モデム・ONU・ルーター 役割の違いとは?簡単に解説

ネット接続の説明書などでよく見る「モデム」「ONU」「ルーター」という言葉。「モデムは聞いたことがあったけどONUって何?」という方もいらっしゃるかもしれません。見た目は似ていますが、機能が違います。この記事ではそれぞれの役割の違いを分かりやすく解説します!

ライター:CLIP編集部

モデム・ONU・ルーターの違いとは?

結論から言うと、モデムとルーターはそれぞれこんな違った役割があります。

  • モデム(※)=アナログ回線の信号をデジタル信号に変換する装置。
  • ONU(光回線終端装置)=光回線の信号をデジタル信号に変換する装置。

※光回線の場合ONU(光回線終端装置)

以下で詳しく解説していきます。

モデムとは?アナログ信号をデジタル信号に変換する装置

モデムとは信号を変換する装置

まずはモデムについてです。
モデムは「ネット回線の信号をデジタル信号に変換する装置」です。

名前の由来は「modulator(変調器)+ demodulator(復調器)」。

モデムは電話回線・一部のケーブルテレビ回線のアナログ信号を、パソコンなどのデバイスが理解できるデジタル信号に置き換える役割を持っています。

  • アナログ信号……波線グラフで表されるような、連続する信号
  • デジタル信号……「0と1」のように表される、とびとびの信号

電話回線や、ケーブルテレビにおいて経由する同軸ケーブルを流れているのはアナログ信号ですが、パソコンはデジタル信号しか理解できません。

そこでモデムがアナログ信号とデジタル信号を相互に変換することで、データの送受信ができるようにしているのです。

1990年代は電話回線でのダイヤルアップ接続、2000年代前半はADSL回線が普及し、モデムが多く使用されていました。現在主流の光回線では「ONU(光回線終端装置)」がモデム的な役割を果たしています。

ONUとは?

ONU(光回線終端装置)とは、「光回線の信号をデジタル信号に変換する装置」です。

光回線では光ファイバーケーブルの中を、光が明滅する光信号が通ることでデータを送受信します。

ただアナログ信号と同様、光信号のデータをパソコンやスマホは理解できません。そこでONUが光信号とデジタル回線を相互に変換してくれるのです。

ONUと光コンセント(外のネットワーク、光回線に繋がる部分)は光ケーブル、ONUとデバイスをLANケーブルで繋げば、デバイスが光回線を通じてインターネットにアクセスできるようになります。

↓ONUについてはこちらの記事も参考になります。

・関連記事:ONU(光回線終端装置)とは?役割やモデム・ルーターとの違いを解説!

ルーターとは?複数デバイスをネットに繋ぐ装置

ルーターとは複数の端末をネットに繋ぐ装置

ルーターは「複数のデバイスをネット(WAN)・LANにつなげる装置」です。

  • WAN(ワイド・エリア・ネットワーク)……インターネットなどLANの外側のネットワーク
  • LAN(ローカル・エリア・ネットワーク)……宅内・社内など内側のネットワーク

モデムやONUが回線の信号から変換したデジタル信号を、ルーターが複数のパソコンやスマホなどの端末へ送受信します。
1台のデバイスであれば、モデムやONUから直接LANケーブルでつなげば、インターネットを利用できます。
2台以上の端末でインターネットを使いたいのであれば、ルーターが必要不可欠です。
それぞれの端末へデータを送受信する際に、どの端末から来ているのか、どの端末へ送るのかを判断する「ルート選択機能」をルーターは持っています。「Route(道)」を司る者(er)として、ルーターと名付けられているのです。

無線ルーターと有線ルーターの違い

ルーターには、無線(Wi-Fi)機能付きと有線接続のみの2種類があります。無線(Wi-Fi)機能のついているものにも有線接続が可能なものが大半ですが、しっかりとその違いを知っておくといいかもしれません。
無線接続のメリットは、有線ケーブルに縛られずに宅内のどこにいても複数台の端末でネットを利用しやすいこと。デメリットは他のWi-Fiや電波が干渉したり、障害物があると接続しにくくなったりすることです。

有線ルーターの場合は、LANケーブルを使ってインターネットに接続します。部屋の中にケーブルを這わせ、接続台分のケーブルが必要なのがデメリットですが、高速で安定した通信速度で利用できることがメリットです。
パソコンやゲーム機などでオンラインゲームをするときにはトラブルの少ない有線を利用するのも良いでしょう。

ルーターは自分で購入するほか、光回線契約するとレンタルが可能

役割の違いについて分かったところで、自分に必要な機器を揃えましょう。
モデム、ONUについては、回線契約をすると必ず回線事業者からレンタルできます。

ルーターも回線事業者やプラン・オプションによってはレンタルが可能ですが、自身で購入することもできます。家電量販店やネットで調べて見ると膨大な種類のルーターが出てきて、どれを買えばいいか分からなくなるかもしれません。ここでは、無線(Wi-Fi)ルーターの選び方や機能を解説していきたいと思います。

無線(Wi-Fi)ルーターの無線方式・規格の違い

まずルーターが発信する無線電波には、障害物に強い2.4HGz帯と電波干渉に強い5GHz帯の2種類があります。そして通信規格の違いも重要です。パッケージ等に「Wi-Fi6(ax)」や「Wi-Fi5(ac)」などと記載されています。それぞれ機器に合わせて、周波数帯を使い分けることで快適なネット生活を送ることができます。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。

無線(Wi-Fi)ルーターの無線方式・規格の違い

※規格上の速度は理論上の最大値です。実際の通信速度は、公称速度を大きく下回ります。 実際の測定値(参考)については、無線ルーターと無線LAN子機の距離や、ご利用の環境により大きく異なります。あくまでも参考値であり、速度を保証するものではございません 。

無線(Wi-Fi)ルーターの同時接続数

無線(Wi-Fi)ルーターは、同時に接続できる数が決まっています。最大数以上の端末を接続していると、通信速度低下の原因にもなりますので、自分の家族構成や使用する端末の数を確認しておきましょう。

アンテナは内蔵型と外付け型の2種類

搭載されているアンテナには内蔵型外付け型の2種類があります。

アンテナは内蔵型と外付け型の2種類

内蔵型はルーターの周り全方向へ電波が広がるため、ワンフロアのみの利用や家の中心に設置して利用する場合に最適です。

アンテナは内蔵型と外付け型の2種類

一方で外付け型はアンテナが向いている方向へ電波を送受信しているため、壁際に設置しても十全にWi-Fiを活用することができます。またアンテナの向きによっては縦方向への送受信にも強くできるため、2~3階建ての一軒家での利用にも適しています。

特定の端末を狙い撃ちするルーターの「ビームフォーミング」機能

ルーターについて調べているとたまに目にする「ビームフォーミング」機能。これはWi-Fiの電波に指向性を持たせることで、ルーターから離れている場所でも安定した通信が行える機能です。
ルーターと接続している端末の位置を自動で検出してくれるため、家のどこにいても安定しているのも特徴です。

干渉しやすいならば「干渉波自動回避」機能のルーターも

家電製品などによる電波干渉を自動で回避してくれるのがこの機能。先ほど説明した周波数にはそれぞれチャンネルが設定されています。2.4GHz帯は1~13、5GHz帯は19のチャンネルを持っています。干渉を受けた際に混雑の少ないチャンネルに切り替えてくれるため、快適な通信を保ってくれます。

宅内のどこでもWi-Fiを使いたいなら「メッシュWi-Fi」

宅内のどこでもWi-Fiを使いたいなら「メッシュWi-Fi」

複数のルーターを組み合わせて、網目のようにWi-Fi電波を張り巡らせる「メッシュWi-Fi」機能。壁や家電によって干渉されてしまい電波が届きにくい死角もカバーできるため、家のどこに居ても良好な通信を行えます。

ただルーターを2つ以上設置すればいい訳ではなく、メッシュWi-Fi対応ルーターが複数個必要です。モデムもしくはONUに接続した親機と、死角をカバーするために設置する子機と呼ばれる機器を設置するのです。
親機も子機も働きとしては同じで双方から電波を送受信することで、家のどこに居ても電波が弱まることがありません。端末の接続もメッシュWi-Fiの機器同士が連携することで一番良い電波に自動的に切り替わるため、家中どこでも通信が途切れにくくなります。

まとめ

インターネットを使う際に必要不可欠なモデムやONU、ルーター。

モデムやONUは、信号を変換する装置。ルーターは複数の端末でインターネットを使うための機器です。もしかすると知らなくても困ることは少ないかもしれませんが、故障などの万が一の時に知識がないと困るかもしれません。
基礎知識として理解した上で、快適なネット生活を楽しみましょう。


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