VHSからDVDにダビング、そしてスマホへ。共有アルバムで家族の思い出をシェア

運動会やお遊戯会の思い出をビデオテープ(VHS)で残しているけど、再生機器がなくて見返せない……そんなときはVHSからDVDにダビングしましょう。
さらにスマホで見られるようにDVDの動画を変換して、写真アプリの共有アルバムでシェアすれば、遠くに離れた家族もいつでも思い出を見返すことができます。
今回は北海道に住むご家族とVHSデータをiPhoneでシェアしている、東京在住の笹倉さん(仮名)にお話を伺いました。

ライター:平田提

VHSからDVDにダビング、さらにiPhoneで思い出をシェア

――笹倉さんはVHSの動画データをiPhoneで見られるようにしているそうですね。そうしようと思った、きっかけは何だったんですか?

毎年お盆は北海道に帰省しているんですが、今年は新型コロナウイルスの影響もあって実家に帰れなくなってしまいました。それでも家族みんなが楽しめるものが何かないかなと考えたんです。
最近、両親や兄弟の家族のスマホを「iPhone XR」に揃えたので、VHSに残っていた家族の思い出動画をiPhoneでシェアできたらいいんじゃないかと。

――素晴らしい家族サービスですね……。ダビングされたのはどんな映像だったんですか?

VHSからDVDにダビング、さらにiPhoneで思い出をシェア

1983~2004年ぐらいの、私たちが子供の頃の映像が多いですね。お遊戯会や運動会、日本舞踊やエレクトーンの発表会、正月に親戚が集まっているときなど、いろいろです。
母親は昔の私たちの映像を観て泣いていましたね。
私は甥っ子・姪っ子たちの小さな頃を見て懐かしんでいます。

――VHSから動画データはどうやって取り出したんですか?

まずVHSからDVDへのダビングは、業者さんにお願いしました。46本あったVHSを段ボールに詰めて送って、ダビングが終わるとDVDにまとめて戻してくれるんです。
あとはDVDをMacに取り込んで、mpeg形式で納品されていたのでiPhoneでも見られるmp4の動画形式に変換していきました。

VHSからDVDにダビング後、iPhone用に動画を変換

――動画形式の変換は手動ですか?

DVDからVHSにダビング後、iPhone用に動画を変換

動画形式の変換は「Total Video Converter Pro」というMac用のソフトを使いました。

また、iOS写真アプリの共有アルバムは動画が15分までしか観られないので、15分間隔で動画を編集する必要がありました。それには「Batch Video Splitter」というソフトを使い、設定してあとは一晩中自動でMacにやってもらいました。

――46本もVHSがあったら動画ファイルも多くて苦労されたんじゃないでしょうか?

確かにファイル形式の変換は大変でしたね。でも私はファイル名の規則付けが何より大好きなんです(笑)。その点は楽しめました。

――ちなみに、そのお好きなファイル名の規則付けはどんなものに?

録画した日付と連番を最後に入れるものです。
そのファイル名ルールで「Shupapan」というソフトでバッチをあてて自動処理しました。ただデジタルビデオカメラならまだ録画した日付がファイルに残っているものもあるんですが、VHSは知りようがないんですよね……。
ほとんどの映像は通しでチェックして、ビデオの右下に年月日が入っているものは目視で確認していました。それは大変でしたね……。

――目視は大変ですね……!

ただ年月日でファイル名をつけておくと、あとでフォルダ分けするのが楽でした。1年ごとにフォルダをつくっておきたかったので。

iOSの共有アルバムなら、ストリーミング感覚で動画共有できる

iOSの共有アルバムなら、ストリーミング感覚で動画共有できる
Mac(iOS)の写真アプリと、笹倉さんが使用されたMacの映像編集ソフトなど

――iPhone、iOSの写真アプリで動画を共有しようと思われたのはなぜですか?

家族全員がiPhoneを使っているということもあって、iPhone標準の写真アプリの使い方に慣れてるんですよね。
DropboxやGoogleドライブなどは写真専用のアプリじゃないので、操作が分からない家族もいました。また誰かに写真を送ったりSNSにアップしたりするとき、Dropboxなどから端末に一度保存するのが手間に思えたのもあります。

iOSの写真アプリの共有アルバムは写真を見るときにダウンロードするんですね。いわばストリーミングのように見られるので、端末のストレージを圧迫しないメリットもありました。

――なるほど。容量的にはどのぐらいまで保存できるんですか?

iOS写真アプリの共有アルバム自体は無料ですが、最大200個まで共有アルバムがつくれて、保存できる写真・動画は最大5,000点、サイズは最大 1 GB まで、という制限があります。一度、iCloudに写真データをアップしてバックアップも取って、あとは私のMacから共有アルバムをつくって家族全員とシェアしました。

VHSからダビングした動画も、AppleTVにつなげば皆で見られる

――VHSからDVDにダビング、そしてiPhoneで見られるようにして何が良かったですか?

VHSからダビングした動画も、AppleTVにつなげば皆で見られる

どの家族も日頃から使い慣れているiPhoneで昔の思い出が見られることですね。
AppleTVに繋げばテレビでも見られるので、大晦日に親戚が集まってごはんを食べるときにも、良い話のネタになります。家族で「このとき、あんなことがあったよね」と思い出話をしたり、亡くなった祖父母の声が聞けたりするのもいいですよね。
意外と行事の映像より、家の中での団欒風景のほうが懐かしく、盛り上がるんですよ。
天井や床の模様、昔のテレビの音とか、昔住んでいた家の雰囲気が映像を観ていると思い出されるんですね。これは写真にはない動画のメリットだと思います。

――本日はありがとうございました。


iPhoneでVHSの思い出動画を見るなら、まずはDVDにダビングが必須!

ダビングサービスだけでなく、汚れや破損で再生できなくなったテープの修復もしてくれるので、大切な記録をずっときれいなままで保管しておけますよ!


【関西でネット回線をお探しなら】 eo光は17年連続お客さま満足度 No.1!
※RBB TODAYブロードバンドアワード2023 キャリア部門 エリア別総合(近畿)第1位(2024年2月発表)
2007年~2023年17年連続受賞

詳しくはこちら

※上記掲載の情報は、取材当時のものです。掲載日以降に内容が変更される場合がございますので、あらかじめご了承ください。

  • 編集者・ライター

    平田提

    株式会社TOGL代表取締役。秋田県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。メディアの編集や、経営者・映画監督・音楽家・漫画家らへのインタビュー、アニメ・エンジニア関連のコラム執筆等を行う。

関連記事