プログラミングを習得することで、「どんなことができるようになるのだろう?」と疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか? そこでこの記事では、プログラミングで出来る6つのことを紹介します。Webサイトの制作やアプリケーションの開発のほか、多種多様なモノづくりに活かすことができるので、ぜひ確認してみてください。
さらに、プログラミングを学ぶメリットやおすすめの学習方法についても解説します。
ライター: CLIP編集部
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プログラミングでできる処理とは?
プログラミングとは、コンピューターを思い通りに動かすために指示や命令(プログラム)を組み立てる行為です。プログラミングされたコンピューターは、情報処理能力が非常に高く、人間の何倍もの情報処理を一定の品質で行うことができます。特に以下のような情報処理で優れた能力を発揮します。
高速処理
人間の何倍ものスピードで情報を処理できます。一説では、人間が1分間に10個の情報を処理する間に、コンピューターは10,000個の情報を処理できるといわれています。
自動処理
プログラミングでコンピューターに指示を出すことで、単純作業を自動で処理できます。
正確処理
正しくプログラミングされたコンピューターは、プログラムされた通りに正確に情報を処理します。人間の場合は集中力の欠如などでミスが発生しますが、ミスなく繰り返し同じ処理を続けられます。
このようなプログラミングの情報処理能力は、さまざまなモノづくりに活かされています。具体的には、次の段落で紹介するWebサイト制作、システムなどの各種開発や、データ分析・画像処理・自動化システムなどが挙げられます。
プログラミングでできる代表的な6つのこと
プログラミングは以下のようなモノづくりに活用されています。プログラミングでできる代表的な6つの事例を紹介します。
1.Webサイト制作
すべてのWebサイトは、プログラミングで制作されています。主に使用される言語は以下の3つです。
- HTML:見出し・段落・画像・表などの配置や文章構成要素の役割を指示する言語
- CSS:フォント・色・配置などのデザインやレイアウトを調整する言語
- JavaScript:ボタンをクリックした際のアクションといった動きを表現する言語
Webサイトは、これらの複数言語のプログラムによって組み立てられているのが一般的です。たとえば、ブログやeコマースサイトなど、さまざまな種類のWebサイトがプログラミングによって制作されています。
2.自動化・業務効率化のITシステム開発
さまざまな業界で使われる、以下のようなITシステムも、すべてプログラミング言語で開発されています。
- 受発注システム:発注や受注を自動化しミスを削減する
- 在庫管理システム:商品の在庫状況をリアルタイムで把握し在庫切れや過剰在庫を防止する
- 予約管理システム:飲食店や病院などの予約業務を効率化する
- 入出金管理システム:財務管理を自動化し経理業務を効率化する
これらはITシステムのほんの一部ですが、自動化や業務効率化を実現するITシステムはすべてプログラミングによって組み立てられています。これらのシステム開発には、PythonやJava、C#といった言語が一般的に使用されています。
3.アプリケーション開発
アプリケーションとは、パソコン・タブレット・スマートフォンなどのデジタルデバイス上で起動するソフトウェアのことです。アプリケーションには以下のような種類があります。
- Webアプリ:Webブラウザ上で起動・操作ができるアプリ
- ネイティブアプリ:パソコンやスマートフォンにインストールして使うアプリ
- ハイブリッドアプリ:Webアプリとネイティブアプリの特徴を組み合わせたアプリ
Webアプリの開発には、Java・JavaScript・Ruby・Python・Go、ネイティブアプリの開発には、C言語・C++・C#・VisualBasic・ASPなどが活用されています。また、iOSアプリの開発に適したSwiftやAndroidアプリの開発に適したKotlinといった言語も有名です。
4.ゲームの開発
ブラウザゲーム(パソコンゲーム)・スマホアプリ・家庭用ゲーム機・VRゲーム・ARゲームなど、さまざまなゲームの種類がありますが、これらの構成要素や動きはすべてプログラミングによって組み立てられています。ゲームプログラミングに活用されている言語にはさまざまな種類がありますが、代表的なのは以下です。
- C++
- C#
- Java
- JavaScript
- Go/Golang
- Objective-C
- Swift
- PHP
- Ruby
- Python
また、ゲームは、ゲーム開発に必要な機能をまとめた「ゲームエンジン」と呼ばれるソフトウェアで開発されることもあります。ゲームエンジンを活用すれば、細かなプログラミングをせずにゲームを組み立てられます。UnityやUnreal Engineといったソフトが代表的です。
5. ロボットの開発
人間に代わって掃除をしてくれるお掃除ロボット、部品の組み立てなどを行う工業用ロボット、子どものプログラミング教育の一環として活用される教育用ロボットなど、さまざまなロボットの種類がありますが、これらもすべてプログラミングで動きが制御されています。ロボットのプログラミングは、C言語・C++・Python・Javaなどの言語がよく使われています。
6.AIの開発
テキストや画像を自動で作ってくれる生成AI、iOSのSiriやAmazonのAlexaなどの音声を認識するバーチャルアシスタント、対話形式で人間の質問に回答するチャットボットなど、AIを活用したツールが一般的になってきました。これらのAIツールも、プログラミング言語によって開発されています。
AI開発は、Python · C言語 · C++ · JavaScript · Java · R言語 · Julia · Haskellなどのプログラミング言語と、TensorFlowやsといった機械学習フレームワークで行われるのが一般的です。
プログラミングを学ぶメリットとは?
プログラミングの習得は、今まで紹介したようなモノづくりのほか、さまざまなメリットがあります。そこで、プログラミングを学ぶことで得られる代表的なメリットを解説します。
デジタルリテラシーが身につく
デジタルリテラシーとは、デジタル技術を理解して、それを活用する能力のことです。
パソコンやスマートフォンをはじめとしたデジタルツールのほとんどはプログラミングでできているため、プログラミング学習を行うことで、自然とデジタルリテラシーを高められます。
また、プログラミング学習でコンピューターに触れる機会が増えれば、コンピューターの仕組みや基本的なパソコンの操作などを自然に理解できるようになります。
需要の高いスキルが身につく
デジタルテクノロジーの進化に伴って、あらゆる業界でIT人材が求められるようになってきました。
労働人口の減少が社会問題となる中、特にプログラマーなどのIT人材や技術者が不足しており、採用市場での需要は高い状態が続いています。
IT人材の需要は今後も高まっていくことが予想されているため、プログラミングを学び、一定のスキルや経験を身につけることで、就職・転職を有利に進めることができるでしょう。
問題解決能力や論理的思考力が高まる
Webサイト・アプリケーション、ロボットやAIなど、デジタルツールを正確に動かすためには、正しい順序でプログラムを構築する必要があります。
プログラマーは、プログラムを作って動きを確認し、エラーが生じた場合は再度プログラムを作り直すといった作業を繰り返しながら、さまざまなツールを開発しています。
このようなトライ&エラーを繰り返すプロセスで、物事を整理して筋道を立てて考える論理的思考力や問題解決能力を身につけることができます。
起業や独立にも役立つ
プログラミングの能力があれば、自身でデジタルサービスを開発したり、イチからWebサイトを制作したりすることができます。
デジタルに関わるモノづくりを自身で行えるようになるため、起業や独立の際に役立てることができるでしょう。
趣味としても楽しめる
競技プログラミングに参加する、ゲームプログラミングにチャレンジしてみるなど、趣味の幅が広がるのもプログラミングを学ぶメリットのひとつです。
起業や独立などまでいかなくとも、日々の娯楽として人生を豊かにすることもできます。
代表的なプログラミング言語と学習方法
代表的なプログラミング言語と学習方法を紹介します。
代表的なプログラミング言語
代表的なプログラミング言語としては以下があります。
Java(ジャバ)
Javaは、Web開発からスマートフォン向けのアプリ(Android)開発など、さまざまな開発分野で使えるプログラミング言語です。正社員・フリーランスともに求人数も多く、副業や転職を考えている方にもおすすめのプログラミング言語です。
Python(パイソン)
Pythonは、オランダのTIOBE Softwareによる「TIOBE Index」のランキングで長期に渡り1位をキープし、求人数も多いプログラミング言語です。AI・データ分析・ITシステム・アプリなど、幅広い分野の開発が行えます。
JavaScript(ジャバスクリプト)
JavaScriptは、WebサイトやWebアプリの動きを制御するプログラミング言語です。
Webサイトの開発で広く利用されており、転職や副業目的だけではなく、個人でWebサイトを作りたい方にもおすすめです。
C#(シーシャープ)
C#は、Javaと同様に汎用性が高いプログラミング言語で、ITシステムやアプリ、ゲームなど、多くの分野で利用されています。ゲーム開発プラットフォーム「Unity」でも使われており、個人でゲーム開発を行いたい方やゲーム関連の転職や副業を考えている方にはおすすめです。
Ruby(ルビー)
Rubyは、Webサイトやアプリ、ゲーム開発などの幅広い分野で利用されているプログラミング言語です。その他のプログラミング言語に比べてシンプルでコードの記述も少なく、プログラミング初心者でもチャレンジしやすい言語といえるでしょう。
プログラミングの学習方法は?
プログラミングの学習方法としては以下があります。
プログラミングスクールに通う
プロの講師からプログラミングを学べる、プログラミングスクールに通う方法です。スクール選びを慎重に行う必要があるほか、月謝が発生するためお金がかかりますが、効率的にプログラミングを学ぶことができます。
プログラミング学習サイトやゲームで学ぶ
インターネットのプログラミング学習サイトやプログラミング学習用のゲームを活用して独学する方法です。無料のサイトやゲームもあるため、低コストでプログラミングを学習できます。
プログラミングの参考書や動画教材で学ぶ
プログラミングの参考書や動画教材で独学する方法です。コストがかかる点がデメリットですが、スクールよりもリーズナブルに高度なプログラミングを学ぶことができます。
競技プログラミングにチャレンジしてみる
一定のプログラミングスキルがある方におすすめなのが、競技プログラミングに参加することです。ゲーム感覚で楽しみながらプログラミングスキルを高めることができます。
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まとめ
プログラミングとは、コンピューターを思い通りに動かすため指示や命令(プログラム)を組み立てることです。
パソコンやスマートフォンをはじめ、ゲームやロボット、AIまで、デジタルに関わるツールやサービスはプログラミングによって開発されています。
転職や起業などのキャリアアップに活かせるほか、趣味として人生を豊かにすることもできるので、プログラミングに興味をお持ちの方はぜひチャレンジしてみてください。
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