QoS設定とは?ルーターで通信を優先、ゲーム・動画を快適にする設定

オンラインゲーム中にラグが発生したり、動画視聴中に映像が止まったり、複数のデバイスを同時に使うと通信が不安定になると感じることがあります。

そんなときに役立つのが「QoS設定」です。QoS設定は、ルーターで通信の優先順位を調整し、ゲームや動画、オンライン会議など重要な通信を優先的に処理できる機能です。

この記事では、QoS設定の基本から、複数デバイス利用時の優先順位の付け方、通信を安定させるための活用ポイントを解説します。

ライター: CLIP編集部

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QoS設定とは? 

QoS設定とは?

QoS(Quality of Service)とはネットワーク上の通信サービス(オンラインゲームや音声通話など)を安定して使えるように、ネットワーク上のデータの優先順位や帯域(通信量)を制御する仕組みです。

通信データの種類やアプリケーション、デバイスの優先度を設定することで、通信の混雑による遅延や不安定さを抑え、通信環境を安定させやすくするのが特長です。

たとえば、オンライン会議や業務システムを利用する際に動画視聴や大容量ダウンロードの通信を後回しにすることで、重要な通信の品質を維持しやすくなります。

QoS設定の種類は?

QoS設定の種類は?

QoS設定には、「DiffServ(優先制御)」「IntServ(帯域制御)」「ベストエフォート(パケット到着順)」があり、それぞれ用途が異なります。ここでは、それぞれの仕組みと特徴、活用される場面について紹介します。

DiffServ(優先制御)

DiffServ(ディフサーブ)は、パケットに付与された優先度(DSCP)などに基づいて通信を分類し、重要な通信を優先して処理する仕組みです。

通信ごとに帯域を厳密に保証するわけではありませんが、比較的シンプルな仕組みで運用できるため、企業ネットワークで広く採用されています。家庭用ルーターでも、同様の考え方のQoS(優先制御)機能が搭載されていることがあります。

オンラインゲームやWeb会議、動画配信などの通信を高い優先度に設定することで、遅延や通信の途切れを防ぎ、通信品質の安定につながります。

IntServ(帯域制御)

IntServ(イントサーブ)は通信ごとに必要な帯域や遅延などの品質要件を予約(確保)することで、通信の安定性を維持する方式です。リアルタイム性が重要な通信や品質保証が求められるシステムなど、安定した通信環境が必要な場面で利用されます。

ただし、ネットワーク全体で通信ごとに必要な状態を管理する必要があり、設定や運用が複雑になりやすいデメリットがあります。企業ネットワークや大規模な通信環境で活用されており、一般家庭向けのルーターでは採用例が少ない方式です。

ベストエフォート(パケット到着順)

ベストエフォートは、特別な優先順位を付けず、届いた順番に通信データを処理する通信方式です。QoS設定を行っていないネットワークでは、この方式で通信が処理されています。

シンプルな仕組みで運用しやすい反面、通信量が増えるとすべてのデータが同じ扱いになるため、重要な通信でも影響を受けやすくなります。

複数のデバイスを同時に利用する環境では、DiffServなどのQoS設定を利用すると、通信の安定化が期待できます。

QoS設定はどんなときに便利? 

QoS設定はどんなときに便利?

QoS設定が役立つ代表的なシーンとしては、以下があります。

オンラインゲームを快適にしたい

QoS設定でゲーム通信を優先することで、通信の安定性を高めやすくなります。

特にFPSや格闘ゲームなど反応速度が重要なオンラインゲームでは、QoS設定の効果を実感しやすいといえるでしょう。

大容量ファイルのダウンロードやアップデートが同時に行われている場合でも、ゲーム機の通信を優先することで、ゲームプレイ中の通信品質を維持しやすくなります。

動画視聴・ライブ配信を安定させたい

QoS設定で動画視聴に使用するデバイスや通信を優先すれば、再生の停止や画質の低下といったトラブルを抑えやすくなります。

4K動画や高画質のライブ配信を頻繁に視聴する場合や、家族が複数の端末で同時に動画を視聴する場合など、通信が乱れやすいときはQoS設定の変更を検討してみてもよいでしょう。

動画の読み込み待ちが頻繁に発生する場合は、ストリーミング通信を優先する設定が有効です。

オンライン会議・在宅ワーク時

QoS設定で業務用パソコンの通信を優先することで、家族が同じネットワークを利用する環境でも通信を安定させやすくなります。

特にオンライン会議やクラウドサービスを多用する業務では、通信を優先することで作業効率の低下を防ぐことができるでしょう。

QoSの設定方法は?

QoSの設定方法は?

家庭用ルーターの管理画面から設定できる、一般的なQoS設定の流れを紹介します。
なお、具体的な操作方法はメーカーや機種によって異なるため、サポートページや取扱説明書などから詳細を確認しましょう。

【QoSの一般的な設定方法】

  1. ブラウザで(IPアドレスを入力し)ルーターの管理画面にログインする
  2. 管理画面からQoS機能を有効にする。
  3. 用途に応じて、デバイス(端末)や通信の種類の優先度を設定する(機種によってはアプリ単位で設定できる場合もある)
  4. アップロード・ダウンロードの最大帯域幅を設定(対応機種の場合)
  5. トラフィックが適切に制御されているかダッシュボードで確認する(表示機能は機種による)

なお、ゲーミングルーターの中には、スマートフォンアプリからQoS設定を行える機種もあります。ゲーミングルーターをお使いの方は、アプリからの設定が可能かチェックしてみてください。

・関連記事:ゲーミングルーターは意味ない?普通のルーターとの違い、有線で使うメリット

まとめ

QoS設定とは、ネットワーク上の通信に優先順位を付けたり、帯域を調整したりすることで、重要な通信を安定して利用できるようにする仕組みです。

設定方法はルーターによって異なりますが、管理画面や専用アプリから比較的簡単に調整することが可能です。

ネットワーク環境をより快適にするためにも、用途に合わせてQoS設定を活用してみてください。


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