【キャプチャあり】Windows11 「電源モード」の種類・快適な使い分け

Windows10のサポートが2025年10月14日で終了し、Windows11へ移行した人も多いのではないでしょうか。Windows10にもあった、電力効率やバッテリー最適化が行える「電源モード」がWindows11では名称や機能、操作方法が若干異なります。なお、「電源モード」は主にノートパソコンのバッテリー管理を目的とした機能です。デスクトップパソコンでは、設定アプリに表示されないことがあるため、パフォーマンスと省電力のより確実な設定・変更は、「電源プラン」で行うのがおすすめです。

この記事では「電源モード」と「電源プラン」の違いから、主にノートパソコン利用の方向けにWindows11の電源モードの種類や使い分け、操作手順までを紹介。いろいろな利用シーンで最適な電源モードを選び、Windows11を快適に利用しましょう。

ライター:CLIP編集部

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Windows11の「電源モード」と「電源プラン」の違い

上記で紹介したように、Windows 11には「電源プラン」と「電源モード」が存在します。 大きな特徴は、「電源モード」が主にノートパソコンのバッテリー駆動時間とパフォーマンスを調整する機能である一方、 デスクトップパソコンにおいては、「電源モード」は通常は設定アプリに表示されない点(一部のモダンな環境では表示されることもある)です。

それ以外にも、それぞれ役割が異なるため内容を整理しましょう。

電源プランとは

電源プランとは-画像

電源プランは、コントロールパネルの「ハードウェアとサウンド」からアクセスし、パソコンの電力消費とパフォーマンスを左右する詳細設定を変更できる電源管理の仕組みです。具体的には「スリープまでの時間」「ディスプレイのオフ時間」「無線アダプターの省電力」など、細かな省電力動作を切り替えられるのが特徴です。

電源プランとは-画像02

Windows 11の標準(デフォルト)で設定されている電源プランには、標準設定の「バランス」、電力消費を抑える「省電力」、パフォーマンスを最優先する「高パフォーマンス」の3種類があります。

電源モードとは

電源モードは、電源プランよりも簡易的な電源管理の仕組み。パソコンの設定画面やタスクバーのバッテリーアイコンからアクセスし、スライダーやプルダウンで簡単に設定を切り替えられます。

日々の作業やバッテリー残量に応じて手軽に切り替えられるため、バッテリー駆動時のパフォーマンスと持続時間のバランスを簡単に調整することができます。

 電源モードとは-画像

Windows11の電源モードは「最適な電力効率」「バランス」「最適なパフォーマンス」の3種類。3種類のモードを上手に使い分けることで、電力消費やバッテリー寿命、CPU(コンピューターの中核)のパフォーマンスなどを最適化できます。

ちなみに、Windows10にも電源モードはありましたが、必ずしもすべてのパソコンに表示されているとは限りませんでした。Windows11ではほとんどのノートパソコンの設定アプリで統一的に扱えるようになっています

Windows11の「電源モード」の種類と特徴

電源モード「最適な電力効率」

「最適な電力効率」は電力消費を効率的に抑えられるため、とにかくバッテリーを長持ちさせたい時におすすめ。外出先や長時間のミーティングでバッテリー残量が少なくなってしまった時などは、電源モードを「最適な電力効率」に切り替えるといいでしょう。

一方で、パソコンのパフォーマンス(処理速度)が下がるというデメリットも。ゲームや動画編集などの負荷が高い作業をするときには気をつけましょう。

【「最適な電力効率」に適した利用シーン】

  • 電源が近くにない時
  • 外出先で利用する時
  • 長時間利用する時

など

電源モード「バランス」

Windows11では「バランス」が電源モードのデフォルトとして設定され、電力消費とパフォーマンスをバランス良く両立します。ブラウジングや動画視聴、軽めのデスクワークなどの日常使いであれば、このモードで問題なく利用できます。

【「バランス」に適した利用シーン】

  • ブラウジングする時
  • 動画を視聴する時
  • 文書作成やメールなどの軽作業を行う時

など

電源モード「最適なパフォーマンス」

「最適なパフォーマンス」はパフォーマンスを最大化するため、高負荷作業を快適に行いたい時におすすめな電源モード。例えば、動画や画像の編集、オンラインゲームなどパソコンの動作が遅くなりやすいシーンにぴったりのモードです。

その分、電力消費が多くバッテリーの消耗が早いのが難点。熱がこもりやすく、ファンノイズが気になるかもしれません。

【「最適なパフォーマンス」に適した利用シーン】

  • オンラインゲーム(特に負荷の高いもの)をプレイする時
  • 動画や画像を編集する時
  • 大規模アプリ(CAD、3D制作)を利用する時

など

電源モード3種の比較表

電源モードバッテリー性能適した用途
最適な電力効率長い低い外出時の利用、長時間のミーティングなど
バランス標準十分日常使い
最適なパフォーマンス短い高いゲーム、動画編集などの高負荷作業

電源モードの設定方法

タスクバーのバッテリーアイコンから

  1. タスクバーのバッテリーアイコンをクリックします。
    電源モードの設定方法_タスクバーのバッテリーアイコンから-画像01
  2. 「電源モード」をクリック。「省エネ機能」がオンの時は電源モードを設定できないため注意しましょう。

    電源モードの設定方法_タスクバーのバッテリーアイコンから-画像02
  3. 電源モードのプルダウンから「最適な電力効率」「バランス」「最適なパフォーマンス」のいずれかを選択します。
    電源モードの設定方法_タスクバーのバッテリーアイコンから-画像03

設定アプリから

  1. 「設定」をクリックします。
    電源モードの設定方法_設定アプリから-画像01
  2. 「電源とバッテリー」を選択し、「電源モード」をクリック。「省エネ機能」がオンの時は電源モードを設定できないため注意しましょう。

    電源モードの設定方法_設定アプリから-画像02
  3. 電源モードのプルダウンから「最適な電力効率」「バランス」「最適なパフォーマンス」のいずれかを選択します。
    電源モードの設定方法_設定アプリから-画像03

※一部のパソコンや機種では設定が異なる場合もあります。

まとめ

ノートパソコンの電源モードでは、デフォルトで推奨されている設定は「バランス」ですが、ゲームをする時は「最適なパフォーマンス(高パフォーマンス)」、外出する時は「最適な電力効率(省電力)」といったように電源モードを使い分けるのが合理的。それぞれの作業が終了したら、再び「バランス」に戻しておくのがいいでしょう。

※上記掲載の情報は、掲載日以降に内容が変更される場合がございますので、あらかじめご了承ください。


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