『PUBG(PlayerUnknown’s Battlegrounds)』は近年人気のバトルロワイヤルシューティングゲームというゲームジャンルの元祖といわれており、リアルな世界観とシンプルなルールで、配信開始から7年経った現在でも根強い人気を誇ります。
モバイル版の『PUBG MOBILE』ではコミュニケーション機能や課金要素もあるため、子供が遊ぶにはいくつか注意が必要です。
この記事では『PUBG』の魅力や注意点を紹介します。
ライター:荒井啓仁
『PUBG』とは?バトロワゲーブームの火付け役
『PUBG(PlayerUnknown’s Battlegrounds)』とはPUBG Corporationにより開発されているバトルロワイヤルシューティングゲーム。
バトルロワイヤルシューティングとは、大人数で1つの広大なフィールドに参加し、最後の1人(1チーム)が残るまで対戦するゲームで、『PUBG』以外にも『フォートナイト』『Apex Legends』『CoD WARZONE』など近年のゲームのトレンドになっています。
『PUBG』はバトルロワイヤルシューティングの火付け役で、2017年に配信されてから全世界で4億人(公式アナウンス)を超えるプレイヤーがいます。
2021年現在Windows、Xbox One、PS4用の『PUBG』は各3300円(税込)。
低スペックPC向け『PUBG LITE』とモバイル用『PUBG MOBILE』は無料で配信されています。
関連記事:バトロワゲームの歴史とは。『フォートナイト』『PUBG』『Apex Legends』はなぜヒットした?
『PUBG』の遊び方
『PUBG MOBILE』の始め方
無料のスマホ版『PUBG MOBILE』を始めるにはApp StoreやGoogle Storeで『PUBG』と検索しアプリをダウンロードします。
ダウンロードが終わったらアプリを起動し、メニュー画面では「Guest」を選択すれば気軽に始めることができます。
ただしSNS等のアカウントと紐付けない場合、一定以上の成績の保存やレベルアップはできないため、継続してプレイする場合はアカウントの紐付けをおすすめします。
ロビー画面では操作するキャラクターの見た目を編集したり、フレンド(ゲーム内での友人)と合流したり、参加するゲームの種類が選べます。
準備が完了すればゲーム開始。
チーム全員が倒されてしまう、もしくは最後まで生き残る事ができれば1ゲーム終了です。
『PUBG』が人気の理由とは?
1.リアルな世界観
『PUBG』は、プレイヤーが実際の戦場に飛び込んだかのような臨場感を味わえるよう、いくつもの工夫が凝らされています。
ゲームに登場する銃器は実銃をモデルにしたものが多く存在し、銃のグラフィックはもちろん銃ごとにダメージを与えられる距離や、重力による弾丸の落下など細かく設定されています。
サウンド面も銃ごとの発砲音や、薬莢が地面に落ちる音、音の伝わる速度まで細かく作り込まれており、ゲームへの没入感を高めます。
熟練者ともなると発砲音で銃の種類から方角、着弾との時差で大まかな距離まで推定できるそうです。
2. バトルロワイヤル特有の緊張感
『PUBG』は最大100人ものプレイヤーの中から、最後の1人(1チーム)を競うゲームです。
舞台は広大なフィールドながら武器や装備品は建物内にしか落ちてないため、装備の奪い合いや有利なポジションの取り合いが起こります。勝ち残るためには戦闘がほぼ必須と言えるでしょう。
しかし敵を見つけたからといって、即座に攻撃を仕掛けるのは得策ではありません。
発砲することで第三者から狙われる可能性が大きく、相手チームを倒せたとしてもダメージが残った状態で別チームから攻撃を受け、いわゆる「漁夫られる(※)」事も十分あり得ます。
※「漁夫られる」とは
故事・ことわざ「漁夫の利」が語源。他のチームや個人が争っているのを見届け、弱っているところを叩く戦法。
バトルロワイヤルシューティングゲームでは一般的な用語になっており、「漁夫る/漁夫られる」等動詞として使われることが多いです。
敵を発見した際に攻撃を加えるのか、隠れてやり過ごすのか。
他のチームとの戦闘になった際「漁夫る」ために追いかけるのか、狭くなっていくフィールドのことも考えながら、その時々で判断を迫られる緊張感。それこそ『PUBG』が今なお人気の要因といって過言ではないでしょう。
3 . 時間経過と共に狭くなるフィールドでの立ち回りの醍醐味
2021年現在でこそバトルロワイヤルシューティングはメジャーなジャンルの1つとして成長を遂げていますが、『PUBG』が登場した際は「100人ものプレイヤーが同時に接続し、時間経過と共に狭くなっていくフィールドで戦う」という要素は革新的で、注目を集めました。
その後Youtube等で実況配信が盛んに行われたことも人気に拍車をかけたといえるでしょう。
『フォートナイト』や『Apex Legends』等、後発の人気バトルロワイヤルシューティングが多く出ていますが、『PUBG』には建築や特殊能力などは無くシンプルながらも純粋な銃撃戦と立ち回りの技術が問われるほか、戦場を舞台とした無骨でリアルさを追求した世界観も相まって、従来のシューティングゲームに慣れ親しんだプレイヤーに人気が高いと言えます。
4. 実況配信が盛ん、すぐに始められる手軽さ
『PUBG』はルールがシンプルなため、プレイヤー達の駆け引きや操作の腕前が分かりやすいのも動画配信にマッチしているといえるでしょう。
- オリエンタルラジオ藤森さん (タレント)
- 小島瑠璃子さん(タレント)
- 弟者さん(Youtuber)
- 幕末志士さん(Youtuber)
など、芸能人や有名なYoutuberも積極的に配信を行っています。
『PUBG』の課金要素や遊ぶ際の注意点
1. モバイル版はゲーム内通貨の購入機能がある
『PUBG MOBILE』ではゲーム内で手に入る通貨(BP)とは別の「Unknown Cash(UC)」と呼ばれるゲーム内通貨を有償で購入できます。
衣装の直接購入やランダムで衣装などが手に入る「クレート」、レベルを上げてアイテムを貰える「ロイヤルパス」をアップグレードする際もUCが必要です。
2. 「クレート」とは
『PUBG』の「クレート」とは他のゲームでいう「ガチャ」。BPを消費する無料の「クレート」でもアイテムを入手できますが、UCを消費する有料の「クレート」からしか入手できないアイテムが多くあり、期間限定のアイテムが出る有料「クレート」もあります。
有料の「クレート」は衣装ごとに確率が設定されており、レア度の高い衣装や武器の迷彩が出る確率は0.5〜2%前後とかなり低確率です。
目立つアイテムや衣装で個性を表現したいプレイヤーが、目当てのアイテムが出るまで課金してしまい、高額な請求が来てしまうケースもあります。
3. 携帯電話端末での購入制限や管理を
『PUBG MOBILE』にはペアレンタルコントロールが存在せず、初回の課金時に生年月日を記入する項目が出てきますが、書類確認などがありませんので、20歳以上と申告してしまえば高額の課金が可能になってしまいます。
そのためお子さんの携帯電話で、購入制限を設定する必要があります。
iPhone、Androidのペアレンタルコントロールについては関連記事を参照ください。
関連記事:iPhoneやAndroidのペアレンタルコントロールの方法・注意点(iPhoneの使用を制限された、中学3年生の子供と親の本音とは?)
『PUBG MOBILE』内のコミュニケーション機能にも注意が必要です。
チャットルームという機能では複数人で集まり、文字や音声で交流ができますが、顔見知りの友人以外とも気軽に交流ができてしまいます。
現在『PUBG』には、ゲーム内の交流を制限する方法はありません。
そのため各ご家庭でお子さんが安全に遊ぶために、顔見知りの友人たち以外とのフレンド登録を禁止する、必ず目の届く場所で遊ばせるなど、各ご家庭でルールを設けて遊ばせることをおすすめします。
まとめ
後発のゲームが続々と出ている中でも、『PUBG』の無骨でリアルな世界観は配信開始から7年経った現在でも根強い人気があります。
一方で子供が遊ぶ際、思わぬトラブルに巻き込まれてしまう可能性もあります。
スマートフォンの設定や遊ぶ上でのルールなど、事前にご家族でしっかり話し合う必要があるでしょう。
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