どのデバイスでも同じレイアウトで見ることができる便利なPDF。職場や学校など、利用頻度の高い文書ファイル形式ではないでしょうか。
PDFを利用する中ではページの分割や削除など、PDFの編集が必要になるシーンもあることでしょう。「PDFを編集したいけど、できればコストを抑えたい……」という方もいるのではないでしょうか。
この記事では、無料でPDFの編集ができるフリーソフトを紹介します。選び方のポイントや注意点について解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
ライター: CLIP編集部
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PDF編集ソフトでできることは?

PDFファイルの編集が可能なソフトはデバイスにインストールして使用するタイプが以前は多くありましたが、最近ではオンライン上で使用できるWebアプリ型が登場し、さらに使いやすくなりました。PDF編集が可能なソフトウェア・Webアプリの代表的な機能は以下です。
- PDF文書(テキスト・画像)の直接編集や削除
- 電子署名、ページ、リンクの追加
- セキュリティの強化
など
近年は無料版の機能が向上しており、さまざまな編集機能を利用できるようになりました。次の項目で、代表的なフリーソフト・Webアプリを紹介しますので、利用を検討している方はぜひチェックしてみてください。
PDFを編集できるフリーソフト4選

PDFの編集が可能なフリーソフト・Webアプリ4選を紹介します。なお、Webアプリはオンライン上にファイルを共有することになるため、個人情報・機密情報を含むファイルのアップロードは避けましょう。
| フリーソフト | アプリケーション | 特徴 |
|---|---|---|
| iLovePDF | ・Webアプリ ・ソフトウェア ・モバイルアプリ | ・編集、変換、署名などの多彩な機能を無料で利用可能 ・プレミアムへのアップグレードでさらに高度な機能が使用可能 |
| PDFgear | ・Webアプリ ・ソフトウェア ・モバイルアプリ | ・編集、署名などの多彩な機能とさまざまな形式に対応する変換機能 ・ファイルの管理に便利な整理機能も搭載 |
| Acrobat web | ・Webアプリ | ・PDFを開発したAdobe社の公式ツール ・コメントや描画、注釈の追加など、便利な機能が簡単かつスピーディーに使用できる ・有料版の体験も無料で可能 |
| CubePDF Utility | ・ソフトウェア | ・編集、変換、署名などの多彩な機能を無料で利用可能 ・サムネイルを介して直感的に操作できる優れたUIを搭載 |
1.iLovePDF
iLovePDFは、無料のオンラインPDFツールです。ファイルをアップロードするだけで使用でき、テキスト、画像、図形、フリーハンドの注釈を追加できるほか、追加したコンテンツのサイズ、フォント、色の編集も可能です。
すかしや署名の追加、PDFの結合や分割、各Office形式への変換も簡単に行えます。アプリケーションは、Web版、インストールして使用できるデスクトップ版(Microsoft・Mac)、モバイル版(iOS・Android)があり、用途に応じて使い分けることが可能です。ただし無料版で利用可能なのはWeb版のみです。
iLovePDFのすべての機能にアクセスするには、プレミアムアカウント(有料)へのアップグレードが必要になります。
公式サイト:iLovePDF
2.PDFgear
PDFgearは、多彩な編集機能を搭載したWebアプリ・ソフトウェアです。編集&読み取り、ファイルの変換、整理、署名が可能な30種類以上のツールが搭載されており、無料かつ簡単にPDFを変数できます。
ブラウザからログインなしで利用できるオンラインツールのほか、パソコン版(Microsoft・Mac)、スマートフォン版(Android・iOS)があり、用途に応じて使い方を選べるのも特徴です。完全無料で使えるツールをお探しの方におすすめです。
公式サイト:PDFgear
3.Acrobat web
Acrobat webはPDFを開発したAdobe社が提供する、無料のPDFオンライン編集ツールです。テキストボックスやコメントの追加が可能なほか、描画を使用した文書のマークアップ、重要なテキストの強調、署名の入力が行えます。
ログインすることで、25種類の多彩な編集機能を使用できる、Acrobatオンラインツールの体験版を使用することもできます。有料版への切り替えも視野に入れている方におすすめです。
公式サイト:Acrobat web
4.CubePDF Utility
CubePDF Utility は、パソコンにインストールするソフトウェアタイプのPDF編集ソフトです。PDF の結合、抽出、分割、回転、ページ順序の変更、パスワードの設定など 、さまざまな編集機能を、サムネイルを介して直感的に行えるのが特徴です。
画像ファイル(PNG・JPEG・BMP・TIFF)もPDFとして結合でき、PDFと画像ファイルが混在した状態でも、ひとつのPDFにまとめることができます。無料で利用できるソフトウェアタイプをお探しの方におすすめのPDF編集ツールです。
【動作環境】
- Microsoft によるサポート期間中の Windows (x86/x64/arm64)
- .NET Framework 3.5 以降 が必要(4.7 以降を強く推奨)。
公式サイト:CubePDF Utility
(※)当サイトに掲載のリンクから移動した先のサイトで提供される情報・サービス等については、当方は一切責任を負いかねます。ご利用に際しては、最新の内容をご自身でご確認のうえお進めください。
PDF編集ソフトの選び方は?

PDF編集ソフトを選ぶ際のポイントを紹介します。「どれがいいのか分からない……」という方はぜひ参考にしてみてください。
種類や利用形態を確認する
PDF編集ソフトを選ぶ際は、どのように使用したいか(ブラウザで使用、パソコンやスマートフォンにインストールするなど)をまず明確にしましょう。
製品によってブラウザで使用できるのか、パソコンへのインストールが必要なのか、モバイル版を提供しているのかなど、対応OSや利用形態が異なります。導入前に、種類や利用形態をチェックし、用途に合った環境で問題なく動作するかを確認しましょう。
業務に必要な機能の有無
PDF編集ソフトにはさまざまな種類があり、搭載機能は製品ごとに異なります。まずは「何をしたいのか」を明確にし、その目的に合った機能を持つソフトを選びましょう。なお、PDF編集で便利な機能としては以下があります。
【あると便利な機能】
- テキストの書き直し:既存の文字を直接編集し、修正や追記を行う
- テキストの書き込み:空白部分にテキストボックスを配置し、注釈を追加
- フォントや文字サイズ調整:文書内の文字装飾を変更し、視認性を高める
- ページの編集機能:複数ファイルの統合、不要ページの削除などレイアウトを調整
- しおり:大量ページの閲覧を効率化。見出しごとにジャンプできる
- すかし:企業ロゴなどを挿入でき、文書の機密度を高められる
- 墨消し:個人情報などを黒塗りで隠し、セキュリティ面を向上
- パスワード:閲覧・編集制限を設定し、第三者による改変を防ぐ
- 電子証明:電子署名を付与して、改ざん防止や送信元の真正性を保証。
PDF編集ツールには、これらの機能が搭載されています。どのような編集が行いたいかを明確にして、必要な機能が搭載された製品を選びましょう。
なお、Officeソフト(Word、Excel、PowerPoint)やAdobe系ソフト(Photoshop・Illustrator)は、元データを修正してからPDFに保存できます。PDF前の元データを編集できる場合は、そもそもツールが不要なケースもあるため、事前に確認しましょう。
セキュリティの強度や提供元の信頼性
フリーソフトの中には、デバイスやネットワークに害を与えることを目的とした悪意あるソフトも存在します。また、Webアプリはオンライン上にファイルを共有することになるため、個人情報や機密情報の漏えいの危険性があります。
このようなリスクを避けるためには、利用するWebアプリやソフトのセキュリティ強度や提供元の信頼性を確認することが大切です。公式サイトの情報や口コミなどを確認し、提供元の信頼性やセキュリティ機能をしっかり確認しましょう。
また、個人情報や機密情報を含むPDFファイルを編集したい場合は、無料ツールではなく、有料版の導入を検討してもよいかもしれません。
まとめ
PDFを利用する中で、ページの分割や削除など、PDFの編集が必要なシーンもあるでしょう。そんなときに便利なのが、PDFの編集ツールです。無料のソフトウェアやWebアプリにはさまざまな種類があり、コストをかけずに使用できます。
PDFを編集できる無料ツールをお探しの方は、ぜひ今回紹介した内容を参考にしてみてください。なお、ツールを利用する際には、セキュリティ強度や提供元の信頼性を必ずチェックしましょう。
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