Webサイトを見ていると表示されるWeb広告。興味がある広告であればいいのですが、スクロールについてきたり、見たい情報を邪魔してきたりすることも。
また保護者の方は子供に有害な広告が表示されたり、誤タップで怪しいサイトに誘導されたりしないか不安を感じている方もいらっしゃるでしょう。
この記事では、そんな悩みを抱える方に広告ブロック・非表示の方法をご紹介します。
iPhone(iOS)、Android、Google Chromeそれぞれの方法を詳しく解説していくので、あなたに合ったやり方を選んで快適なインターネットライフを送りましょう。
ライター:黒澤 結衣(編集:株式会社TOGL)
広告ブロックとは
広告ブロックとは、Web上の広告を表示させないようにする機能のことです。広告ブロックの中にも種類はさまざまあり、使用ツールにより異なりますが代表的な機能は以下の4つです。
- 広告や広告が含まれるコンテンツのブロック
- Cookieを用いたトラッキングの遮断
- マルウェアのブロック
- フィッシングサイトのブロック
このうち最も一般的な役割は、「広告や広告が含まれるコンテンツ」を非表示にするものです。なかにはアプリやSNSに表示される広告をブロックしたり、任意の広告のみを非表示にできたりするツールもあります。
Web広告にはいくつか種類がありますが、多くの方が目にすることが多いであろうものは「追跡型広告」でしょう。
「追跡型広告」とは、ユーザーの検索・アクセス履歴などを分析し、興味がありそうな広告を表示させるもの。実際は関心がないものなのに、同じような広告が何度も表示されることがあります。
また表示のされ方にもいろいろな種類があります。サイト上にバナー画像・テキストが埋め込まれたものや、スクロールに追従して画面の上部・下部に出るもの。
また「ポップアップ広告」という、ウィンドウ前面に被るように表示される広告もあります。ポップアップ広告は全部出現し終わるまで消せないのが特徴。中には誤タップでクリックしてしまうと悪質サイトに飛んでしまうものや、嘘のウイルス感染を知らせて不安を煽るようなものが存在します。
広告ブロックのメリット
広告ブロックのメリットは、次の4つです。
広告を非表示にできる
広告ブロックの最大のメリットは、Web広告を非表示にできることです。不要な広告・興味のない広告がブロックされるため必要な情報のみを素早く確認できるようになり、不快な広告に悩まされる心配もありません。
データ通信量を削減できる
Web広告を読み込む際(スマホなどを利用時に)、その分のデータ通信量が消費されます。スマホで月内データ通信量上限が決まっている方にとって、特にデータ通信残量が少なくなっている月末などに、広告の多いWebページへのアクセスはデータ通信量の上限に達するスピードを速める可能性があります。広告ブロックで不要な広告を非表示にすれば、余分なデータ通信量を削減することが可能です。
Webサイトの表示スピードを改善できる
広告が多いWebページは、それだけ全体の読み込みに時間がかかります。広告ブロックを活用すれば、Webサイトの表示スピードの改善にもつながります。
これまで以上に目的のWebページがサクサク表示されるため、インターネットで調べものをしたり、コンテンツを楽しんだりする際のストレスが軽減されるでしょう。
プライバシーを保護できる
Web広告だけでなくCookieによるトラッキングをブロックできれば、プライバシーの保護につながります。
また、マルウェアが仕込まれたサイトやフィッシングサイトへのアクセスをブロック機能が備わっていれば、セキュリティ対策を強化することも可能です。
広告ブロックのデメリット
広告ブロックのデメリットは、次の2つです。
Webサイトの挙動に不具合が生じる可能性がある
広告ブロック機能を使用していると、広告が表示されないことでレイアウトが崩れてWebページが正しく表示されない場合があります。また、Webサイトによっては広告ブロック機能を検知するとアクセスを遮断するものもあるため、かえって不便な思いをすることもあるでしょう。
悪意のあるウイルスが入っている可能性がある
広告ブロックツールのなかには、悪意あるウイルスが含まれているものもあります。そうしたツールを使用してしまうと、大切な個人情報の流出にもつながりかねません。
広告ブロックツールを使用する場合は、ツールそのものの信頼性を確認することが大切です。
iPhone(iOS)で広告ブロックする方法
ここからは実際に広告ブロックの方法を紹介していきます。
まず、iPhone(iOS)のデフォルトブラウザーSafariの設定で広告をブロックする方法を紹介します。
ポップアップ広告をブロックする方法
ページ上部でも紹介した「ポップアップ広告」とは、閲覧中のウインドウに被さるような形で表示される広告のことです。ほかの操作をしていても自動的に一番手前に表示されるため、広告を閉じない限りコンテンツを閲覧できなくなってしまいます。
iPhone(iOS)のデフォルトブラウザーであるSafariで、ポップアップ広告をブロックする手順は以下のとおりです。
1.「設定」から「Safari」をタップ
2.「ポップアップブロック」を「オン」にする
追跡型広告のブロック方法
ページ上部で紹介した「追跡型広告」とは、ユーザーのオンライン上の行動を分析し、パーソナライズされた広告を表示する仕組みのことです。ユーザーの検索履歴やアクセス履歴をもとに、その人が興味関心のありそうな広告を表示します。
iPhone(iOS)で追跡型広告をブロックする手順は、以下のとおりです。
1.「設定」から「プライバシー」をタップ
2.「広告」→「追跡型広告を制限」を「オン」にする
Androidで広告ブロックする方法
Androidの標準ブラウザであるGoogle Chromeの設定で広告をブロックする方法をご紹介します。
ポップアップ広告をブロックする方法
1.Google Chromeを起動し右上にある3つの点をタップ
2.「サイトの設定」をタップ
3.「ポップアップ」を選択し、「ブロック」にする
追跡型広告をブロックする方法
1.Google Chromeメニューで「サイトの設定」をタップ
2.「ポップアップとリダイレクト」の項目をオフにする
iOS、Androidそれぞれの広告ブロックおすすめアプリ4選
スマホの設定での広告ブロックだけでは不十分だと感じる場合、アプリを利用してみるのも一つの手です。
ここでは、広告をブロックするアプリの中でもiOS、Androidそれぞれおすすめのものをご紹介します。
1.AdGuard(iOS対応)
少ない設定項目で多くの広告をブロックしてくれる手軽さがおすすめです。しつこい広告は手動でブロックすることが可能。
2.AdFilter(iOS対応)
広告ブロックはもちろん、SNSのシェアボタンも非表示に。不要なボタンを消すことでWebサイトがすっきりと見やすくなります。
3.Adblock(アドブロック)ブラウザー(Android対応)
広告ブロックだけではなく、有害なマルウェアやアドウェアも検出してくれるのでセキュリティ面でも安心が得られます。
4.Firefox Focus: プライバシーブラウザー(iOS、Android対応)
スピーディで使いやすいブラウザーです。広告ブロックはもちろん、簡単に履歴を削除できるのが魅力。プライバシー面でも安心です。
Firefox Focus: プライバシーブラウザー(iOS)
Firefox Focus: プライバシーブラウザー(Android)
その他、広告ブロックが前提のブラウザー「Brave」などもあります。よろしければこちらの記事も参照ください。
・関連記事:【2022年版】おすすめブラウザー 6選。安全性・速度での選び方
PCブラウザー(Google Chrome)で広告ブロックをする方法
スマホと同様に、パソコンでも広告ブロックが可能です。広く利用されているブラウザー、Google Chrome(PCブラウザー)でのやり方を紹介します。
まずはデフォルトの広告ブロック設定を確認
Google Chromeでは、デフォルトで不要な広告をブロックする設定が有効になっています。広告がたくさん出て煩わしいと感じている場合は、まずデフォルトの広告ブロックが有効になっているか確認しましょう。
1.ブラウザ右上にある3つの点で表示されたメニューアイコンから「設定」を選択
2.プライバシーとセキュリティ「サイトの設定」を選択
3.「広告」を選択
4.「煩わしい広告や誤解を招く広告が表示されるサイトで広告をブロックする」を有効化
ポップアップをブロックする方法
続いてGoogle Chromeでポップアップ広告をブロックする方法です。
Google Chrome以外のWebブラウザでも同様の機能がついていることがあります。
1.ブラウザの右上にある3つの点で表示されているメニューアイコンから「設定」を選択
2.「プライバシーとセキュリティ」を選択
3.「サイトの設定」を選択
4.「ポップアップとリダイレクト」を選択
5.「サイトにポップアップの送信やリダイレクトの使用を許可しない」を有効化
広告ブロックにおすすめのGoogle Chrome拡張機能
ブラウザー「Google Chrome」の拡張機能の中でも広告ブロックにおすすめのものをご紹介します。
Google Chromeの拡張機能を導入する方法についてはこちらの記事もあわせてご覧ください。
1.AdBlock— 最高峰の広告ブロッカー
『AdBlock』は、世界中で6500万人以上のユーザーが使用している定番の広告ブロック拡張機能です。
使い方もインストールするだけで複雑な設定は不要です。Webサイトだけではなく、Youtube、Facebookなどでもポップアップ広告、バナー広告、動画広告をブロックしてくれます。
ただ、GoogleスプレッドシートなどのWebアプリや「別タブで開く」などが動作しなくなる場合があります。またページごとに許可をする必要があります。
2.Adblock Plus – free ad blocker
『Adblock Plus』は、1000万人以上のユーザーに使用されている人気の広告ブロック拡張機能です。
AdBlockと比べるとデフォルトのブロックレベルは厳しくありませんが、その分Webサイトで不具合を起こすことは少なくなる可能性があります。設定を変更してブロックレベルを上げることもできます。デフォルトでもYoutubeの動画広告をブロックする機能があります。
まとめ
デジタル化やネットショッピング、テレワークが浸透し、Webサイトにアクセスする時間が長くなった今こそ、快適にインターネットを利用したいですね。あなたに合った広告ブロック方法を選んで活用しましょう!
広告ブロック機能は便利ですが、サイトごとにブロックするかどうか判断する必要があります。
「有害webフィルター for eo」で有害なWebコンテンツはまとめてブロック可能。お子さまから利用申請が送られたり、家族ごとにブロックの設定を変えられるのでとても便利です。ぜひご確認ください!
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※上記掲載の情報は、取材当時のものです。掲載日以降に内容が変更される場合がございますので、あらかじめご了承ください。