スマートフォンの利用をより便利により楽しくさせてくれるスマホアプリ。アイデアが思いついた時など「自分で作ってみたい」と思ったことはありませんか?今ではシンプルなものであれば、アプリ開発ツールを使って誰でも簡単に作成できます。今回はスマホアプリの作り方と初心者におすすめのアプリ開発ツールを紹介します。
ライター:CLIP編集部
アプリ開発ツールとは
アプリ開発ツールとはその名の通り、スマホやパソコンで使用するアプリケーションの開発をサポートしてくれるツールです。
通常、アプリの開発にはアップル社の製品による使用を想定する場合はSwift、AndroidであればKotlinやJavaなど、搭載されているOSに合わせたプログラミング言語の知識が必要です。しかし初心者向けのアプリ開発ツールを用いれば、プログラミングに関する高度な知識がなくても、テンプレートを用いた直感的な操作のみでアプリが作れます。
他にも、一部テスト環境の構築を求められる場合がありますが、ほとんどの場合アプリを開発するために必要な環境を構築する必要がありません。
このようにアプリ開発に向けた勉強や準備が必要ないということがアプリ開発ツールを用いる大きなメリットでしょう。
アプリ開発ツールのデメリット
アプリ開発ツールの利用にはデメリットも存在します。
カスタマイズに限界がある
誰でもアプリ開発ができる初心者用ツールの場合は、開発にテンプレートを用いることがほとんど。そのため利用するツールによっては融通が利かず、設定やカスタマイズにも限界があるでしょう。
既存の社内システムに合わせた開発やイメージに合わせた自由な開発はできないかもしれません。
費用が掛かる
アプリ開発ツールは無料で利用できるものもありますが、アプリに本格的な機能を搭載しようとしたり、リリースしようとしたりすると有料プランへの移行や追加料金が必要となる場合があります。
アプリとしてある程度の完成度を求める場合は、それなりの費用が掛かると考えておきましょう。
アプリ開発の手順
1.アプリを作る目的を考える
まずはアプリを作る目的を考えましょう。そうすることでターゲットや必要な機能が明確になり、質の高いアプリ開発に繋がります。
2.利益を狙うなら市場調査
自分の楽しみためにアプリを作る場合は自由に制作しても問題ありませんが、リリースして利益を狙ったり、広く人に利用してもらう目的がある場合は市場調査を行いましょう。自分の理想の機能を詰め込んでも、需要がなければダウンロードされず成果は得られません。
Webサイトでキーワードボリュームを検索したり、自分が作るアプリに関連するワードでアプリ検索をかけたりすることで、ある程度の需要が把握できるでしょう。
また自分が目指すアプリに近いものがあれば、そこのレビューを確認することでユーザーが何を求めているのか把握できることも。
3.実装したい機能を考える
次に実装したい機能を考えます。
「ログイン画面ではログインとサインアップ」「ホーム画面ではキーワード検索」など、画面ごとで機能を考えておくと、テンプレート形式でアプリを制作する時に便利です。
4.フローチャートの作成
フローチャートとは先ほど設定した機能を動かすためにどの順番で処理を行うか、どんな条件下で分岐を行い、その先ではどのような処理をするのかなどを簡単な図で表したもの。
これを作成しておくことで全体の流れが確認しやすくなり、機能の設定漏れを防ぐことができます。
5.ユーザーインターフェースを考える
次にアプリの操作画面「ユーザーインターフェース」を考えます。
アプリのユーザーインターフェースはアプリの印象や使いやすさに直結するため、特に慎重に考えましょう。目指すものの類似アプリを参考にし、複雑にしすぎないことが重要です。
6.アイデアを形に
ここまでまとめることができれば、実際に制作に進みます。
プログラミングに関する十分な知識を持っている方以外は、アプリ開発ツールを利用しましょう。
7.リリース
リリースには、AppleやGoogle Playのデベロッパーアカウントに登録する必要があります。それぞれ登録審査や登録料の支払いがあるので、リリース先の情報は事前に調べておきましょう。
8.運用(アップデートなど)
継続的に多くの人に利用してもらいたい場合は、アプリが完成した後も定期的にレビューを確認し、必要に応じてアップデートを繰り返す必要があります。不備に気付かず運用していると、ユーザーが離れていってしまうかもしれません。
初心者におすすめのアプリ開発ツール3選
初心者におすすめのアプリ開発ツールは以下の3つです。
1.Appypie
「Appypie」はデザインやレイアウトを選び、好きな機能を追加することで簡単にアプリ公開まで進めます。AIやAR、VR機能も実装しており、リリース先もiOSやAndroid、Windowsなどに対応しています。
有料プランを選べば、Android・iOSのアプリ制作とリリースができますが、無料プランによるサポートは、HTML5に対応したWebアプリのみです。
2.Monaca
「Monaca」はWebアプリやスマホアプリに加えて、デスクトップアプリまで開発できる国産のアプリ開発ツールです。汎用性が高いため導入実績が多く、2023年9月現在1,000以上の教育機関で導入され、30万人が利用しています。
無料でも利用できますが、月額2,000円の有料プランであれば機能制限を気にすることなく利用可能。まずは14日間の無料トライアルを試してみてはいかがでしょう。
3.Yappli
「Yappli」は、スマホアプリのノーコード運営プラットフォーム。国産のツールで、これだけでアプリの開発・運用・分析まで行えます。
ドラッグアンドドロップなどの簡単な操作でアプリが作れるにも関わらず、搭載できる機能が豊富。その自由度の高さから600社以上の企業導入実績を誇ります。
こちらは有料プランのみなので注意しましょう。
まとめ
「アプリ開発」と聞くとハードルが高く感じる方もいるかもしれませんが、今ではシンプルなものであればアプリ開発ツールを用いて誰でも制作できます。アプリ開発ツールは制作過程でデータ通信を必要とするため、アプリ開発に興味のある方は、ツール使用前にご自宅のネット環境を整えておくとよいでしょう。
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