Wi-Fi7とは?Wi-Fi6との違いや代表的機能、メリット

Wi-Fi7とは、2023年に解禁された最新の無線規格です。Wi-Fi7が普及することでどのようなメリットが得られるのでしょうか? 現在主流のWi-Fi6との違いやメリット、活用シーンに加え、Wi-Fi7が多くのデバイスに搭載されつつある最新情報(2026年1月現在)についても紹介します。

ライター: CLIP編集部

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Wi-Fi7とは?Wi-Fi6との違いは?

Wi-Fi7とは?Wi-Fi6との違いは?

Wi-Fi7とは?

Wi-Fi7とは、従来の無線通信規格であるWi-Fi6をベースに、通信速度や安定性、低遅延性能を大幅に向上させた次世代の無線規格です。従来のWi-Fi6よりも広い周波数帯で活用でき、通信の混雑を回避しながら超高速・低遅延な通信を実現します。

4K・8K動画配信、クラウドゲーム、AR/VRといった大容量かつリアルタイム性が求められるオンラインサービスの快適性が向上するほか、オンライン会議や複数端末の同時接続などにも強い通信環境を構築できます。

ただWi-Fi7の性能を最大限に活かすためには、Wi-Fi7に対応したスマートフォン・パソコンなどの端末、ルーターが必要です。2026年現在では、主にハイエンドクラスのスマートフォンや一部の最新パソコンで対応が進んでおり、今後さらに普及が拡大すると期待されています。

関連記事:最新規格Wi-Fi7とは。いつから利用できる?進化する機能を解説

Wi-Fi7とWi-Fi6との違いは?

Wi-Fi6は、通信の「高速化」よりも「効率化」に重点を置いた規格です。複数の端末が同時接続しても通信が安定するよう設計されており、混雑時の通信効率や省電力性能の向上が大きな特長でした。

一方、Wi-Fi7はWi-Fi6で確立された効率化技術をベースに、さらなる「高速化」と「低遅延化」を重視した規格です。理論上の最大通信速度(約46Gbps ※現在展開されている製品では合計36Gbps)はWi-Fi6(9.6Gbps)の約4倍に達し、通信の安定性を維持しながら、より大容量のデータを短時間で処理できるよう設計されています(MLO、2.4GHz 4ストリーム+5GHz 8ストリーム+6GHz 8ストリームの理論値)。

このようにWi-Fi7は、従来の安定性や効率性を引き継ぎながら、超高速通信と低遅延を両立した次世代の無線LAN規格として、家庭からビジネス用途まで幅広いシーンでの活躍が期待されています。

Wi-Fi7の高速化を支える技術

Wi-Fi7の高速化を支える技術

Wi-Fi7の機能を支える主な技術を紹介します。

最大帯域幅が従来の2倍

最大帯域幅とは、無線通信で一度に送信できるデータ量の上限や、通信時に信号が使用する周波数の広さを指します。帯域幅が広いほど同時に多くのデータを送受信できるため、通信速度や安定性が向上します。

Wi-Fi7では最大帯域幅がWi-Fi6の160MHzから320MHzに倍増し、1回の通信で扱えるデータ量が大幅に増えました。高精細動画のストリーミングや大容量データのダウンロードなども、これまで以上に高速かつスムーズに行えるようになります。

(※)320MHz幅の通信は6GHz帯でのみ利用可能

変調方式の拡大でデータの伝送量が増加

変調方式とは、音声や映像、各種データなどの情報を電波に乗せて効率よく遠くまで届けるための技術です。変調方式が高性能になるほど、同じ時間・同じ周波数帯でも、より多くのデータを送信できるようになります。

Wi-Fi7では、この変調方式がWi-Fi6の1024QAM(1つの搬送波で送信できるデータ量は10ビット)から4096-QAM(1つの搬送波で送信できるデータ量は12ビット)へと進化し、1回の通信で伝送できるデータ量が約20%向上しました。

この進化により、動画ストリーミングの安定性や読み込み速度が改善され、4K/8K動画の視聴、クラウドゲーム、オンラインゲーム、自宅からのライブ配信といった高負荷な通信も、より快適で途切れにくくなります。

Multi-RU技術でリソースを有効活用

RU(Resource Unit/リソースユニット)とは、無線通信における周波数帯域の最小単位のことを指します。

Wi-Fi6までは、1ユーザーにつき1つのRUしか割り当てられない仕組みでしたが、Wi-Fi7では1ユーザーに対して複数のRUを割り当てられる「Multi-RU技術」が導入されました。これにより、通信状況や利用目的に応じて、より効率的なリソース配分が可能になります。

例えば、高速通信が一時的に必要になった場合(大容量ファイルのアップロードやダウンロードなど)でも、多くのRUを割り当てることで伝送効率と通信速度の両方が向上します。

外部干渉の改善で通信の安定性が向上

Wi-Fi7では、通信の安定性を大きく高める技術として「プリアンブルパンクチャリング」が採用されています(Wi-Fi6ではオプションとして導入されていた)。

プリアンブルパンクチャリングとは、通信中に干渉が発生している周波数帯や、他の無線ネットワークが使用しているチャンネル部分を避け、空いているチャンネルを選んで通信を行う技術です。

この技術により、周囲に多くのWi-Fi機器や通信端末が存在する環境でも、混雑やノイズの影響を受けにくくなり、通信速度の低下や接続の不安定さが大幅に改善されます。家庭内で複数の通信機器を同時に利用する場合や、マンション・オフィスなど電波が混み合いやすい環境でも、安定した通信品質を維持しやすくなるのが大きな特長です。

MLOの導入で通信の処理能力が向上

MLO(Multi-Link Operation)とは、複数の周波数帯を同時に利用して通信を行う、Wi-Fi7の中核となる新技術です。従来のWi-Fiでは、2.4GHz・5GHz・6GHzといった周波数帯のいずれか1つを選んで通信していましたが、Wi-Fi7ではこれらを同時に活用できるようになりました。

この仕組みにより、一定時間あたりに処理できるデータ量や処理能力が飛躍的に向上し、通信の「待ち時間」や「遅延時間」を大きく抑えられるようになりました。

Wi-Fi7の普及で得られるメリットは?

Wi-Fi7は、紹介したような新技術によって、Wi-Fi6が抱えていた課題を解消し、通信性能を大きく進化させた無線規格です。最大通信速度やネットワーク容量が飛躍的に向上したほか、通信の遅延も大幅に改善され、より快適でストレスの少ない通信環境を実現します。

また、Wi-Fi7は通信の混雑や外部干渉にも強く、複数の機器が同時に接続される環境でも安定した通信を維持できる点が大きな特長です。これにより、オンライン会議やオンラインゲーム、4K/8K動画の視聴、ライブ配信、AR/VRコンテンツといった高負荷なオンラインサービスも、これまで以上に快適に利用できるようになります。

さらに、スマートスピーカーやロボット掃除機、監視カメラなどのスマート家電が複数接続される家庭環境においても、高速かつ安定した通信が可能になります。Wi-Fi7の普及は、こうした多様なデバイスをスムーズにつなぐ次世代のスマートライフを支える基盤となるでしょう。

Wi-Fi7普及の現状は?

Wi-Fi7普及の現状は?

Wi-Fi7は次世代の無線規格として、多くの最新機器で対応が進んでいます。

スマートフォンは、iPhone16シリーズ、Google Pixel9シリーズのほか、AQUOS R9、Xiaomi14 Ultra/14T Proなどのハイエンドモデルを中心に、Wi-Fi7に対応しました。

パソコンでは、Windows11のバージョン 24H2以降からWi-Fi7のサポートがスタートし、2024年末〜2025年以降に登場したIntel Core UltraやAMD Ryzen AI 300シリーズなどの最新プロセッサを搭載した新製品を中心にWi-Fi7が使用できます。

参考:Windows での Wi-Fi の高速化とセキュリティ強化

このように、Wi-Fi7に対応した機種は増えていますが、機能をフル活用するには、Wi-Fi7対応ルーターの導入も必要です。Wi-Fi7の利用を検討している方は、パソコンやスマホだけでなく、ルーターのモデルもチェックしましょう。

自分のパソコンが対応しているか確認する方法

以下の手順で、現在のパソコンのWi-Fi規格を確認できます。

  1. Windows「設定」の「ネットワークとインターネット」をクリック
  2. 「Wi-Fi」の「ハードウェアのプロパティ」をクリック
  3. 「プロトコル」の項目に「Wi-Fi7 (802.11be)」と表示されていれば対応機種

まとめ

Wi-Fi7は、従来主流だったWi-Fi6を大きく進化させた次世代の無線規格です。

通信の効率化に加え、超高速通信・低遅延・高い安定性を実現しており、あらゆるオンラインサービスが快適に利用できるようになるほか、複数の端末が同時に接続される環境でも、ストレスのない通信を実現できます。

Wi-Fi7の利用を検討されている方は、パソコン、スマホ、ルーターなどの機種をチェックして、Wi-Fi7に対応した環境を整えましょう。


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