パソコンの時計がずれていて「時間が合わなくなる」「何度直しても戻ってしまう」とお困りの方もいるでしょう。時計のずれは、時刻同期の設定ミスやタイムゾーンの不具合、電池切れなどが原因で起こります。今回は、Windows11を中心に、パソコンの時計がずれる仕組みと原因、対処方法について紹介します。
ライター: CLIP編集部
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パソコンの時計の仕組みとずれの原因

パソコンの時計の仕組み
パソコンの時計は、「ハードウェア」と「ソフトウェア」という2つの仕組みが連携して時刻を管理しています。
ソフトウェアは「システムクロック」と呼ばれ、OSが管理しています。WindowsやMacなどのOSは、インターネット経由でタイムサーバーと同期し、常に正確な時刻を保つ仕組みになっています。通常は自動で定期的に同期されるため、ユーザーが意識することはほとんどありません。
ハードウェアは「ハードウェアクロック」と呼ばれ、パソコン内部の電子回路基板・マザーボード上に搭載されています。電源を切っている間も、電池(CMOS電池)によって動き続けるのが特徴。起動すると、ハードウェアクロックの時刻情報を読み込み、OSに引き渡します。
パソコンはハードウェアクロックの時刻が多少ずれても、システムクロックがインターネット上のタイムサーバーにアクセスし、自動で時刻を補正するため、基本的に大きな誤差は発生しない設計になっています。
ただインターネットに接続されていない状態が続いた場合や、CMOS電池が消耗している場合など、ずれが大きいと同期前に不具合が発生しやすくなります。
パソコンの時計の時刻がずれる原因は?
パソコンの時計の時刻がずれる原因は、設定ミスからハードウェアの不具合までさまざまです。代表的な原因について紹介します。
- インターネット未接続や時刻同期の不具合
インターネットに長期間接続していないと、タイムサーバーとの自動同期が行われず、時計の誤差が少しずつ積み重なります。また、同期エラーが発生している場合も、気づかないうちに数分〜数十分のずれが生じることがあります。 - タイムゾーンの設定ミス
地域設定(例:日本なら「UTC+09:00 大阪、札幌、東京」)が別の国や地域になっていると、正しく同期しても表示時刻が大きくずれます。 - 位置情報ベースの自動設定がオフになっている
タイムゾーンを「自動設定」にしていても、位置情報サービスが無効になっていると、地域情報が更新されず、誤ったタイムゾーンのまま固定されることがあります。 - CMOS電池の消耗(電池切れ)
マザーボード上のCMOS電池が切れると、電源を切るたびに時計がリセットされたり、大きく時刻が狂ったりします。 - マザーボードの故障
マザーボード自体に異常があると、何度時刻を修正してもすぐにずれてしまいます。特に、電源を入れるたびに日付が初期化される場合は、電池切れや基板トラブルが疑われます。
パソコンの時計のずれによる影響

パソコンの時計がずれると、以下のような悪影響が出ることがあります。
メールやファイル管理に影響が出る
パソコンの時刻は、メールやファイルの記録情報にも使われています。そのため、時計がずれていると次のような問題が起こることがあります。
- 不審な通信と判断され、迷惑メール扱いになる
- 受信サーバー側でエラーになる
- 受信メールの並び順が前後して表示され、やり取りの流れが分かりにくくなる
- どのファイルが最新版なのか判断しづらくなる
- 作業管理や進行管理が正確に行えなくなる
Webサービス利用時に不具合が出る
インターネットサービスの多くは、正確な時刻を前提に動作しています。そのため、時計のずれは、以下のような接続や認証のトラブルにつながることがあります。
- SSL(暗号化通信)の証明書が無効と判断され、サイトに接続できなくなる
- 更新プログラムの認証に失敗し、アップデートが正常に実行されない(※セキュリティリスクが高まる)
- リモートアクセスやVPN、社内システムの認証を拒否される(※二段階認証やワンタイムパスワードを利用している環境では影響が出やすい)
このように、パソコンの時計のずれは単なる表示の問題ではなく、セキュリティや業務効率にも直結します。違和感を覚えたら、早めに設定を確認することが大切です。
【Windows11】パソコンの時計がずれたときの対処方法

Windows11で時計がずれた場合は、設定の見直しから順番に確認していきましょう。多くのケースはソフトウェア設定の修正で改善します。
自動で時刻を合わせる設定をオンにする
時刻の自動設定が有効になっているか確認します。
- 「設定」を開く
- 「時刻と言語」→「日付と時刻」を選択
- 「時刻を自動的に設定する」をオンにする
インターネットに接続できていれば、この設定をオンにした時点でタイムサーバーと同期し、時刻が自動的に修正されることが多いです。
時刻同期を更新する
自動設定がオンでも時刻が直らない場合は、同期処理がうまく実行されていない可能性があります。以下の方法で再同期を試しましょう。
- 「設定」→「時刻と言語」→「日付と時刻」を開く
- 「追加の設定」内の「今すぐ同期」をクリック
同期完了の表示が出れば、時刻が正しく修正されているか確認しましょう。
タイムゾーンを確認・修正する
時刻同期に成功していても、タイムゾーンが誤っていると表示時刻は正しくなりません。以下の方法でタイムゾーンを確認・修正しましょう。
- 「日付と時刻」画面でタイムゾーンを確認
- 「(UTC+09:00) 大阪、札幌、東京」になっているか確認
- タイムゾーンが違う場合は修正する
海外出張後にずれが発生した場合は、タイムゾーンを戻し忘れているケースがよくあります。「タイムゾーンを自動的に設定する」をオンにするのも有効ですが、位置情報がオフの場合は正しく更新されないことがあるため注意しましょう。
また、海外VPN接続時にIPアドレスの地域情報が変わることで、タイムゾーン自動設定が影響を受けるケースがあります。VPN接続後に時間がずれた場合も、タイムゾーンを確認して元に戻しましょう。
手動で時刻を合わせる
今すぐ時刻を正しく表示させたい場合は、手動で修正する方法もあります。
- 「設定」→「時刻と言語」→「日付と時刻」を開く
- 「時刻を自動的に設定する」を一度オフにする
- 「日付と時刻を手動で設定する」の「変更」をクリック
- 正しい日付と時刻を入力して保存する
これで一時的に時計を正しい時刻へ修正できますが、タイムサーバーとの同期エラーやCMOS電池の劣化など、根本原因が解消されていない場合は再びずれる可能性があります。
放電を試してみる
一時的な不具合が原因で時計がずれている場合は、パソコンの余分な電気を外に出す「放電」によって改善することもあります。以下の方法を試してみてください。
- パソコンの電源を切る
- 電源ケーブルや周辺機器をすべて取り外す
- 数分放置した後、再度接続して起動する
放電の具体的な方法は、デスクトップ、ノートパソコン、パソコンの機種などによって異なるため、お使いのパソコンの方法をメーカーのウェブサイトとなどで確認してみてください。
BIOSで時刻を調整する
BIOSとは、パソコンの電源を入れた時に最初に起動するプログラム。再起動後に時刻がずれている場合は、BIOS上の時刻が狂っている可能性があります。BIOSの設定方法はパソコンのメーカーによって異なるため、詳しくはメーカーのウェブサイトなどを確認してみましょう。
CMOS電池を交換する
Windows側で何度修正しても、再起動のたびに時刻が戻ってしまう場合は、ハードウェア内のCMOS電池の電池切れが疑われます。以下のようなケースに該当していないか確認しましょう。
- CMOS電池の寿命を超えている(※3~5年程度)
- 日付や時刻が毎回初期化される
- 起動時にエラー画面が表示される
- 電源投入後に画面がフリーズする
CMOS電池はボタン電池で、デスクトップパソコンであれば比較的交換しやすい部品です。以下の方法で電池を交換できます。ただし、内部作業に慣れていない場合は故障リスクもあるため、メーカーや修理業者への依頼も検討しましょう。
- パソコンの電源を切り、周辺機器や電源ケーブルをすべて抜く
- ケースを開ける
- マザーボード上の電池の種類を確認し、同じ型番の電池に交換する
- ケースを元に戻し、起動後に日時設定を確認する
交換後はBIOSの時刻設定やWindowsの日時設定を再確認しましょう。
まとめ
パソコンの時計がずれる原因は、時刻同期の設定ミスやタイムゾーンの誤り、インターネット未接続、CMOS電池の劣化などさまざまです。放置するとメールやWebサービス、更新プログラムの不具合につながることもあります。時計のずれが発生した場合は、今回ご紹介した方法を試してみてください。
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