パソコンを利用しているとフォルダー内に身に覚えのない「.db」という拡張子がついたファイルが現れたことはありませんか? 今回は「Thumbs.db」をはじめとしたこの拡張子が付いたファイルにはどのようなデータが保存されているのか、また消し方についても解説します。
ライター:CLIP編集部
拡張子「.db」がついたファイルとは
「.db」はデータベースファイルの拡張子です。この拡張子があるファイルはデータへのアクセスを迅速かつ容易にするために編成されたデータの集まりで、キャッシュとしての役割を果たしています。
このデータベースファイルはFacebookやTwitterでも使用されており、携帯電話では暗号化されたアプリケーションデータや連絡先、テキストメッセージなどの情報を格納するために使用されることもあります。ほかにもパソコンではプログラムの機能を拡張するプラグインや、チャットログ、履歴リストなどあらゆるところで情報を保持するために用いられています。
代表的なファイル「Thums.db」とは?
データベースファイルの中でも代表的な「Thumbs.db(サムズディービー)」はWindowsパソコンでフォルダー内の画像を縮小表示した時に、その画像を記憶しておくために作成される一時保存ファイル。このファイルは自動生成され、次回以降対象フォルダーを開いた時は、それらの画像を再ロードすることで画像生成の手間を省き、表示速度を速めます。
このファイルは削除しても問題ありませんが、再びファイル内の画像を縮小表示すると自動的に作成されます。
「Thumbs.db」は通常非表示のため、あまり目にしたことがないという方も多いはず。フォルダー内にこのファイルが存在するのか気になる方は「フォルダーオプション」で「保護されたオペレーティング システム ファイルを表示しない」のチェックを外しましょう。
DBファイル「Thumbs.db」の消し方
「Thumbs.db」は削除しても問題ありませんが、削除するとそのフォルダー内におけるサムネイル画像表示のキャッシュを失います。するとサムネイル画像表示のために都度生成を行うことになるため、表示速度が遅くなるかもしれません。また作成機能自体を停止させた場合は、フォルダー上でサムネイル表示がされないことも。それでも問題がないという方は以下の手順で「Thumbs.db」の削除や作成を停止しましょう。
削除方法
「Thumbs.db」はシステムファイルとして扱われるため、通常のファイルと同じように削除しようとするとエラー表示が現れ、削除できないことがあります。
まずは「スタート」を開き、検索機能を用いて「ディスククリーンアップ」を開きます。
ディスククリーンアップのポップアップ画面が表示されたら、その中の「削除するファイル」リストから「縮小表示」にチェックを入れましょう。「OK」をクリックすると最後に確認画面が現れるので「ファイルの削除」を選択すれば、ディスク内の「Thumbs.db」を全て削除できます。
作成を無効化する方法
「Thumbs.db」の作成を停止する方法はいくつかありますが、今回は最も簡単な方法を紹介します。
エクスプローラーを起動させ「…」をクリックし、「オプション」を選択。
フォルダーオプションが表示されるので「表示」タブを開き、そこの詳細設定リストから「縮小版にファイルアイコンを表示する」と「常にアイコンを表示し、縮小版は表示しない」にチェック。その後「適用」「OK」の順にクリックすれば、「Thumbs.db」の作成を無効化できます。
まとめ
突然見知らぬファイルが現れても、その働きと正しい扱い方が分かっていれば安心できると思います。「Thumbs.db」が現れた時は今回の記事を参考に必要に応じた対処をしてください。
ただ、身に覚えのないファイルやフォルダーはウイルス感染を目的としたものの可能性もあるので、取り扱いには細心の注意を払いましょう。
【関西でネット回線をお探しなら】
eo光は17年連続お客さま満足度 No.1!※
※RBB TODAYブロードバンドアワード2023 キャリア部門 エリア別総合(近畿)第1位(2024年2月発表)
2007年~2023年17年連続受賞
※上記掲載の情報は、取材当時のものです。掲載日以降に内容が変更される場合がございますので、あらかじめご了承ください。