という名称が使われていることもあります。

継続利用時の注意点

戸建てに引越しをする場合は基本的には継続利用が可能です。ただし回線工事が必要になることがほとんどです。集合住宅へ引越しの場合、現在契約している回線が引越し先でも導入され利用できる環境であれば契約を継続できます。ただし引越し先のインターネット環境によっては、管理会社などに許可を得たうえで回線工事が必要な場合があります。事前に確認して把握しておきましょう。
またどちらも引越し先がサービスエリア外の場合や、現在使っている回線が地域限定の場合などは利用できないことがあります。

2．新しい固定回線を契約する

現在どちらの回線事業者も利用していない方は、新規で契約を行う必要があります。また今の料金や通信速度に満足していない場合は、現在契約している固定回線を解約して新しく乗り換えることも検討しましょう。さらに引越し先の集合住宅に現在利用している固定回線の導入がない場合や、引越し先が現在利用している固定回線の対象エリア外の場合も新規契約が必要です。
キャッシュバックや月額料金を安く利用できる「新規契約キャンペーン」を実施している業者もあるので、契約する際は月額料金・工事費用・スマートフォンとのセット割りなどの費用面と、通信速度を考慮して選びましょう。

新しく契約する際の注意点

新規で固定回線を契約する場合は、前述したとおり引越し先で利用できるかどうか事前に確認を行いましょう。戸建ての場合は引越し先で新たに開通工事が必要になることがほとんどです。また集合住宅の場合は基本的にすでに導入済みの回線を利用することになります。
工事が必要となれば開通まで1～2カ月かかることもあるため、早めに契約や状況の確認を行うことが大切です。
現在の回線から新しく乗り換える場合、現在の回線契約を解約しなければなりません。ルーターなどの機器をレンタルしている場合は返却が必要です。また、契約内容によっては違約金が発生することもあります。乗り換え先の業者によっては撤去費用や違約金の還元、工事費の無料サービスなどの「乗り換えキャンペーン」を実施している場合もあるので確認しましょう。

3．引越し先のサービスを使う

引越し先の集合住宅などによっては、すでに住人向けの回線設備が導入されていて備え付けの設備によって、Wi-Fiを利用できる場合もあります。中には無料で利用できる物件もあります。

引越し先のWi-Fiを使う際の注意点

引越し先の設備を利用してWi-Fiを使う場合、Wi-Fiルーターの用意や決められた業者との契約が必要なこともあるので事前に管理人に確認しましょう。環境によっては集合住宅の住人が多く利用する時間帯は通信速度が遅くなってしまうケースもあります。

モバイルルーターを使う

モバイルルーターは機器があればすぐにWi-Fiを利用できるサービスです。そのため引越し先の回線設備を気にする必要はありません。

モバイルルーターを使う際の注意点

モバイルルーターは気軽に使うことができるのがメリットです。もし現在モバイルルーターを使用している場合は住所変更のみで継続利用することができます。引越し先がサービスエリア外だったり、解約時に違約金が発生したりする場合もあるので利用前に条件を確認しておきましょう。

引越し先ですぐにWi-Fiを使うための3ステップ

引越し先でWi-Fiをすぐに使うために必要な手続きを紹介します。引越しはやることが多いので、早めに手続きを行っておくと安心です。

1．引越し日が決まったら早めに回線事業者・プロバイダーに連絡をする

引越しをすることが決まったら、まずは回線事業者とプロバイダーに継続・解約・新規契約などの連絡をしましょう。開通工事が必要な場合は業者の指示に従い工事日程を調整します。春・秋の引越しシーズンや繁忙期と重なってしまうと、工事の予約が取れずにWi-Fiの開通が先になってしまうことも。なるべく早く連絡をするとスムーズです。

2．工事の立ち会いをする

回線の開通工事当日は立ち会いが必要です。集合住宅の場合は事前に管理会社に工事可能か問い合わせをしておきましょう。

3．ONU（光回線終端装置）・ルーターの設置を行う

開通工事が完了後、Wi-Fiを利用するために必要な機器を設置します。光回線の場合はONU（光回線終端装置）をルーターと接続し、初期設定を行います。

Wi-Fiが入居日に間に合わない場合はどうする？

入居日にWi-Fiの手続きが間に合わないと、しばらくインターネットが使えないという状況になってしまうかもしれません。Wi-Fiがなくてもパソコンやタブレットをインターネットにつなぐには以下の2つの方法があります。

1．スマートフォンのテザリング機能を使う

「テザリング機能」とは、4G・5G回線で利用しているスマートフォンをWi-Fiのアクセスポイントとすることができるものです。テザリングができるスマートフォンを通して、他のパソコンやタブレットなどをインターネットにつなぐことができます。iPhoneの場合は「インターネット共有」、Androidの場合は「Wi-Fiテザリング」もしくは「Wi-Fiアクセスポイント」から利用することが可能です。ただし、テザリングはスマートフォンのギガを消費するため注意が必要です。

2．モバイルルーターのレンタルを使う

プロバイダーによっては工事が完了するまでの間、モバイルルーターのレンタルサービスを行っているところもあります。引越し先で急にWi-Fi環境が必要になった場合や開通するまでの短期間にモバイルルーターをレンタルできるので便利です。

まとめ

引越し先ですぐにWi-Fiを使うためには、早めに準備をしておくことが大切です。引越し時期が近づくほどやることが多く大変になるため、引越しを予定されている方はこの記事を参考に手続きを進めておきましょう。