『Minecraft(マインクラフト)』は自由度の高いデジタルブロック遊びゲーム。子供の創造性を刺激する、と教育現場でも注目を集めています。すべてが立方体で表現されるユニークな世界観で、配信から10年経つ現在でも世界中で愛されている『マインクラフト』。
この記事では注目を集める理由と子供が遊ぶ際の注意点を紹介します。
ライター:荒井啓仁
『マインクラフト』とは
『マインクラフト』はMojang創業者のNotch(マルクス・ペルソン)さんにより開発され、現在は買収したMicrosoft社により配信・発売されるサンドボックスゲームです。
サンドボックスゲームとは砂場遊びのように目的が提示されず、どう遊ぶのか・何をするのかをすべてプレイヤーが自分で決められるゲームです。
2011年11月に製品版がリリースされた『マインクラフト』は2019年にはテトリスを抜いて、単体での売り上げが世界一になったほどの人気ぶりです。
2021年3月現在、
Microsoft Windows、macOS、Android、iOS、PS4、Nintendo Switch、Xbox One、他
など15種類以上のプラットフォームで配信中です。
価格は各プラットフォームによって異なり、以下の金額です。
- Android 780円
- iOS 860円
- Xbox ONE 2640円
- PS4 2640円
- Nintendo Switch 3960円
(すべて税込み、2021年3月現在)
Windows、Android、PS4には無料体験版も配信されています。
公式サイト:https://www.minecraft.net/ja-jp/
『マインクラフト』の始め方
『マインクラフト』をダウンロードしたらゲームを起動し「遊ぶ」ボタンを押します。
フレンドとオンラインで遊びたい場合や、他のプラットフォームとデータを共有したい場合は「Microsoftアカウント」を紐付けましょう。
最初は遊ぶワールドが何もない状態です。
「世界を新しく作る」ボタンで、舞台となるワールドを作成します。
細かい設定がありますが、まずは初期設定のまま遊んでみると良いでしょう。
ワールドを作成できたらゲーム開始です。
『マインクラフト』の特徴は「採取」「建築」
『マインクラフト』最大の特徴は、ゲームタイトルにもある「採取(Mining)」と「建築(Craft)」です。
プレイヤーは、ほぼすべてのブロックから原料を抽出して加工でき、さまざまなモノを作ることができます。
たとえばサトウキビを組み合わせて紙を作ったり、かまどで銅・鉄などの鉱石を製錬したり、ガラスや染料なども作れたりと、抽出できる内容は現実に忠実です。
ブロック同士は自由に積み上げることができます。家だけにこだわらず、いちから街を作ったり、迷路を作ったりとプレイヤーのアイディア次第で世界を作り上げることができます。
教育現場でも『マインクラフト』は注目される
自由な建築で創造力を刺激し、ものづくりの楽しさを知ることができる、と教育面でも注目を集めています。
教育現場での利用を目的としたバージョン『Minecraft:Education Edition』では、チームで1つの街を作ったり、校舎を再現するなどの課題を設けたり、協調性や問題解決能力を養えるそう。Windows版のみ「Makecode for Minecraft」と連携させることで『マインクラフト』内でプログラミングを学ぶことができます。
未就学児童でも遊べるシンプルなシステムと、アイディア次第で自由に遊べるゲーム性。さにはプログラミングも学べるなど、教育のプラットフォームとしても『マインクラフト』は注目を集めています。
『Minecraft:Education Edition』公式サイト:https://education.minecraft.net/ja-jp
「Makecode for Minecraft」公式サイト:
https://www.microsoft.com/ja-jp/makecode/get-started?activetab=pivot1:primaryr4
『マインクラフト』が人気の理由とは?
プレイヤーの数だけ遊び方が存在する自由さ
『マインクラフト』には「サバイバルモード」と「クリエイティブモード」の2つがあります。
「サバイバルモード」は体力・空腹のゲージがあり、さまざまなMob(※)が登場するワールド内で生活を楽しむモードです。
※Mob……『マインクラフト』に登場する主人公以外の生物や自立的に動くもの。
1.サバイバルモード
『マインクラフト』には昼・夜の区別、天候があり夜や雷雨の場合は敵対的なMobが出現するため、外敵から身を守る家を作ることも楽しみの1つです。
最初は横穴にドアを付けたものだけだった家も、素材の採取と加工が進んでいけば、立派な一軒家や城塞のような大きな建物も作れるようになります。
もちろん家を作ることだけが目的ではありません。どう遊ぶかはプレイヤー次第。
各所に小さい家を作りながら洞窟や浮島などを冒険しても良いですし、ここと決めた場所に大きい家を作って素材を集めに回るのも良いでしょう。
2.クリエイティブモード
「クリエイティブモード」は、制作や建築に特化したモードです。
プレイヤーが死亡することはなく、飛行できたりブロックの破壊を瞬時にできたり、素材やアイテムも自由に使えるため、大規模な建築などはこちらのモードを選ぶと良いでしょう。
「クリエイティブモード」から「サバイバルモード」への切り替えも可能ですので、大きい家や街を作ってから、そこで生活を送るといった遊び方も可能です。
一般的にゲームには敵を倒す、アイテムを集めるなどゲームを通しての目標が設定されていますが、比較的自由に動けるオープンワールドゲームでも、ストーリー上の目標が設定されている場合がほとんどです。
『マインクラフト』にはストーリーや、達成しないといけない目標も存在しません。
プレイヤーの数だけ遊び方が存在するのが、『マインクラフト』の魅力といえるでしょう。
動画配信も人気
『マインクラフト』は2009年の開発版のリリースから、個性的なゲーム性がコアゲーマーたちの注目を集め、Youtubeなどで積極的に動画投稿が行われました。
プレイヤーのアイデア次第で様々な遊び方が出来るため、建築物の紹介や、建築のテクニック、有名実況者によるサバイバルモードの実況などは2021年現在でもゲーム配信の1ジャンルとして人気を博しています。
『マインクラフト』の課金要素や安全に遊ぶ注意点とは
『マインクラフト』は基本的には1人で遊ぶゲームですが、「Microsoftアカウント」を持っているプレイヤー同士であればオンラインで一緒に遊べます。
ゲームのバージョンが同じならスマートフォンとNintendo Switch、Nintendo SwitchとPS4間など、違うプラットフォーム同士でも遊べます。
顔見知りの友人同士で遊ぶのなら問題はありませんが、面識の無い人など信用できる人以外と遊ぶのは危険が伴うでしょう。
『マインクラフト』は自由度が高いゲームなので、作る道具以外に壊す道具も多くあります。
知らない人を招待してしまい長い時間をかけて作った建物を壊されてしまったり、暴言を吐かれたり、と被害に遭う可能性もあります。
「Microsoftアカウント」の紐付けを行わなければオンラインで他のプレイヤーと遊ぶ事はできないので、不安な場合は紐付けないようにしましょう。
遠方の友人などと遊ばせる場合は、ワールド設定から「マルチプレイヤー」タブを選択し、「Microsoftアカウント設定」ボタンよりワールドに入れるアカウントを制限できます。
「招待のみ」もしくは「フレンドのみ」としておけば、他人がワールドに入ることはできません。
各プラットフォームでのペアレンタルコントロールの設定や、ご家庭で遊ぶ際のルールなども事前に決めておくと良いでしょう。
PS4
https://www.jp.playstation.com/safety/parent/setting_ps4.html
Nintendo Switch
https://www.nintendo.co.jp/support/switch/parentalcontrols/index.html
関連記事:https://yourclip.life/post/20200421parental/#outline__4
まとめ
現実の積み木遊びやブロック遊びのような、教育的要素も持つ『マインクラフト』。
子供の創造性を刺激する反面、熱中しすぎてしまうこともあるようです。
遊ばせる際はルール作りや、遊びすぎないよう見守りましょう。
一部プラットフォームでは無料版も配信されているため、一度保護者の方が遊んでみるのも良いでしょう。
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