SNSやWebサイトを閲覧していると目に入る「Web広告」。広告には有名人が起用されることも多いですが、中には無断で有名人の名前や写真を悪用した「詐欺広告」もまぎれています。「この人が起用されているなら」と、クリックしてしまう被害者が後を絶ちません。
この記事では、有名人を騙る「詐欺広告」の特徴や、被害に合わないために気をつけたいポイントを紹介します。
ライター:CLIP編集部
詐欺広告とは?
「詐欺広告」とは、金銭的利益を得るために、悪質なセミナーや投資商品に誘導するバナー広告のこと。有名人などの名前や画像を無断で使用し、「〇〇さんと友達になれる」「〇〇さんが稼いだ投資法はこちら」「〇〇さんも愛用!」などの謳い文句で、LINEなどのメッセージアプリなどに誘い込むのが主な手口です。2024年の1月〜4月までの期間でも、2,500人を超える被害者が発生しており、中には1億円を超える被害を受けた人も存在します。
詐欺広告に無断に使用された有名人の中には、「名前や肖像を無断使用した広告を掲載していること自体が肖像権の侵害にあたる」として、プラットフォーム事業者を提訴したケースも発生。詐欺広告の閲覧者、悪用された有名人の権利を侵害するおそれもあり、総務省でもSNS事業者に対して要請を実施するなど、詐欺広告は社会問題化しています。
詐欺広告の特徴は?
詐欺広告は、さまざまな形式がありますが、「簡単」に「大金を得られる」といった謳(うた)い文句が前面に出ているのが主な特徴です。
- メッセージアプリへの勧誘を促すような文言
- 有名人の成功談として投資方法が書いてある
- 有名人が登壇しているような写真を利用している
「楽に儲けられる」「あの人も成功した」といった広告には注意しましょう。
広告から誘導された後は、LINEなどのメッセージアプリで相手と複数やり取りをするうちに相手の言葉を信用して指定口座に振り込みをしてしまったり、有名人を騙るSNSアカウントにて投資グループ(サクラ多数)に入会し、サクラを含む相手とやり取りを重ねるうちに信用してしまい指定口座に大金を振り込んでしまったりといった被害報告(紹介したのはほんの一部)がされています。
有名人を騙る詐欺広告に騙されないためには?
1.「おいしい話」にご用心
「この銘柄を買うだけで〇〇円の利益が」「有名人が友人・恋人を募集している」「〇〇が治った」など、場合によっては惹かれてしまうかもしれない宣伝文句を見かけた場合は、まず疑いましょう。本当にそれが儲け話だとしても、不特定多数が見る広告で儲け話を広めるメリットは本来はないはずです。
2.該当有名人や企業の公式サイト・公式SNSなどをチェックする
詐欺広告は、広告に信憑性を持たせるため有名人や企業の名を騙るケースが多々あります。悪用されている場合は、自らその旨を発信しているかもしれません。まずは疑うことが大切ですが、もし気になる広告がある場合は、該当する有名人や企業などの名前を検索してみましょう。
3.むやみに不審なLINEアカウントは登録しない
投資などの偽広告は、広告からLINEなどに誘導するケースが多くあります。もし広告を見てしまっても、不審なLINEアカウントを登録するのは避けましょう。
4.正規のアプリストア以外からアプリはダウンロードしない
メッセージアプリ以外には、偽アプリへの誘導にも注意が必要です。偽アプリのほとんどはサイト内からダウンロードを促してくることが多いため、正規のアプリストア(Apple StoreやPlaysストアなど)以外でのアプリのダウンロードは普段から避けるようにしましょう。不審なアプリのダウンロードによって、ウイルス被害にあう危険性もあります。万が一に備えてウイルス対策ソフトを導入しておくことも重要です。
5.広告ブロックを利用する
Web上に表示される広告はアプリやプラグインでブロックが可能。詐欺広告に出合う機会を減らす意味でも、利用検討もおすすめです。
まとめ
広告のおいしい言葉に騙された人、広告に利用された人、どちらにも甚大な被害を及ぼす広告詐欺。「大手プラットフォームに表示されているから」「知っている有名人だから」と鵜呑みにはせず、しっかりと疑い、情報を精査することが大切です。
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